Winsockでの名前解決 anchor.png

Windowsではネットワーク通信を行うための基本的なAPIを提供するモジュールとして,WinsockとNetBIOSが用意されている。 インターネットワーキング技術を使うものは,Winsockを使用して通信を行っている。(インターネット関連アプリ等)

NetBIOSはWindowsにネットワーク機能が追加された初期の頃から使われている技術です。 技術的には全く別の機構ではあるが,Windows OS下ではMicrosoftの実装により,混乱が生じている。

ここでは,Winsockにおける名前解決に関しての説明になる。

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Winsockでの名前解決 anchor.png

Winsock 名前解決の順序は,基本的には概ね以下のようになっている。

  • DNSリゾルバーキャッシュを確認して,指定された名前に対応するレコードがキャッシュされている場合は,そのアドレスを返す。
  • HOSTSファイルを参照し,指定された名前に対応するレコードが登録されている場合はそのアドレスを返す。
  • 登録されているDNSサーバーに問い合わせを行い,DNSサーバーから受け取ったアドレスを返す。
  • 上記で名前解決に成功しない場合は,NetBIOSでの名前解決を行う。
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DNSリゾルバキャッシュについて anchor.png

名前解決を毎回行うとネットワークのトランザクションがむやみに多くなってしまいます。そこでDNSへの問い合わせをしてうまく名前を返してもらった時には,それをキャッシングして再利用します。この事によりネットワークトランザクションをむやみに増やさないようにしています。

コマンドプロンプトにて,

> ipconfig /displaydns

とすると, クライアントマシンがキャッシュしているDNSリゾルバーキャッシュを確認することが出来る。

何らかの問題があってキャッシュを削除したい場合は,

> ipconfig /flushdns

とすれば,キャッシュを削除することが出来る。

DNSリゾルバキャッシュを管理しているシステムは,DNS Clientサービスです。DNS Clientサービスを停止すると全くDNSリゾルバキャッシュは使用されなくなります。

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hostsファイルの場所 anchor.png

静的名前解決ように用意されているhostsファイルを置く場所は,"%SystemRoot%\system32\drivers\etc" になります。


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最終更新: 2020-12-26 (土) 16:07:41 (JST) (1216d) by yuji