4: 2019-07-16 (火) 14:07:52 yuji ソース 現: 2020-12-26 (土) 16:07:38 yuji ソース
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* OsmAnd [#r3d688a1] * OsmAnd [#r3d688a1]
-[[OsmAnd>http://osmand.net/]]は,Android端末用の地図アプリで,前もって地図データをダウンロードしておけばモバイル電波が送受信できない場所でもGPSを使って地図を利用出来るオフライン地図アプリケーションです。~+[[OsmAnd/OsmAnd+>http://osmand.net/]]((OpenStreetMap Automated Navigation Directionsからの名前らしいが,OpenStreetMap Foundationが直接関係したものではないようだ。))は,Android端末やiOS端末の地図アプリで,前もって地図データをダウンロードしておけばモバイル電波が送受信できない場所でもGPS電波が拾えれば地図を利用出来るオフライン地図アプリケーション。~
-- OpenStreetMapのベクター地図やそれを変換した地図データ対応。+特徴は, 
-自分で作成した地図も使える :) +- 多数のオンライン地図(Mapnik, Google Maps,Microsoft Maps・・・)に対応。
-- 変換済みの世界中のベクター地図が,無料でダウンロードできる。 :) ~ +オンライン地図は端末内にキャッシュしてオフラインで地図を利用できる。~ 
-[[Locus>http://www.locusmap.eu/]]のLoMapsだと有料。地図の品質も[[OpenStreetMap>https://www.openstreetmap.org/]]を変換しているのでLoMapsと比べても同等。しかも,更新の頻度がほぼ月1回と,自分で頑張って地図を作らなくてもいいのがGood :D +複数の地図を重ね合わせ表示も出来る。~ 
-- 船舶マップ等の対応。+- オフライン地図に対応。~ 
-- 多数のオンライン地図(Mapnik, Google Maps,Microsoft Maps・・・)の使用。重ね合わせ表示。+OpenStreetMapのデータを独自に変換したオフラインベクター地図データを使用している。このベクター地図はOpenStreetMapのデータから自分で作成することも出来る :)
-- プリセット表示機能。テーマファイルでの表示外観の変更。+オフライン船舶マップ・海底マップもある。~ 
-POIアイコンなんかは変更できない。 +- 世界中のベクター地図が無料でダウンロードできる。 :) ~ 
-- 各国語表示・音声出力対応。もちろん,日本語表示・日本語音声OK。~+[[Locus Map>http://www.locusmap.eu/]]のLoMapsだと有料で購入が必要だが,OsmAndでは無料でベクター地図がダウンロードできる。地図の品質も[[OpenStreetMap>https://www.openstreetmap.org/]]を変換しているのでLoMapsと比べても同等。しかも更新の頻度がほぼ月1回と(サブスクリプションのPro版だと1時間毎に更新?),自分で頑張って地図を作らなくてもいいのがGood :D 
 +- プリセット毎にMap styles(テーマファイル)で表示スタイルが変更できる。
 +残念ながらPOIアイコンなんかは変更できない。
 +- 各国語表示・音声出力対応。
 +もちろん,日本語表示・日本語音声OK。~
- オフラインPOI,お気に入りポイント対応。WikipediaのPOIデータもある。~ - オフラインPOI,お気に入りポイント対応。WikipediaのPOIデータもある。~
-WikipediaのオフラインPOIデータを作成するプログラムもある。[[Locus>http://www.locusmap.eu/]]みたいに,独自フォーマット(sqlite)でフォーマット情報を公開していないのと大違い。 +WikipediaのデータからオフラインPOIデータを作成するプログラムもある。~ 
-//- 家族・友人などとのオンライン位置トラッキング共有対応。+これは,[[Locus Map>http://www.locusmap.eu/]]の独自フォーマットDBでフォーマット情報を公開していないのとは大違い。
-- トラベルガイドのデータに対応。+- Wikivoyageトラベルガイドのデータに対応。
-[[Wikivoyage>https://www.wikivoyage.org/]]トラベルガイドのSQLiteフォーマットのデータがダウンロードして使用できる。~ +[[Wikivoyage>https://www.wikivoyage.org/]]トラベルガイドのオフラインSQLiteフォーマットのデータがダウンロードして使用できる。残念ながらWikivoyageのデータは日本語対応されていない。
-残念ながらWikivoyageは日本語対応されていない。 +- GPSトラックの保存やインポート・エクスポート機能。
-- トラックの保存やインポート機能。+GPSロガーとしても使用可能。時刻・標高付きGPXファイルを保存出来る。~ 
-GPSロガーとしても使用可能。時刻・標高付きGPXファイルを保存・インポート機能。+インポート・エクスポート機能もある。~ 
-- オンライン・オフラインでのルート検索,音声ガイド付きナビゲーション。~+- 音声・ビデオメモ機能。
 +- 音声ガイド付きナビゲーション。~
カーナビ,自転車,徒歩ナビ。~ カーナビ,自転車,徒歩ナビ。~
