Windows10では,デバイスドライバーのインストールポリシーが厳しくなっている為,デジタル署名のないデバイスドライバーはそのままではインストール出来ない。
機器メーカーやMicrosoftの署名されたデバイスドライバーが入手できない場合や,古いWindows用のデバイスドライバーを使いたい時などは,なんとかしてそのデジタル署名が無いデバイスドライバをインストールしたくなる。
その場合,
どちらかの方法でインストールすることは出来るが,テストモードを使う方法を以下で説明する。
使用しているPCのファームウェアが,従来のBIOSではなくUEFI*1を使用している場合,UEFIのセキュアブートが設定されているとセキュリティに関わる各種設定をWindows上から変更できない。
ただ,MBRでWindowsをインストールした場合は,セキュアブートは最初から無効になっているのでこの項目はスキップできる。
セキュアブートで起動しているかどうかは,msinfo32.exeを起動してみるとシステムの概要に表示される。(Windowsキー+Rで,ファイル名を指定して実行で,msinfo32.exeを入力して,実行する)
セキュアブート:無効
無効になっていればOK。
もし,セキュアブートが有効になっていた場合,UEFIのセキュアブートの設定を変更する必要があります。
まず,PCを再起動時にUEFI画面を立ち上げます。(PCにより方法はいろいろ)
セキュアブート,セキュリティの設定等(Secure Boot Control...)で,セキュアブートをDISABLE,OFF等に設定して再起動する。
コマンドプロンプトから,テストモードに移行するためのコマンドを使用してテストモード*2にする。
管理者モードでコマンドプロンプトを起動。
> bcdedit /set TESTSIGNING ON
のようにして,テストモードをONにする。これで,テストモードへの移行した。
作業終了後,戻す場合には同様の手順で,
> bcdedit /set TESTSIGNING OFF
でテストモードを解除出来る。
コントロールパネルから「セキュリティとメンテナンス」を開く。(システムとセキュリティ) その中の,「Windows SmartScreen 設定の変更」を選択して,「何もしない」を選ぶ。
「設定」から「更新とセキュリティ」を選んで「回復」タブを選択し,「PCの起動をカスタマイズする」から「今すぐ再起動する」を選ぶ。
今すぐってなっているが,実際にはすぐには再起動しない
しばらくお待ちくださいの後,オプションの選択画面になるので,「トラブルシューティング」を選ぶ。
「詳細オプション」を選択。
「スタートアップ設定」を選択。
このオプションで設定できる内容が表示されるので,確認して「再起動」を押してPCの再起動を行う。
PCを再起動すると,スタートアップ設定画面となる。ドライバー署名を無効化するのは7番。
7を押して,ドライバー署名が無効となった状態でPCを起動する。
これで,署名がないドライバをインストールできる状態になったことになる。
この後は,署名なしドライバがインストール出来るはずなのでインストールする。
デバイスドライバをインストールする時に,「このドライバーソフトウェアをインストールします」が選択可能な状態になっている。
ちなみに,STEP3の操作は再起動すると解除されるため,複数のドライバを入れる必要があるときは,再起動するたびに行う必要がある。
また,STEP1,STEP2に関しては,手動で戻す操作をしない限り,設定は有効となったままになる。
ドライバのインストールが行った後では,STEP2のSmartScreenも元に戻してしまって問題ない。
テストモードに関してもドライバ次第では普通に動作するので,まずは元に戻してみてうまく動作しないようであれば,テストモードだけは有効にしておく。
新しくコメントをつける