Joplin
Joplin(ジョプリン)は,オープンソース(MIT)で開発されているWindows/Linux/macOS/Android/iOSで動作するノートアプリで,下記のような特徴がある。
- ノートブックに階層を作れる
- タグを付けて管理できる
- Markdownで書ける
Markdownでなくてもノートは書ける。
- ノートのデータは主要なオンラインストレージに同期保存できる
データをDropBoxやOneDriveなどのオンラインストレージに保存することで,複数端末で共有できるようにしている。作者が提供しているJoplin Cloud(1.99€/月)というのもあるらしい。
データはSqliteのDBファイルで保存されるので,直接ノートとして編集したり見ることは出来ない。
- ノートに貼り付けた画像とかPDFとかもインラインで表示できる
- 数式やフローチャートなんかが書ける
LaTeX数式に対応しているようだ。
mermaid記述で,フローチャート・ガントチャート・円グラフなんかも書ける。
- WEBブラウザでノートとして保存する(WEB Clip)ブラウザ拡張機能がある
- スマートフォン(Android,iOS)のアプリがある
スマートフォンで編集とかノート書きとか出来る。
- 同期できる端末数に制限がない
データ保存するオンラインストレージの制限による。
- プラグインで機能追加ができる
プラグインの一覧でどんなプラグインがあるか確認できる。
- 暗号化出来る
- 日本語対応
- Evernoteからの移行が可能
- REST APIがある
あくまで起動しているJoplinのAPIなので,常にJoplinを動かしておく必要がある。
- テンプレート機能がある
- ノートデータをホストするJoplin Serverも用意されている
という無料で使用できる高機能なノートアプリ。
イマイチなところは,
- 手書き入力出来ない
- WEBブラウザでノートが書けない
ネットカフェとか借り物のPCでちょっとメモとかいうことができない。
- 検索機能が弱い
あくまでデータをオンラインストレージに保存しているだけなので,検索機能はアプリ側で行う必要がある。なので貼り付けてあるPDFの中の検索とかは出来ない。
- WEBクリッパーは常駐していないと動作しない
- デスクトップの付箋(PostIt)機能が無い。
なんかがある。
自運用のオンラインストレージにノートデータを保存するようにして,複数端末でノートを共有出来てひじょうに便利。
Joplinの使い方
- ノートブック
ノートを保存するフォルダのようなものらしく,新規ノートブックを作成する場合は「+」をクリックする。
- ノート
ノートはJoplinでの基本単位で,メモ・Webページのクリップ・画像・添付ファイルなど全てノートとして保存される。
「新しいノート」をクリックして,ノートを追加出来る。
画像やPDFなどのファイルは,ノートにドロップして追加出来る。
- タグ
タグはノートにつける識別用のキーワード。
ノートにタグを追加する場合は,エディタの下にある「クリックしてタグを追加」をクリックして,新規タグとしてキーワードを入力するか既存のタグを選択する。
ローカルデータの保存場所
WindowsでJoplinをインストールした場合は,以下のディレクトリがデータの保存場所になる。
C:\Users\<username>\.config\joplin-desktop
別の場所をデータ保存場所にしたい場合は,Joplinを起動するときにオプションで任意の場所を指定できる。
Joplin.exe --profile "保存場所のパス"
ショートカットを複数作って起動させると,個人用と仕事用で使い分けられる。ただ,同時には起動はできない。
ver2.8からJoplinでプロファイルの切り替えが出来るようになった。
このローカルデータの保存場所に保存されたノートが,設定>同期のところで指定したオンラインストレージに同期されるようになる。
プラグイン
Joplinはプラグインで機能を拡張出来るようになっている。
公式リポジトリからツールバー>ツール>オプション>プラグインでインストールすることが出来る。自分で作成することも可能のようだ。
- Agenda
ToDoをまとめてリスト表示出来る。
未完了タスク,本日のタスクなど期日でグループ化しての表示も可能。
- Kanban
ToDoをカンバン表示してくれる。
- Repeating To-Dos
タスクの繰り返し設定が出来るようになる。何日毎,何曜日などと細かく設定出来る。
- Outline
「#」で始まるマークダウンの見出し部分が,アウトラインとして表示される。
右のOUTLINEに表示されている見出しをクリックすると,その見出し部分が最上部に表示されて便利。
- Quick Links
他ノートへのリンクが簡単に作成出来るようになる。ノートで「@@」に続けて文字列を入力すると,該当タイトルを持つノートリストが表示されて,クリックするとリンクが作成される。
- Templates
テンプレート機能が使える。
- Freehand Drawing
手書き入力で画像を作成して,画像貼り付けが出来るようにするプラグイン。
Android版のJoplinにはプラグイン拡張の機能はない 
デザインの変更
CSSでデザインを自分好みにカスタマイズすることが出来るようだ。
カスタマイズ用の設定ファイルは以下のファイルがあって,%USERPROFILE%\.config\joplin-desktopにある。ただスマートフォン版には,これらのファイルはサポートされていないようだ。
- userstyle.css
Markdownビューワー側のデザインに使用される。
見出しやリスト表示などのデザインを変更出来る。
- userchrome.css
Markdownエディター側のデザインを変更できる。
スマートフォンのアプリ
スマートフォン版のアプリもある。
- Android端末用のアプリ
Android端末に無料で使用できるJoplinをインストールすると,Android端末でノートやメモが手軽に取れて便利になる。
- iPhone用のアプリ
iPhoneでもJoplinをインストールすると,iPhoneでノートやメモが読み書きできるようだ。

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