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現: 2025-03-10 (月) 16:49:43 yuji  |
| + | * 別ユーザーでプログラムを実行 [#mf511e50] |
| + | Windowsで普段サインインしているユーザーアカウントとは異なる別のユーザーでプログラムを実行したい時がある。~ |
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| + | もちろん,そのユーザーアカウントでサインインし直せば良いのだが,一旦サイン・アウトして別のユーザーでサインインするのはそれなりの時間がかかり面倒ではある。~ |
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| + | Windowsには「別のユーザーとして実行」という機能がある。この場合サインインしているユーザーを変えることなく,別のユーザー権限で指定のプログラムを起動できるので,サインインし直すよりスピーディーに作業がこなせる。~ |
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| + | これを''runas''コマンドを使うと別のユーザーでプログラムを実行できる。~ |
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| + | ** runasコマンドの使い方 [#ba504393] |
| + | runasコマンドの使い方は以下のようにする。~ |
| + | > runas /user:<ユーザー名> <コマンド> |
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| + | <ユーザー名>には,Windowsのサインインの時に使うユーザーアカウントを指定する。~ |
| + | - ローカルユーザーアカウント |
| + | ローカルのユーザーアカウント名~ |
| + | - Microsoftアカウント |
| + | Microsoftアカウント名~ |
| + | - リモートPCのユーザーアカウント~ |
| + | NetBIOSコンピュータ名\ユーザー名~ |
| + | - ドメインユーザー |
| + | NetBIOSドメイン名\ユーザー名,または ユーザー名@ドメインのFQDN~ |
| + | |
| + | 実行したいコマンドにオプション等が必要な場合やスペースが含まれる場合は,ダブルクオートでくくって指定する。~ |
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| + | ** バッチファイルなどでrunas使って実行する [#b1ac5851] |
| + | runasを使ってプログラムを実行する時は,指定したユーザーアカウントのパスワード入力が必要になる。~ |
| + | |
| + | この場合,/savecredオプションを使うと最初にパスワードが聞かれるが,2回目以降はパスワードが資格情報に保存されるのでパスワード入力をする必要がなくなる。~ |
| + | > runas /savecred /user:<ユーザー名> <コマンド> |
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| + | ** runasでは管理者権限でのプログラム起動ができない [#o94b72b0] |
| + | 管理者権限が必要となるプログラムをrunasで実行すると,~ |
| + | 740: 要求された操作には管理者特権が必要です。 |
| + | というメッセージが出て実行できない。/userオプションに管理者アカウントを指定しても実行できない。~ |
| + | |
| + | これはユーザーアカウント制御(UAC)で管理者権限への昇格が必要なのだが,runasではこのUACのダイアログが表示され無い。~ |
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| + | これを回避するには,Administratorユーザーでプログラムを実行するようにすると実行できるようだ。~ |
| + | ただし,Windows 10/11だとビルトインAdministratorユーザーアカウントは無効化されているので,そのままでは利用できない。~ |
| + | |
| + | なので,runasを使ってプログラムを実行する時に限ってビルトインAdministratorユーザーアカウントを有効に変更する。~ |
| + | > net user administrator /active:yes |
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| + | ビルトインAdministratorにパスワードを設定していない場合,この時にパスワードを設定する。~ |
- PC/Windows/別ユーザーでプログラムを実行 のバックアップ差分(No. All)
- 現: 2025-03-10 (月) 16:49:43 yuji
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