PC​/Windows​/修復ツールを使ってWindowsのシステムファイルを修復する

ストレージのチェック・修正

ストレージに問題がある場合は，システムファイルチェッカーを使っても修復することは出来ません。
そのため，まずHDDやSSDをチェックし問題があれば修正しておきます。

コマンドプロンプトを管理者権限で起動して，

> chkdsk /f

もしくは，

> chkdsk /r

を実行して，PCを再起動する。
再起動すると，ストレージのチェックをし，問題があれば修復します。
chkdsk /rだとセクター単位で不良セクターをチェックするため，非常に時間がかかります。ファイルシステムのチェック・修正であればchkdsk /fでも良いと思う。

展開イメージのサービスと管理ツールDSIMでシステムファイルの修復

次に，DSIMを使ってシステムファイルをチェックして，問題があるファイルを修復します。

コマンドプロンプトを管理者権限で起動して，

> DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth

とします。このオプションでは，PCのシステムファイルをチェックして，ファイルが破損しているか削除されている場合は，Windows Updateのサイトからファイルをダウンロードして復元します。

オプショによっては，オンラインではなくWindowsのインストールディスクやイメージファイルを指定して，それを元に修復することも出来る。

実行したWindowsのバージョンより新しいバージョンのファイルには更新できない。

DSIMの他のオプションは，以下のようなものがある。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /ScanHealth

システムファイルをチェックするが，修復はわない。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /CheckHealth

システファイルをチェックして，正常か破損していれば修復可能かどうかを表示する。修復は行わない。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth /source:WIM:D:\Sources\Install.wim:1 /LimitAccess

システムファイルをチェックする。ネットワーク経由でWindows Updateサイトに接続できない場合，Windowsイメージを指定してそこから修復する。

システムファイルチェッカーsfcでシステムファイルのチェック

次に，sfcを使ってシステムファイルの関連性をチェックし，問題があれば修復します。

コマンドプロンプトを管理者権限で起動して，

> sfc /scannow

として，実行します。チェックには，かなり時間がかかる（1時間ぐらい）。

「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示された場合は問題はなかったことになります。
「破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」と表示された場合は，うまく修復されたことになります。

「破損したファイルを検出しましたが、その一部を修正できませんでした。」と表示された場合は，ファイルに問題があるが修復出来なかったことになります。
この場合は，C:\Windows\Logs\CBS\CBS.logに修復できなかったファイルが明記されたログがあるので，それを参照して別のPCからそのファイルをコピーして修復するようにする。

「Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした。」と表示された場合は，上記のHDDやSSDのファイルシステムが壊れている場合が多い。chkdskでファイルシステムが修復出来れば，再度sfcを実行すれば修復できる。

これで，Windowsのシステムファイルが問題なくなったんで，PCを再起動すればその後はWindowsの調子も良くなるはず。
また，Windows Updateを正常に完了できるようになっていると思う。

sfcの他のオプションは，以下のようなものがある。

sfc /scanonce

次回のPC起動時に，1回だけ実行。内容はscannowと同じ。

sfc /scanboot

PCを起動する度に，sfcを実行する。内容はscannowと同じ。

sfc /revert

上記scanonceやscanonceをキャンセルする。

sfc /purgecache

ファイルキャッシュを削除してから，実行する。