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現: 2023-12-06 (水) 09:32:42 yuji |
| + | * TeamViewer [#i1849f68] |
| + | [[TeamViewer>https://www.teamviewer.com/ja/]]はネットワーク経由でリモートデスクトップを実現するために,VNCをベースとして開発されたリモートデスクトップ環境ソフトウェア。~ |
| + | Microsoft Windows,macOS,Linux,Chrome OS,iOS,Android,Windows RTのOSで利用できる。~ |
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| + | リモートデスクトップ機能以外にも,オンライン会議やリモート保守作業,チャットなどにも広く使われている。~ |
| + | |
| + | TeamViewerは操作する側と操作される側で起動されたそれぞれのTemaViewerが,互いにネットワーク通信することでリモートデスクトップを実現している。~ |
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| + | 操作される側の接続用の''TeamViewer IDとPasswordを操作側に何らかの方法で知らせ'',操作側のTeamViewerでそのTeamViewer IDとPasswordを用いてネットワークで接続することで,リモートデスクトップとして使用できるようにしている。~ |
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| + | [[TeamViewer>https://www.teamviewer.com/ja/]]は以下の特徴がある。~ |
| + | - 操作される側のTeamViewerはライセンスが不要。~ |
| + | - 操作する側ではWEBブラウザを使ったリモートデスクトップ接続も出来る。~ |
| + | - 通信経路の暗号化機能を持っている。~ |
| + | 暗号化には,4096bit RSA鍵交換/256bit AESセッション暗号化を使用している。~ |
| + | セッション及び接続タイプ・ポートは現在では自動決定するようになった。~ |
| + | 暗号化されたネットワーク通信ということは,''VPN接続しているのと実質的には同じぐらいのセキュリティは確保されていることになる。''~ |
| + | - 2段階認証の機能を持っている。~ |
| + | TeamViewerサーバーにサインインするときに2段階認証機能が使用できる。~ |
| + | ''初期のTeamViewerは2段階認証機能がなく,不正利用が多発した。''~ |
| + | - セッション毎のTeamViewer IDのチェック。~ |
| + | 以前は行われていなかったが,現在のバージョンではチェックをすることでセキュリティを高めている。~ |
| + | - 個人利用と商用利用の使い方がある。~ |
| + | 個人の非商用利用であれば広告は表示されるが無料で利用できる。無料で使用する場合は,インストール時のセットアップ画面で「個人/商用以外」を選択する。~ |
| + | しかし個人で非商用で利用している時に,TeamViewerのシステムに商用利用と誤判断される場合があり,''その場合は5分で利用出来なくなるロック状態になる。''~ |
| + | このようになってしまった場合はTeamViewer社に連絡しロック解除をしてもらう必要がある。~ |
| + | また,個人の非商用以外の用途では有償ライセンスを購入・契約が必要となる。~ |
| + | [[商用利用でのライセンス料>https://service.teamviewer.com/ja-jp/overview/a#Single]]は以下のようになっている。~ |
| + | |シングルユーザー |3425円/月| |
| + | |ビジネスライセンス |6000円/月| |
| + | |プレミアムライセンス |11500円/月| |
| + | |コーポレイトライセンス|21000円/月| |
| + | かなり高いです &worried; |
| + | - 接続にIP Addressを意識する必要がない。~ |
| + | TeamViewer IDを使用して機器を認識するシステムになっているので,ユーザーが操作される側のコンピューターのIP Addressを意識しなくても接続ができる。~ |
| + | このTeamViewer IDは使用するPC毎に自動で固有の番号がアサインされるようになっている。~ |
| + | TeamViewerのマスターサーバーで全てのTeamViwer IDとその機器を管理しているので,機器同士の接続に必ずしもIP Addressを意識しなくてもリモート接続出来るようになっている。~ |
| + | ~ |
| + | マスターサーバー(TeamViewerサーバー)に2段階認証を使用してサインインする場合は,十分安全に利用できると思う。~ |
| + | しかし2段階認証を使わない場合は,単純なユーザー名とパスワードでのセキュリティとなるので,この情報が漏れた場合は不正利用されてしまうリスクが有る。~ |
| + | リモート接続自体はTeamViewer IDと接続Passwordだけを利用した接続となるので,リスクを少なくするために接続Passwordの長さを長くするなど利用には十分に注意する。~ |
