最近の車はトラブル等があった場合,診断機器を車のあるコネクタにさして電子的に情報を読み取り,どこに問題があるかとか診断できるようになっています。アウトバッックも運転席の右下にワンタッチでさせるダイアグ用のコネクターがあります。
このコネクターは,どうもSAE J1962(16pinのコネクタ)とよばれているようです。このJ1962はコネクタ規格のようで,もともとアメリカのカリフォルニア州で排ガス問題が起きたときに,車の排ガスに関係する情報をモニタリングしたい要求からアメリカで生まれたようです。
これがOBD-I(OBDってのは, On Board Diagnosisかな?)というやつで,その後OBD-IIに規格が作られていきます。
ヨーロッパでも1991年頃から徐々にアメリカのOBD-IIを車に搭載するようになり,2000年には全てのヨーロッパで売られる車は搭載を義務化しました。
日本でも,1998年頃からだんだん搭載されるようになってきているようです。しかし日本の国産車はコネクターのJ1962(形状)は同じでも,端子の使い方や通信プロトコルなどが差異があるなど統一されていないようです。HONDA・MAZDA・MITSUBISHI・SUBARUが国際規格らしいです。
J1962の端子規格では,ISO規格,フォード系のPWM規格,GM系のVPW規格の3種類があるようで,SUBARUはISO規格準拠です。
規格上,運転席の近くに簡単にアクセスできなくてはいけないらしく,対応している車種では運転席周りを調べれば見つけられるはずです。
現在の車は,そこらじゅう電子制御です。これらの電子制御のコンピューター機器を外部から,情報のやり取りが出来るようになっているということです。なかなか便利な時代になりました。
公式のOBDに関するホームページは,ここなのかな。
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