Microsoft OneNote anchor.png

EverNoteと同じような機能があって無料でも使えるMicrosoft OneNoteは,Windows10に最初からインストールされているUWPアプリ版のOneNote*1デスクトップ版OneNote*2があるが,機能に違いがあったりしてどれを使えばいいのかわかりずらい。

無料版ではノートを保存する場所は,OneDriveドキュメントフォルダーで,そこにノートデータへのURLリンクが作成されるみたいだ。
OneDriveのみの対応ということで,MicrosoftアカウントがあってOneDriveが使用出来る環境があって,その使用制限内で使うということになる。

AndroidやiPhone端末などのスマートフォン版もあるが,Linux版アプリ*3が無いのが残念。

多機能なのだが操作がわかりづらいことや,複数以上のアカウントを使うとノートの同期やアクセスに問題があったりするので,OneNoteは試してみたが常用はしていない。

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OneNoteの特徴 anchor.png

メモやノートにテキスト文はもちろん,画像の配置やカメラで取った画像の貼り付け,手書き機能があるなど,すごく柔軟にレイアウト出来る。

  • Windows,Mac,Android端末,iPhone,WEBブラウザで読み書き出来る。
    ネットカフェとか借り物のPCでも,WEBブラウザでノートを読んだり・書いたり・編集したり出来ちゃう。
  • ノートの保存先はオンラインストレージのOneDrive。
    無料でOneDriveを使う場合,最大容量は5GBになる。他のオンラインストレージは使用できないみたい。
    オンラインストレージなので別の端末のOneNoteからも見れるし,他の人と共有することも出来る。
    ノートは自動的にOneDriveに同期保存されるので,意識してファイルを同期保存する必要はない。
  • セクション機能で種類等でメモやノートを管理出来る。
  • 蛍光ペンがある。
  • OCR機能がある。
  • 画像・メディアデータ・数式なんかもノートに入れられる。
  • 手書き入力が出来る。
  • 挿入されたOfficeファイル等も検索出来る。
  • 編集履歴が残る。
  • WEBブラウザでOneNote Web Clipper拡張機能を利用できる。
  • 付箋表示や付箋アプリとの連携がある。
    デスクトップ版OneNoteだとクイックノートが付箋風にデスクトップに表示できる。
    UWP版とデスクトップ版OneNoteだとSticky Notes(付箋)アプリと連携出来る。
  • Evernoteからインポートするツールがある。

このように多くの機能が搭載されている。

イマイチなところは,

  • Markdownでノートが書けない。
  • ノートの保存先がOneDriveのみ。
    このため無料で使用する場合は5GBの容量制限がある。
    またセキュリティ的にOneDriveは不安。
  • タグ機能が無い。
    セクションで代用できそうだが。
  • TeX記法なんかで数式が入力出来ない
    数式自体は入力できるが,サクサク入力は出来ない。
  • Linux版のアプリがない
  • 機能が多すぎるせいか動作が遅くてイライラする
  • 複数アカウントを使うと同期がうまくいかない場合がある

なんかがある。

Linuxアプリが無いことや保存場所がOneDriveのみで5GB容量制限が問題なければ,デスクトップ版(無料版)のOneNoteは機能的にはいいノートアプリかなと思う。

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OneNoteのインストール anchor.png

いくつかあるOneNote,機能に違いがあったりしてどれを使えばいいのかわかりずらい。Microsoftってなんでこうなんでしょうかねえ。

Windows 10/11でOneNote for Windows10とデスクトップ版OneNoteの両方がインストールされている場合は,どちらを使うかは既定のアプリの設定で決められる。最初は未設定なのでどっちを使用するのか聞かれる。
また,両方インストールされているとOneNote for Windows10の機能の一部が拡張される。