| + | - ファイアウォール・NAT環境などでも利用できる。~ |
| + | ファイアウォール・NAT環境での使用時でも専用ルータ使った通信を行うことで,VPNやポートフォワード等を使用しなくてもリモート接続することが出来る。~ |
| + | |
| + | 利用時にはセキュリティ面でのリスクから,以下のことに気をつける必要がある。~ |
| + | - ''TeamViewerを常時起動しっぱなしにしないで必要時のみ起動する。''~ |
| + | TeamViewerのリモートコントロールの画面で,「Windowsと同時にTeamViewerを起動」のマークを外す設定にする。~ |
| + | - TeamViewerにサインインして使用する。~ |
| + | サインイン時には''2段階認証を使用する。''~ |
| + | - ''ホワイトリストを使用して,接続できるユーザーを限定する。''~ |
| + | TeamViewerにサインインすることで,ホワイトリスト機能を使用できる。~ |
| + | - ''Passwordの桁数を4桁は絶対に使用しないで8桁以上にする。''~ |
| + | 接続用のパスワードは8桁以上にする。できるだけ固定Password(個人用パスワード)は使用しないようにする。~ |
| + | - ''出来るだけVPN接続環境下で使用する。''~ |
| + | |
| + | また機能で注意することとして,''操作される側のPCにディスプレイが接続されていない場合(ディスプレイが電源OFFの場合も含む)は,操作する側のPCにリモート画面が表示されない場合がある((表示されなくなるのは操作される側のPCのビデオカード使用による。))ので注意する。''~ |
| + | |
| + | もしこのような状況になる場合は,PCにディスプレイが接続されているように勘違いさせる[[ダミーディスプレイプラグ>https://amzn.to/4b3mW99]]をディスプレイを接続するコネクターに接続しておくことで回避できる。~ |
| + | また,仮想ディスプレイドライバーをインストールして使用することでも回避できる。~ |
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| + | * TeamViewerの安全性 [#p35681dc] |
| + | TeamViewerがネットワーク通信で使用するTCP/IPの通信ポートには以下がある。~ |
| + | - TCP/UDP 5938~ |
| + | 発信でTCP5938番portを,通信でUDP5938番portを,優先して使用している。~ |
| + | FireWallがある環境でのTeamViewer使用時には,このポートが通過できるようにFireWallに許可する設定が必要。~ |
| + | - TCP 443~ |
| + | 5938番portが使用できない場合は,次にTCP443番portを使用して通信する。~ |
| + | ただし,Windows Mobile端末やiOSのTeamViewerアプリでは443番portは使用していないようだ。~ |
| + | TeamViewer自体の更新などでもこの443番portを使用している。~ |
| + | FireWallがある環境でのTeamViewer使用時には,このポートを通過できるようにFireWallに許可する設定が必要。~ |
| + | - TCP 80~ |
| + | 5938番portと443番portが共に利用できない場合は,TCP80番portを使って通信しているようだ。~ |
| + | この80番portを使う場合はリモートデスクトップの通信オーバーヘッドが多くなるので,5938番や443番portを使うよりはパフォーマンスが落ちてしまう。~ |
| + | また何らかの原因で接続が途切れた場合には自動で再接続は行わないので,その後の動作が不安定になる。~ |
| + | Windows Mobile端末では80番portは使用していない。Android端末やiOS端末では必要に応じて使用している。~ |
| + | |
| + | TeamViewerを起動すると世界中にあるマスターサーバー(ある特定範囲のIP Addressを使用している。*.teamviewer.comを持つ)を自動的に選択して,上記のportを使用してマスターサーバーに接続して使用している。~ |
| + | セキュリティを高める場合はFireWallに,マスターサーバーだけの制限を設定することが望ましい。~ |
| + | |
| + | TeamViewerにユーザーサインインするときに2段階認証等を使用することで,セキュリティレベルを上げられる。~ |
| + | |
| + | また,リモート接続するときに接続用Passwordを自動で変更する(デフォルト)ことで,よりセキュアな接続になるようにしている。~ |
| + | |
| + | ** 接続要求から通信確立までの流れ [#xe08eac0] |
| + | 接続元(ゲスト)から接続先(ホスト)へのリモートアクセスは,次ようなステップで接続される。~ |
| + | ここでの専用ルータは,世界中のいろいろな場所に1000台以上設置されているようだ。~ |
| + | - ゲストからマスターサーバとホストへ接続支援を要求する(TCP)~ |
| + | #ref(接続1.png,,50%) |
| + | - マスターサーバはゲストからの接続依頼をホストへ連絡する(TCP)~ |
