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ボーイング 777(ボーイング トリプルセブン)
最新の航空機である777は,ボーイング社では当初B767とあまり変わらないものにしようと考えていた。しかし,ボーイング機を多数使用してきた多くの航空会社はB767とは全く違うものにするよう求めたようである。その結果B777は全く新しいコンセプトで作られることとなった。サイズ的には,767型と747型の中間サイズの機種として設計された。
ローンチカスタマーはユナイテッド航空。またB777はボーイング社の航空機としては初めて航空会社がデザインや設計などについて提案をした。
2番目に発注した全日本空輸は,備え付けてあるトイレの蓋をゆっくり閉める機能など,これまで数多くのボーイング機を運行してきた立場から提案を行った。主翼を折りたたむ機能は,機体重量を増加させるとともに構造上複雑になり整備もしづらくなるので,この機能は標準ではなくオプションにすることを,強く求め採用された。これまでこのオプションを採用した航空会社は存在しないので,全日本空輸の判断は正しかったといえる。

B777はボーイング社初の,フライ・バイ・ワイヤー採用機である。コクピットの表示装置は従来のCRTからLCDに変更されている。
それからB777の制御ソフトウエアは,ほぼあのAdaで作成されているらしい。

翼幅はB747-400をも凌ぐほどで,双発機としては世界最大である。
特徴である主脚にはタイヤが6個あり,このことからもB777の巨大さが分かる。

B777には2つの特色がある。1つ目は運ぶ事ができる乗客及び貨物総容量に影響を与える機体サイズである。B777-200型機及び派生型はB777-300型機を胴体延長した際の基本サイズになる。
2つ目めの特色は航続距離である。ボーイング社は3つの分類を明確にした:

   A 需要 ー 3,900マイルから5,200マイル (7,200 km から 9,200 km)
   B 需要 ー 5,800マイルから7,700マイル (10,800 km から 14,250 km)
   C 需要 ー 8,000マイル (14,800 km) 及びそれ以上

これらの需要は,ライバル「エアバスA340」とB777型機が競争する事にもなった。


データ

全幅60.93m
全長63.73/73.9m
全高18.44m
エンジンGE GE90B3/B4 33,763kg X2
機体重量163,848kg
最大ペイロード74,973kg
最大離陸重量229,500kg 263,080kg
最大巡航速度M0.83
運用高度限界13,746m
離陸滑走路長3,261m
着陸滑走路長2,164m
最大航続距離7,505km/11029km
運行乗員/乗客数2/370-550
初飛行06/07/1996
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B777-100 anchor.png

当初計画されていたB777-200の短胴型モデル。アメリカン航空の提案を受けて計画されていたが,実機は生産されないまま計画中止となり,B767-400ERが同マーケット向けのモデルとされている。

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ボーイング777シリーズの最初のモデル。最大航続距離は5,210マイル(9,649km)。 直接的にエアバス機と同等な機種は,A330-300型機になる。

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B777-200ER anchor.png

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B777-200の航続距離を延長させたもの。最大航続距離は7,730マイル(14,316km)。

イタリアから帰国便は,アリタリア航空のこの機種だった。3-4-3のエコノミー席でLCDが各席背面に取り付けてあり,映画などの番組はOnデマンドで使いやすい。

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B777-200LR Worldliner anchor.png

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B777-200ERの航続距離をさらに延長させたもの。世界最長の航続距離を持つ。最大航続距離は9,420マイル(17,446km)。

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胴体延長されたA需要向け B777-300(773A)型機は,B747-100型機及び200型機の代替として設計された。双発機で世界最大最長を誇る(73.9m,ちなみに双発機でなければ,最長はエアバスA340-600)。そのB747をも凌ぐ胴体長ゆえ,テールスキッドを装備し,さらに新しいGMCS(グランド・マニューバー・カメラ・システム)という機能が搭載され,主脚が誘導路からはみ出さないようコックピットから監視できるようになっている。
最大航続距離は5,955マイル(11,029km)。
この航空機は直接的にはエアバス機にはライバルはない,しかしA340-600型機が競争相手となっている。

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B777-300ER anchor.png

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B需要向けB777-300ER (773B)シリーズはB777-300型機の航続距離延長型であり,B747-400型機の代替として設計された。
このB777-300ER型機は 115,300 lbf (513 kN)の推力を生み出す,現在世界で一番強力なジェットエンジン GE90-115Bエンジンの搭載を含む多くの改造がなされた。
最大航続距離は7,880マイル(14,594km)。国内では全日本空輸,日本航空インターナショナルがこの型を運行中。
なお,日本航空インターナショナルは,B777-300ER型機ののローンチカスタマーである。この型の初飛行は2003年2月24日である。
ライバルは,A340-600型機になる。

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B777 貨物機 anchor.png

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B777型貨物機 (777F) はB777型機の貨物機バージョンである。
ボーイング社は古いB747F及びMD-11F貨物機の代替として大きな輸送機がいくつか必要であった。
このモデルは2004年11月15日に正式に引き渡しが始まる


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最終更新: 2020-12-26 (土) 16:08:05 (JST) (1215d) by yuji