  • Windows 10の標準搭載OneNote(OneNote for Windows10)
    Windows 10にはUWPアプリ版のOneNote(OneNote for Windows10)が標準でインストールされている。
    削除したりしてインストールしていない場合は,こちらの Microsoft Store から再インストール・更新できる。*4
    使用するにはMicrosoftアカウントが必要になる。
    複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できる。
    onenote.png
    2025/10にWindows10のサポート終了と同時にOneNote for Windows10もサポート終了するそうだ。
  • デスクトップ(無料版)OneNoteのインストール
    デスクトップ(無料版)OneNoteをインストールするには,OneNoteのサイトにあるWindows版インストーラーをダウンロードして,ダブルクリックでインストールできる。
    上記のUWPアプリ版OneNote(OneNote for Windows10)よりも機能が多い気がするが使いにくい。また,MacやiPhoneやAndroid端末用もある。
    MicrosoftはこっちのOneNoteに移行させたいようだ。
    使用するにはMicrosoftアカウントが必要になる。
    複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できるのだが,法人サブスクリプションアカウントと個人アカウントで同じメールアドレスを使っている場合は,正常にノートブックの切り替えが出来ない ;(
  • サブスクリプション版デスクトップOneNoteのインストール
    サブスクリプション版のデスクトップOneNoteは Microsoft 365 に含まれているので, Microsoft365(Basic,Personal,Familyのどれか)(もしくは法人サブスクリプションアカウント)を契約した後インストールする。
    使用するにはサブスクリプションMicrosoftアカウントが必要になる。
    複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できるのだが,法人アカウントと個人アカウントで同じメールアドレスを使っている場合は,正常にノートブックの切り替えが出来ない ;(
  • WEB版OneNote
    WEBブラウザでMicrosoft OneNoteにアクセスすると,WEB版OneNoteでノートの読み書きが出来る。
    無料アカウントまたはサブスクリプションアカウントでサインインして使用できる。
    複数のMicrosoftアカウントを同時サインインして使用することは出来ない。
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OneNoteの使い方 anchor.png

  • ノートブック
    ノートブックはノートを保存するフォルダーのようなもの。一冊のノートというイメージ。
    OneNoteではノートブックを複数作成出来るので,用途に応じて使い分ける事ができる。
  • セクション
    ノートをカテゴリ毎に管理するする場合にセクションが使用出来る。
    例えば,プレゼン用のノートの場合は「プレゼン資料」のようなセクションに作成すれば,プレゼン資料のノートにすぐにアクセスできる。
    追加するには,「+セクションの追加」をクリックする。
    デスクトップ版OneNoteだと最初からクイックノートっていうセクションが作成されている。これは付箋みたいにショートカットキーでサクッとノートを書くときに使われる特別なセクション。
  • ページ
    ノート自体のこと。ページと言っているが別にサイズが決まっているわけではない。
  • ノートシール
    ノートシールを使うと特定の個所を目立たせたりできる。
    ノートシールを付けたい行にカーソルを合わせてノートシールの右側の矢印をクリックし,貼り付けたいノートシールを選択する。
  • 印刷
    印刷ができる。
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ノートブックを共有する anchor.png

他の人とOneNoteを使ってノートブックを共有することが出来る。
共有する場合は,以下のようにする。

  • 共有したいノートブックを開き,右上の「共有」をクリックする。
  • 「メール招待状を送信します」の下にある入力ボックスに,共有したい相手のメールアドレス(Microsoftアカウント)を入れる。
  • 「編集可能」もしくは「表示可能」を選択する。
  • 「共有」ボタンをクリックする。
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付箋表示や付箋アプリとの連携 anchor.png

OneNoteで一番良いのが付箋と連携できること。

  • クイックノート機能
    デスクトップ版OneNoteには,Windows+Nキーを押すとサクッとメモを取ったり出来るクイックノート機能がある。このクイックノートはWindowsのデスクトップに付箋風に表示される。
  • フィード機能
    UWP版とデスクトップ版OneNoteは,Windows 10に標準インストールされているSticky Notes(付箋)アプリと連携出来るフィード機能がある。
    Microsoftアカウントを使ってSticky Notes(付箋)アプリで作成した付箋を,フィード機能でOneNoteから閲覧・編集したり出来る。
    これにより付箋を複数PCや端末で共有表示することが出来る。
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モバイル端末アプリ anchor.png

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ノートの保存場所 anchor.png

OneNoteのノートブックの同期保存場所は,使用するMicrosoftアカウントにより異なる。

法人アカウントを使用する場合はOneDrive for Business/SharePoint上になり,個人アカウントを使用する場合はOneDrive上になる。
このため,無料使用ではOneDriveの最大5GBのサイズの制限がある。

もしネットワークに接続できない場合にOneNoteを使ってノートを読み書きしていた場合には,ローカルストレージ上のキャッシュする場所にノートが保存される。これでオフラインでもOneNote自体は問題なく使用できる。
ちなみにデフォルト設定でのキャッシュされる場所は,%LocalAppData%\Microsoft\OneNoteになっている。


*1 OneNote for Windows 10と呼ばれていた。
*2 OneNote 2016とか呼ばれている。さらにサブスクリプション版のMicrosoft365にもOneNoteがある。わかりにくいなぁ・・・
*3 P3X OneNoteっていう非公式アプリがあるにはあるが・・・ また,WEB版OneNoteはLinuxでも使用できる。
*4 2022/10頃からMicrosoft StoreでOneNote for Windows10を検索すると,代わりにデスクトップ(無料版)版OneNoteがリストアップされるように変更されている。

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最終更新: 2023-02-03 (金) 11:14:59 (JST) (446d) by yuji