| + | #ref(接続2.png,,50%) |
| + | - 「専用ルータ」を経由した通信が確立する(TCP)~ |
| + | #ref(接続3.png,,50%) |
| + | - ピアツーピアの通信(UDP)~ |
| + | #ref(接続4.png,,50%) |
| + | ピアツーピアの通信が出来ない場合は,前の専用ルータ経由の通信を再度使っている。~ |
| + | |
| + | 機器(端末)デバイス同士がピアツーピア通信(1対1)でリモートアクセス通信が出来れば(ローカルネットワークまたはVPNでのネットワーク),効率が良い接続となる。~ |
| + | |
| + | しかしFireWallやプライベートIP Addressを使うローカルネットワークを超えてのネットワークでは,このピアツーピア通信(1対1)での接続は出来ない。~ |
| + | |
| + | そのためマスターサーバーと専用ルータを経由したネットワーク通信を利用することで,機器(端末)同士の通信が出来るようにしているが,この場合はどうしてもセキュリティレベルが下がってしまう(マスターサーバーや専用ルータには外部からアクセスできるため)。~ |
| + | |
| + | * TeamViewerのインストールと使い方 [#t0e8973c] |
| + | |
| + | ** インストール [#cc11e0fa] |
| + | 操作される側と操作する側のPCそれぞれにTeamViewerをインストールする。~ |
| + | |
| + | [[TeamViewerのサイト>https://www.teamviewer.com/ja/download/windows/]]から各マシン用のTeamViewerのインストーラー(TeamViewer full client)をダウンロードする。~ |
| + | Windowsマシンであればダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール出来る。~ |
| + | またおすすめの[[ポータブル版>https://portableapps.com/apps/utilities/teamviewer_portable]]も利用できる。~ |
| + | - TeamViewerの用途の設定~ |
| + | 無料でライセンス無しで使用する場合は,「個人/商用以外」をマークして「同意する-終了」をクリックする。~ |
| + | |
| + | インストールが終わると,勝手にTeamViewerが起動し初期の画面が表示される。~ |
| + | |
| + | [[ポータブル版>https://portableapps.com/apps/utilities/teamviewer_portable]]をインストールした場合,インストールしたディレクトリにある''Data\Settings\teamviewer.ini''ファイルを, |
| + | nosave=1 |
| + | : |
| + | TermsOfUseAccepted=0 |
| + | ↓ |
| + | nosave=0 |
| + | : |
| + | TermsOfUseAccepted=1 |
| + | に変更する。これで起動時のEULAの確認チェックをスキップ出来て,各種設定の保存もできるようになる。~ |
| + | ''借り物のPCでポータブル版TeamViewerを使う場合は,この設定は行わないようで使用する。''~ |
| + | |
| + | ** ユーザー登録を行う [#pfbe6e8f] |
| + | ライセンス無しで無料で使用する場合でもTeamViewerのユーザー登録を行って,TeamViewerシステムにサインインして使用するようにするのが望ましい。~ |
| + | |
| + | サインインしてTeamViewerを使用する理由は,''接続できる相手を限定する''機能が使えるようになるから。これにより利用時のセキュリティが向上する。~ |
| + | - TeamViewerの画面の左メニューの「Remote Management」をクリック。~ |
| + | - 「登録」をクリック。~ |
| + | - 名前,メールアドレス,パスワード等を入力して,次へをクリック。~ |
| + | - 完了ボタンをクリック。~ |
| + | |
| + | ユーザー登録が済んでいる場合は,TeamViewerアプリを起動して「TeamViewerへサインイン」ボタンをクリックして,TeamViewerへサインイン出来るようになる。~ |
| + | |
| + | *** 2段階認証を有効にする [#z9b29437] |
| + | TeamViewerにサインインしたら,さらにセキュリティを高めるため2段階認証を有効に設定する。~ |
| + | |
| + | 2段階認証するときに認証セキュリティコードを作成するために, |
| + | - Android端末の場合~ |
| + | [[Google認証システム>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2&hl=ja]]をインストールする。~ |
| + | [[Microsoft Authenticator>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.azure.authenticator]]も使えるようだ。~ |
| + | - iPhoneの場合~ |
