現: 2022-11-17 (木) 09:20:46 yuji ソース
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 +* パッドの作成方法 [#bcae74a5]
 +ピン数が多い部品のパッドを作成する時に,1つずつパッドを配置するのは大変です。そんな時に便利な「パッド配列の作成方法」です。~
 +** SOPタイプのパッド配列 [#a819e24c]
 +ATMELのATmega4809を例に,パッド配列を作成してみる。~
 +pin数は28pinで,左右に14個ずつ並ぶSSOP(Shrink Small Outline Package)のICです。~
 +#ref(28ssop.png)
 +
 +*** パッド配列を作成する時に必要な寸法の確認 [#j7a4c933]
 +パッド配列を作成する時には,下記の寸法が必要になります。~
 +
 +データシートを元に調べます。~
 ++ パッドサイズ~
 +X=0.45,Y=1.85
 ++ パッド間のピッチ寸法~
 +E=0.65
 ++ 上下のパッド間のピッチ寸法~
 +C=7
 +
 +*** 1つ目のパッドを作成する [#g824630b]
 +- フットプリントエディタの右側メニューから「パッドを追加」をクリック~
 +- とりあえず原点に配置~
 +- パッド形状に「SMD」を選択~
 +- 形状に「四角」を選択~
 +- サイズ:X=0.45,Y=1.85を入力~
 +
 +これで1つ目のパッドが作成できました。~
 +
 +*** パッド配列の作成 [#w6261943]
 +- 1つ目のパッドの右クリックメニューから「配列を作成」をクリック~
 +- 横(X)方向の数に「14」を入力~
 +- 縦(Y)方向の数に「2」を入力~
 +- 横(X)方向の間隔に「0.65」を入力~
 +- 縦(Y)方向の間隔に「-7」を入力~
 +Y座標は原点から上が「マイナス」方向になります。~
 +- ナンバーリングの方向に「水平方向のち垂直方向」を選択~
 +水平方向から「1~14」とナンバーリングしていきます~
 +- 「行/列ごとにナンバーリングの方向を反転」にチェックをいれます~
 +水平方向が終わったら垂直方向に移動し,右側から「15~28」とナンバーリングしていきます。~
 +
 +これで,パッド配列が完成しました。~
 +
 +** 狭ピッチの多ピンコネクタのパッド配列作成 [#c0d4b91d]
 +狭いピッチのコネクタもパッドが多い部品の一つです。~
 +#ref(connector.png,,50%)
 +上図のようにナンバーリングの仕方が通常のICと異なるパターンもありますが,この場合は設定を変えるだけで対応できる。~
 +
 +ここでは50pinのコネクタを例にします。~
 +
 +まず,パッド配列の作成に必要な寸法を確認します。~
 ++ パッドサイズ~
 +X=0.3,Y=1.6~
 ++ パッド間のピッチ寸法~
 +P=0.5
 ++ 上下方向のパッド間のピッチ寸法~
 +2+1.6=3.6
 +
 +- 右クリックメニューから「配列を作成」をクリック~
 +- 横(X)方向の数に「25」を入力~
 +- 縦(Y)方向の数に「2」を入力~
 +- 横(X)方向の間隔に「0.5」を入力~
 +- 縦(Y)方向の間隔に「-3.6」を入力~
 +Y座標は原点から上が「マイナス」方向になります。~
 +- ナンバーリングの方向に「垂直方向のち水平方向」を選択~
 +上下に順番にナンバーリングしていきます。~
 +- 「行/列ごとにナンバーリングの方向を反転」のチェックをはずします~
 +
 +これで,パッド配列が完成しました。~
  

  • 開発/EDA/KiCad/パッドの作成方法 のバックアップ差分(No. All)
    • 現: 2022-11-17 (木) 09:20:46 yuji

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