VX-7 anchor.png

S640.jpg

バーテックススタンダード(旧マランツと旧ヤエス)の50/144/430MHzトリプルバンダー。
このサイズで,50MHzのAMも対応している。さらに0.5~999MHzの受信も出来るんだよね。C520とIC-W2と古いリグを持ってるんだけど,時代の進歩は凄いです。(と言っても2002年発売ですが・・・)

しかも防水なヘビーデューティー仕様なんで,スキーなんかにバッチリかな。
オプションの気圧センサーユニットSU-1を取り付けてあるんで,気圧を測定して気圧や天気を予報して表示することが出来る。

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定格 anchor.png

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一般定格 anchor.png

送受信可能周波数範囲送信周波数範囲 50~54MHz 144~146MHz 430~440MHz
受信周波数範囲 0.5~999MHz
(253~276MHz 380MHz~383MHz 412~416MHz 810~846MHz
880~901MHz 915~961MHzの周波数は受信できない)
送受信周波数ステップ5/10/12.5/15/20/25/50/100KHz
(AMラジオ放送帯に限り,9KHz及び10KHzを選択可能)
電波形式F2,F3,A3
通信方式単信方式
周波数偏差±5ppm以内(-10℃~+50℃)
アンテナインピーダンス50Ω
電源定格 DC7.4V(マイナス接地)
動作可能範囲(電池端子) DC4~9V(マイナス接地)
動作可能範囲(外部電源) DC10~16V(マイナス接地)
消費電流受信定格出力時 約200mA(モノバンド) 約240mA(デュアルバンド)
受信スケルチ時 約67mA(モノバンド) 約100mA(デュアルバンド)
受信バッテリセーブ時(1:5) 約28mA(モノバンド) 約34mA(デュアルバンド)
電源オフ時 約200μA
送信時(5W) 約1.6A(50MHz帯) 約1.7A(144MHz帯) 約1.9A(430MHz帯)
使用温度範囲-20℃~+60℃
ケース寸法幅60X高さ96X奥行き28.5mm(突起物を含まない)
本体重量約260g(アンテナ,電池パック含む)

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送信部 anchor.png

定格終段入力9.5W(50MHz帯) 10W(144MHz帯) 11.5W(430MHz帯)
送信出力5W(外部電源13.8V入力時)
FM 5W(50/144/430MHz帯) 2.5/1/0.05W切り替え可能 DC7.4V入力)
AM 1W固定(50MHz帯 MAINバンドのみ)
変調方式FM リアクタンス変調 AM 終段低電力変調
最大周波数変移±5KHz(IDC及びスプラッタフィルター付き)
占有周波数帯域FM 16KHz以内 AM 6KHz以内
マイクインピーダンス2KΩ(エレクトレットコンデンサー型)

Jマーク付きなので,当然アマチュアバンド外送信は不可能。

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受信部 anchor.png

受信方式ダブルコンバージョンスーパーヘテロダイン(N-FM・AM)
トリプルコンバージョンスーパーヘテロダイン(W-FM)
中間周波数第1 47.25MHz, 第2 450KHz (Main受信部, N-FM・AM時)
第1 45.8MHz, 第2 10.7MHz, 第3 1MHz (Main受信部, W-FM時)
第1 46.35MHz, 第2 450KHz (Sub受信部 N-FM)
受信感度(MAIN)0.5~1.8MHz 3μV@10dB SN [AM]
1.8~30MHz 3μV@10dB SN [AM]
30~50MHz 0.5μV typ @12dB SINAD [N-FM]
50~54MHz 0.16μV@12dB SINAD [N-FM]
54~76MHz 1μV typ @12dB SINAD [N-FM]
76~108MHz 1μV typ @12dB SINAD [W-FM]
108~137MHz 1.5μV typ @10dB SN [AM]
137~140MHz 0.2μV@12dB SINAD [N-FM]
140~150MHz 0.16μV@12dB SINAD [N-FM]
150~174MHz 0.2μV@12dB SINAD [N-FM]
174~225MHz 1μV typ @12dB SINAD [W-FM]
300~350 0.5μV@12dB SINAD [N-FM]
350~400MHz 0.2μV@12dB SINAD [N-FM]
400~420MHz 0.18μV@12dB SINAD [N-FM]
420~470MHz 0.18μV@12dB SINAD [N-FM]
470~540MHz 0.35μV@12dB SINAD [W-FM]
540~800MHz 3μV typ @10dB SN [AM]
800~999MHz 1μV@12dB SINAD [N-FM]
受信感度(SUB)50~54MHz 0.18μV@12dB SINAD [N-FM]
144~146MHz 0.18μV@12dB SINAD [N-FM]
430~440MHz 0.2μV@12dB SINAD [N-FM]
通過帯域幅15KHz以上/-6dB(N-FM・AM) 200KHz以上/-6dB(W-FM)
選択度35KHz以下/-60dB(N-FM・AM) 300KHz以上/-20dB(W-FM)
低周波出力200mW以上(7.4V) 400mW以上(13.8V)(8Ω, THD10%)
低周波インピーダンス
副次的に発する電波等の強度4nW以下

受信部については,0.5~1000MHzのワイドバンド受信機(MAINバンド=N-FM, W-FM, AM)と50/144/430MHzの各アマチュアバンドのみに対応したN-FM受信機(SUBバンド)が同一ボディに入っていると考えられる。SUBバンドについては,いわゆる"受信改造"が可能になっている。