| + | [[Google Authenticator>https://itunes.apple.com/jp/app/google-authenticator/id388497605?mt=8]]をインストールする。~ |
| + | [[Microsoft Authenticator>https://itunes.apple.com/app/microsoft-authenticator/id983156458]]も使えるようだ。~ |
| + | |
| + | をモバイル端末にインストールしておく。~ |
| + | |
| + | 以下の手順で2段階認証を有効にする。~ |
| + | - 設定をクリック。~ |
| + | - 自分のプロフィールの「プロフィール設定を開く」をクリック。~ |
| + | - 認証をクリック。~ |
| + | - サインインのための2要素認証をクリック。~ |
| + | - 「続ける」をクリック。~ |
| + | - 「2段階認証を有効化」のポップアップが表示される。~ |
| + | QRコードが表示されている。~ |
| + | - モバイル端末等で認証アプリを起動する。~ |
| + | アカウントの追加が表示されるので,「バーコードをスキャン」をタップする。~ |
| + | - モバイル端末で表示されているQRコードをスキャンする。~ |
| + | - 次へをクリック。~ |
| + | - 16桁の回復コードが表示されるので,印刷/メモ/保存などしておく。コピーをクリック。~ |
| + | - 続行をクリック。~ |
| + | - モバイル端末等の認証アプリで表示された6桁のセキュリティコードを入力する。~ |
| + | - 「有効にする」をクリック。~ |
| + | - 「終了」をクリック。~ |
| + | |
| + | これで2段階認証が有効化される。~ |
| + | |
| + | 以後,TeamViewerを起動しTeamViewerへサインインする時にユーザーとパスワードを入力した後,2段階認証の6桁のセキュリティコードの入力を求められるようになる。~ |
| + | モバイル端末などの2段階認証アプリを起動するとセキュリティコードが表示されているので,そのコードを入力することでサインインが完了する。~ |
| + | |
| + | *** 接続出来る相手を限定する [#x105bfa2] |
| + | TeamViewerへサインイン後,接続出来る相手を限定するための設定が行えるようになる。~ |
| + | - TeamViewerのメニューの「設定」をクリック。~ |
| + | - 自分のデバイスの「デバイスの設定」をクリック。~ |
| + | - 「セキュリティ」をクリック。~ |
| + | - 「ブロックリストおよび許可リスト」をクリック。~ |
| + | - 「以下のパートナーからのみアクセスを許可」をクリックして,「追加」を押す。~ |
| + | リストにユーザー登録の時の「名前」を設定する。~ |
| + | 自分以外のユーザーでも接続出来るようにしてもいい場合は,そのユーザーの名前を追加しておく。~ |
| + | TeamViwer IDでの設定もできる。~ |
| + | |
| + | *** リモート接続時の接続パスワード [#lee1fcfb] |
| + | TeamViewerではリモート接続をするときにTeamViewer IDと接続用Passwordを使用する。~ |
| + | この接続用Passwordの利用の仕方がいくつかある。~ |
| + | - 接続セッション毎にランダムなPasswordを使う。(デフォルト)~ |
| + | TeamViewerのデフォルトだと接続時前に接続用PasswordをランダムなPasswordを作成して使用している。~ |
| + | 設定は設定>セッション>ランダムパスワードでPasswordの文字数などやランダムなPasswordを使わない設定にできる。~ |
| + | もしランダムPasswordなしに設定した場合,固定Password(個人パスワード)の設定や簡易アクセスが設定されていない場合は,リモート接続できなくなるので注意する。~ |
| + | - 固定Password(個人的なパスワード)を使う~ |
| + | TeamViewerにユーザーログインしている場合は,セッション毎のPasswordではなく固定化したPasswordでリモート接続することができるように設定できる。~ |
| + | 設定>詳細設定>詳細の個人的なパスワードの設定で,固定Passwordを設定することができる。~ |
| + | 個人PasswordはランダムPasswordと併用になっているようだ。~ |
| + | |
| + | ** TeamViewerでリモート接続する [#jb249e14] |
| + | ''TeamViewerはマスターサーバー経由でのリモート接続がデフォルトで設定されている。''~ |
| + | これをデフォルト設定している理由は,いろいろな環境でもリモート接続できるようにするためと思われる。~ |
| + | |
| + | - 操作されるPCでTeamViewerを起動する。~ |
| + | 操作される側ではTeamViewerにサインインしなくても使用できる。~ |
| + | -- リモートコンピュータの操作にあるTeamViewer ID(パートナーID)と接続用Passwordをメモする。~ |
| + | -- 別の人に操作して貰う場合は,TeamViewer IDと接続用Passwordを何らかの方法で教える((信頼する相手以外には絶対に教えないようにする。))。~ |
