現: 2020-12-26 (土) 15:07:52 yuji ソース
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 +#topicpath
 +* Ubuntu 16.04LTSにROS kineticをインストールする [#t7316fbc]
 +[[ROS>http://wiki.ros.org/ja/ROS/Introduction]]とは,Robot Operating Systemの略で,ロボット開発のためのフレームワーク・ソフトウェアのことみたい。OSと入っているが一般的なオペレーティングシステムではない。~
 +アメリカのスタンフォード大学の人工知能研究所(AILAB)のプロジェクトに端を発しているらしい。アメリカのロボットベンチャー企業であるWillow Garage社が開発を引き継いで,現在は [[Open Source Robotics Foundation>https://www.osrfoundation.org/]] というNPOが開発・無料公開していて,コアなソフトウェアはオープンソースでBSDライセンスを採用しているものが多い。
 +
 +世界中の研究機関などで使用されていて,あの [[Pepper君>https://www.softbank.jp/robot/]] にも使われている。おそらくロボット用のフレームワークとしては最も広く使われているんだと思う。
 +
 +ROSには[[いくつかのバージョン>http://wiki.ros.org/Distributions]]があるが,ここではKineticを[[ubuntu 16.04LTSを入れたRaspberry Pi3B>/PC/RaspberryPi/Linuxを動かしてみる/ubuntuをインストール]]にインストールしてみる。
 +
 +Ubuntu用のROS Kineticバイナリパッケージがあるので,パケージマネージャーでインストール出来る。手順は,http://wiki.ros.org/kinetic/Installation/Ubuntu に書かれているようにすればOK。
 +
 +** Pakageのレポジトリの追加 [#h0f085db]
 + # sh -c 'echo "deb http://packages.ros.org/ros/ubuntu $(lsb_release -sc) main" > /etc/apt/sources.list.d/ros-latest.list'
 +
 +認証キーの追加
 + # apt-key adv --keyserver hkp://ha.pool.sks-keyservers.net:80 --recv-key 421C365BD9FF1F717815A3895523BAEEB01FA116
 + 
 +Pakageリストを更新する。
 + # apt-get update
 +
 +** ROSのインストール [#n3cb0526]
 +- 用意されているインストールタイプ~
 +-- Desktopフルバージョン: apt-get install ros-kinetic-desktop-full~
 +ROS, rqt, rviz, robot-generic libraries, 2D/3D simulators, navigation and 2D/3D perception~
 +-- Desktop: apt-get install ros-kinetic-desktop~
 +ROS, rqt, rviz, and robot-generic libraries~
 +-- ROSベースのみ: apt-get install ros-kinetic-ros-base~
 +(Bare Bones) ROS package, build, and communication libraries. No GUI.
 +
 +があるんで,必要なタイプをインストーする。
 +
 +パッケージは以下のようにすると個別にインストールできる。
 + # apt-get install ros-kinetic-PACKAGE
 +例:
 + # apt-get install ros-kinetic-slam-gmapping
 +
 +今回はDesktopをインストールしてみた。
 + # apt-get install ros-kinetic-desktop
 +けっこう時間がかかる。
 +
 +もし,''libgles2-mesa-dev,libegl1-mesa-devの依存関係でエラーが出た場合''は,
 + # dpkg -i --force-overwrite /var/cache/apt/archives/libgles2-mesa-dev_17.2.8-0ubuntu0~16.04.1_armhf.deb /var/cache/apt/archives/libegl1-mesa-dev_17.2.8-0ubuntu0~16.04.1_armhf.deb
 + # apt-get -f install
 +として,対応する。
 +
 +** rosdepの初期化 [#wf72b453]
 +rosdepは,ソースをコンパイルする時に必要コンポーネントを依存関係を考慮してインストールしてくれるツール。
 +ROSを使う前に,rosdepを初期化する必要がある。
 + # rosdep init
 + $ rosdep update
 +
 +** rosinstallの追加 [#xae2dd21]
 +上記でROSパッケージを実行するために必要なものをインストールした。
 +独自のROSワークスペースを作成して管理するには,いくつかのツールが必要になる。例えば,rosinstallは頻繁に使用されるコマンドラインツールで,ROSパッケージのソースツリーを1つのコマンドで簡単にダウンロードできるようになる。
 +
 + # apt-get install python-rosinstall
 +以下は,必要であれば。
 + # apt-get install python-rosinstall-generator python-wstool build-essential
 +
 +** ROS開発環境の整備 [#v312c331]
 +
 +*** 環境変数の設定 [#da69ffe9]
 +ROSを実行する時に使用する環境変数を設定しておくために,.bashrcに以下を追加する。
 + $ echo "source /opt/ros/kinetic/setup.bash" >> ~/.bashrc
 +読み込んでおく。
 + $ source ~/.bashrc
 +
 +*** ROS(catkin)ワークスペースを作成する。 [#zcee74b6]
 + $ mkdir -p ~/catkin_ws/src
 + $ cd ~/catkin_ws/
 + $ catkin_init_workspace
 + $ catkin_make
 +src,build,develディレクトリが作成され,srcディレクトリにCMakeLists.txtが作成される。
 +
 +作成したcatkinのワークスペース(catkin_ws)を環境変数ROS_WORKSPACE,ROS_PACKAGE_PATHとして指定しておくと便利。~
 +このため,''/opt/ros/kinetic/setup.bash''を編集する。
 + source ~/catkin_ws/devel/setup.bash
 + export ROS_WORKSPACE=~/catkin_ws
 + export ROS_PACKAGE_PATH=~/catkin_ws:$ROS_PACKAGE_PATH
 +
 +再度,.bashrcをロードし直す。
 + $ source ~/.bashrc
 +
 +これで,ROSのインストール終了。
 +
 +** 動くか確認 [#w233d7ba]
 + $ roscore
 +として,なにやらいろいろ起動していればうまくいっていっている。
  

  • PC/RaspberryPi/ROSのインストール のバックアップ差分(No. All)
    • 現: 2020-12-26 (土) 15:07:52 yuji

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