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受信改造 anchor.png

受信改造を行うと以下のようになる。

SUB(N-FMのみ)50.000~53.995MHz
137.000~173.995MHz
420.000~469.995MHz

MAINとSUBは低周波増幅以降以外は独立しているようだ。2つの受信部が入っていることになる。お互いの妨害が出てくるんで受信できない周波数が出来ちゃうのはしょうがない。マニュアルによると,

3.579545×n
11.7×n
(SUBバンド周波数±46.35)×n [MAIN受信部に限る]
(MAINバンド周波数±47.25)×n [SUB受信部に限る(MAINバンド:N-FM・AM時)]
(MAINバンド周波数±45.8)×n [SUB受信部に限る(MAINバンド:W-FM時)] 

が問題が出る周波数になる。

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改造方法 anchor.png

  1. 電池パックを外し黒いシールを剥がす。
  2. スピーカーが見えている下に,1から8と書かれているランドがあるので,7のチップを外す。
  3. その後,にコマンド入力: 「MONI」+「HM/RV」+「マイキー」+電源ONで終了。
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PCとの接続ケーブル anchor.png

VX7Cable.jpg

PCとVX-7をつないでメモリーの読み書きをするためにケーブルを自作した。
と言っても,VX-7はTTLレベルの通信ポート(VX-7側は3.3VCPUなのだが,VDDとクランプダイオードが入っているので大丈夫・・・)を持っているので*1,昔自作した多機能?I/FのSCON PCB(*2に接続するハーネスを作ってみた。5V系出力だが,VX-7のクランプダイオード頼みです ;)

自作ハーネスの回路

SCON PCB      VX-7
CN2           CT-91
XHP-7      2.5mm mini-jack
            1(n.c.)
6  ==+===== 2(DATA)
7  ==+
5  ======== 3(GND)

接続は,VX-7 + 純正マイクアダプタCT-91 + 自作ケーブル + 自作SCON PCB + PC(USB)です。無事うまく通信出来ました :)

使うソフトはフリーなVX-7 Commander Japanese Direct Input Version 1.3.3を使ってみました。日本語入力もOKでバッチリです。

メモリ編集を行うときは,VX-7のクローン機能を利用します。

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通信フォーマット anchor.png

フォーマットは,19200bps,8bit,non parity,1stop,XON/XOFFなし,半2重。
19200bpsの連続送信は,多少waitを入れないとダメみたいだ。

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TIPS anchor.png

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オール・リセット anchor.png

すべての設定・メモリ内容等を含めて,VX-7を完全に初期化する。

  1. 電源をOFF
  2. 「BAND」+「V/M」+「4」を押しながら電源ON
  3. "PUSH F KEY!"の表示が出るんで,「F」を押すとオール・リセット
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設定リセット anchor.png

設定パラメータを初期化する。メモリ内容は保存されるようだ。

  1. VX-7の電源をOFF
  2. 「BAND」+「V/M」を押しながら電源ON
  3. "PUSH F KEY!"の表示が出るんで,「F」を押すと設定リセット
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受信改造リセット anchor.png

受信改造したあとに必要になる。一部周波数 (253.0000~275.9875MHz・380.0000~381.9875MHz・412.0000~415.9875MHz・ 810.0000~845.9875MHz・860.0000~900.9875MHz・915.0000~960.9875MHz)の受信ブロックをON/OFFトグルする。

  1. VX-7の電源OFF
  2. 「MONI」+「V/M」+ [マイキー] を押しながら電源ON
  3. "PUSH F KEY!"の表示が出るんで,「F」を押す
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メモリーオンリーモード anchor.png

メモリモードだけで運用する。解除するには同じ操作をすればOK(トグル)。

  1. モノバンド受信状態で無線機の電源OFF
  2. 「BAND」を押しながら電源ON
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インターネットキー anchor.png

[マイキー]を[インターネットキー]に変更する。元に戻すには同じ操作をすればOK(トグル)。

  1. [マイキー]を押しながら電源ON
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クローン機能 anchor.png

VX-7の設定やメモリ内容を他のVX-7にコピーする機能。
PCでメモリを編集して書き込む時も,この機能を利用する。

  1. クローンケーブルでVX-7同士を接続する。マニュアルに接続の仕方がある
  2. 両方のVX-7の電源OFF
  3. 「MON」を押しながら電源ON(両方とも)
  4. "CLONE"と表示される
  5. "受け側"の[V/M]を押す
  6. "送り側"の[BAND]を押す
  7. コピーが開始される。"送り側"には"CLONE TX"と,"受け側"には"CLONE RX"が表示される。
  8. コピーが終了すると,"受け側"は通常モードに戻る。"送り側"は"CLONE TX"が表示されたまま。
  9. 両方のVX-7の電源OFF
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LCDチェック anchor.png

「V/M」を押しながら電源ONで,LCDのテストモードに入る。ダイヤルを回すと,フォントが順次表示されキャラクタジェネのパターンが表示される。


*1 VX-7Rの回路図(fileVX7R-Technical-Suplement.pdf)で確認しました
*2 R9をダイオードに変更した

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最終更新: 2020-12-26 (土) 16:08:16 (JST) (1188d) by yuji