| + | - 操作する側のPCでTeamViewerを起動する。~ |
| + | -- TeamViewerにサインインする。~ |
| + | TeamViewerのユーザーアカウントでサインインする。~ |
| + | TeamViewerバージョン15以降になってから,''操作する側はTeamViewerにサインインすることが必修になったようだ。''サインインしていない場合はリモート接続出来なくなる((受信LAN接続の設定が''同意''に設定している場合は,ローカルネットワーク環境下(もしくはVPN環境下)でIP Addressを使ってリモート接続することが出来る。))。~ |
| + | -- リモートコンピュータの操作にあるパートナーIDにメモ(教えてもらった)したTeamViewer IDを入力する。~ |
| + | -- 接続ボタンをクリック。~ |
| + | -- 接続用パスワードを効かれるのでメモした(教えてもらった)Passwordを入力する。~ |
| + | -- ログオンボタンをクリックする。~ |
| + | |
| + | これで,接続したPCの画面が表示され自由に操作できるようになる。~ |
| + | |
| + | 無料で使用している場合,時々広告が表示される((広告をされないようにするには,接続される側にTeamViewer HOST(接続される側専用のソフトウェア)を使用できる。))。~ |
| + | また場合によっては商用利用と勝手に判断され,5分程度で接続が切れる場合があるので注意する。~ |
| + | |
| + | *** LAN環境下での1対1での接続 [#c685b93f] |
| + | LAN環境下でTeamViewer同士で1対1で直接接続する機能を使う場合(TeamViewerサーバーへサインインしなくても接続できる)は,以下の設定をする。~ |
| + | |
| + | 設定>全般>ネットワーク設定>受信LAN接続を, |
| + | 非アクティブ化済み(デフォルト設定) |
| + | ↓ |
| + | 同意 |
| + | に変更する。~ |
| + | |
| + | このようにするとTeamViewerを起動した画面で,リモート接続にIP AddressまたはDNSで検索できる名前で接続できるようになる。~ |
| + | ''中継サーバーを使わないで直接接続するため,高速で安定的に利用できる。VPNやロカールネットワーク内でリモート接続する場合は,このモードを利用するようにする。''~ |
| + | |
| + | この状態でもTeamViewerはマスターサーバーに接続はしているので,TeamViewer IDと接続用Passwordでも接続することもできるようだ。~ |
| + | |
| + | *** セッションリンクでのリモート接続 [#q75666ac] |
| + | TeamViewerバージョン15以降になって,セッションリンクを使用したリモート接続も出来るようになった。~ |
| + | ただこの機能を使う場合は,操作される側でTeamViewerを起動した後,TeamViewerにサインインする必要がある。~ |
| + | - セッションを作成ボタンをクリックする。~ |
| + | ここでセッションリンクを作成することができる。~ |
| + | |
| + | 作成したセッションリンクをメールやメッセージ等で操作する人に渡す。~ |
| + | |
| + | 操作する側がそのセッションリンクをWEBブラウザでアクセスすると,TeamViewerが起動し(このとき前もってPCにTeamViewerがインストールされている必要がある)リモート接続が出来る。~ |
| + | TeamViewer IDや接続Passwordを教えなくてもいいので,より使いやすくなると思う。~ |
| + | |
| + | セッションリンクは1日の使用期限があるようだ。~ |
| + | |
| + | ** 商用利用と判断された場合 [#cf93f122] |
| + | 何らかの理由で商用利用と判断されると,5分程度で接続が切れてしまうようになる。~ |
| + | このようになってしまった場合,TeamViewer社に「個人利用」という申請して制限を解除して貰う必要がある。~ |
| + | 申請して制限解除まで1週間程度かかることがある。また解除してもらえない場合もある。~ |
| + | |
| + | 解除申請はTeamViewer社の[[リセットの管理ページ>https://www.teamviewer.com/ja/reset-management/]]から行える。~ |
| + | |
| + | ** アンインストール [#haf33f6d] |
| + | WindowsマシンでTeamViewerをアンインストールする場合,以下のようにする。~ |
| + | |
| + | - TeamViewerの実行をしている場合は終了する。~ |
| + | - コントロールパネル>プログラムと機能で,Teamviewerを選択してアンインストールする。~ |
| + | - レジストリのデータを削除する。~ |
| + | レジストリエディタ(regedit.exe)を起動して,以下のレジストリを削除する。~ |
| + | HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\TeamViewer |
| + | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TeamViewer |
| + | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TeamViewer |
| + | |
| + | * TeamViewer IDについて [#d657d220] |
| + | TeamViewerを使ってリモートデスクトップ接続する場合に使用するTeamViewer IDは,そのPCに固有のハードウェアリソースを参照して割り当てられる。~ |
| + | |
| + | TeamViewerを一旦アンインストールして再度インストールすると,以前と同じTeamViewer IDになり変化しない。~ |
| + | |
| + | このTeamViewer IDを作成する時に参照するPCのハードウェアリソースは,TeamViewerのバージョンにより違っているようだ。なのでバージョンを更新した場合などでTeamViewer IDが変わる場合がある。~ |
| + | |
| + | あるバージョンで参照しているハードウェアリソースに,NetworkデバイスのMACアドレスを使用していた。~ |
| + | |
| + | * Portable版TeamViewerの使用 [#r0d27b7e] |
| + | 操作する側に[[Portable版TeamViewer>https://portableapps.com/apps/utilities/teamviewer_portable]]を使う場合はなんの機能制限もなく使用できるので,借り物のPCでTeamViewerを使うときなどにとても便利。~ |
| + | |
| + | ''しかし操作される側のPCでPortable版TeamViewerを使用するときは,以下のような使用制限があるので注意する。~'' |
| + | |
| + | ** Windows起動時にTeamViewerを起動するオプションが動作しない。 [#u11dcb80] |
| + | TeamViewerをWindows起動時に動作するようにするには,Windowsのサービスに起動コマンド(TeamViewer_Service.exe)を登録して自動開始の設定をしておく必要がある。~ |
| + | しかし,Portable版にはWindowsサービスに登録する機能とTeamViewer_Service.exeが無いので,この機能は動作しない。~ |
| + | |
| + | なので,Windowsのログオン画面からリモート接続してログオンすることは出来ない。~ |
| + | 操作される側のPCでは,ユーザーログイン後Portable版TeamViewerを起動して使用するという使い方になる。~ |
| + | |
| + | ** Windowsがロック状態になるとリモート接続できない [#d3efc77f] |
| + | Windowsでは何も操作しないで一定の時間経過するとロック状態に移行する機能がある。ロック状態からデスクトップ画面に復帰するには再度ログインする必要がある。~ |
| + | |
| + | ''操作される側のPCでPortable版TeamViewerを使う場合,ログイン後TeamViewerを起動していても,ロック状態になってしまうと,リモート接続出来なくなってしまうようだ。''~ |
| + | |
| + | これは,Windowsがロック状態になっている場合はログオンしていないのと同様の状態になるので,リモート接続出来なくなってしまうと思われる。~ |
| + | |
| + | なのでこれを回避するには,操作される側のPCで,設定>個人用設定>ロック画面>スクリーンセーバーの設定で, |
| + | 再開時にログオン画面に戻る |
| + | のマークを外す設定をして,ロック状態に移行しないように設定して使用する。~ |
| + | |
| + | また,操作する側のTeamViewerの詳細オプションの「リモートコンピュータのロック」を''行わない''設定にしておく必要がある。~ |
| + | |
| + | このようにして運用する場合,操作されるPCはロック状態になることがなくなるので,他の人がPCを操作することが可能になってしまうので注意する。~ |
| + | |
| + | * 物理ディスプレイがOffまたは接続されていない場合はリモート画面が表示されない。 [#g1e22354] |
| + | TeamViewerは物理ディスプレイに表示されるデータを,リモート側の画面に転送するタイプのリモートデスクトップ・アプリケーション。~ |
| + | PCによってはディスプレイの電源がOffになっていたりディスプレイを接続していない場合,操作する側のTeamViewerへ画面を転送することが出来なくなる。~ |
| + | このため,操作する側のTeamViewerの画面が真っ黒のままになってしまう場合がある。~ |
| + | |
| + | このようになってしまうPCを使用する場合,ダミーディスプレイプラグを使うか,[[仮想ディスプレイドライバー>/PC/リモートデスクトップ/仮想ディスプレイドライバー]]を使うかして対応できる。~ |
| + | |
| + | 実はTeamViewerをインストールすると独自の仮想ディスプレイドライバー''TVVirtualMonitorDriver''がインストールされている。~ |
| + | TeamViewerクライアントからリモート接続する場合に,設定によりこの仮想ディスプレイを使用できるのだと思う。~ |