経由地点を順番通りにナビ可能。危険な場所を事前登録しておけば,音声ガイダンスさせられる。~ 経由地点を順番通りにナビ可能。危険な場所を事前登録しておけば,音声ガイダンスさせられる。~
-オフラインのルート検索はBrouter(150km以内)にも対応。250km以上のルート検索では,通過ポイントを入れないと検索出来ない。 +- オンライン・オフラインでのルート検索,音声ガイド付きナビゲーション。~ 
-- 等高線や起伏データの表示プラグインや,その他いろいろなプラグインで機能を追加できる。+オフラインのルート検索は[[Brouter>https://play.google.com/store/apps/details?id=btools.routingapp]](150km以内)にも対応。しかし250km以上のルート検索では途中に通過ポイントを入れないとルート検索出来ない。~ 
-等高線や起伏データの表示プラグインは,120円の有料プラグイン。 +OsmAndには独自のルート検索もあり,公共交通機関(鉄道・バス)でのルート検索にも対応している。~ 
-- ストリートビューような機能搭載。+- プラグインで機能拡張できる。
-- OpenStreetMapの編集プラグイン+等高線や起伏データの表示プラグイン(120円の有料プラグイン。OsmAnd+では標準搭載。)や,その他いろいろなプラグインで機能を追加できる。~ 
-OsmAndから[[OpenStreetMap>https://www.openstreetmap.org/]]を編集できるプラグインがある。~ +- ストリートビューのような機能。~ 
-- ソースコードが公開されている。~+[[Mapillary>https://www.mapillary.com/]]と連携した写真共有・ストリートビュー画像機能がある。
 +- OpenStreetMapの編集が出来る。
 +[[OpenStreetMap>https://www.openstreetmap.org/]]を編集できるプラグインがある。~ 
 +- 家族・友人などとのオンライン位置共有・トラッキング対応。~ 
 +[[OsmAnd Online GPS Tracker>https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand.telegram]]プラグインとチャットアプリの[[Telegram Messenger>https://telegram.org/]]を使用して,オンライン位置共有・トラッキングが可能。~ 
 +- [[Open Place Reviews>http://openplacereviews.org/]]との連携での情報共有。~ 
 +- ソースコードが[[GitHub>https://github.com/osmandapp/OsmAnd]]で公開されている。~
と,ひじょうに多機能なオフライン地図アプリ。デフォルトの地図テーマがまあまあ見やすい。 と,ひじょうに多機能なオフライン地図アプリ。デフォルトの地図テーマがまあまあ見やすい。
-- [[Locus>http://www.locusmap.eu/]]に比べると,ベクター地図のレンダリングが重いからか,全体的に動作が重い。+- [[Locus Map>http://www.locusmap.eu/]]に比べると%%ベクター地図のレンダリングが重いからか,全体的に動作が重い。%%~ 
-- 残念ながら,カーナビのような住所検索は出来ない。+Version4.3になってレンダリング速度が改善された。Locus Mapと較べても遜色はない。 
-- 長い距離のオフラインルート検索をするとエラーになる。+- 残念ながら日本のカーナビのような住所検索は出来ない。
-いくつか中間地点を入れる必要がある。また検索スピードも遅い。+- Brouterで長い距離になるオフラインルート検索をするとエラーになる。
 +距離に応じていくつか中間地点を入れる必要がある。~ 
 +独自のオフラインルート検索もあるが,検索スピードがかなり遅い。~
- ANT+やBluetoothセンサーには対応していない。~ - ANT+やBluetoothセンサーには対応していない。~
 +残念ながらサイクルコンピューターのようには使用できない。~
- POIのアイコンが変更できない。~ - POIのアイコンが変更できない。~
 +- 操作性に難がある。~
 +機能は多くあるが操作が複雑でよくわからないことがある。~
 +- ファイルのエクスポート時にオンラインストレージをサポートしていない。~
-などの問題もあります。+などの問題がある。~
-OsmAndには,[[無料版のFreeバージョン>https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand&hl=ja]] と [[有料版のPlusバージョン>https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand.plus&hl=ja]] (750円:時々半額セールしている)があります。+OsmAndには,[[無料版のFreeバージョン>https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand&hl=ja]] と [[有料版のPlusバージョン>https://play.google.com/store/apps/details?id=net.osmand.plus&hl=ja]] (750円:時々半額セールしている),いつからかリリースされた[[Maps+/OsmAnd Pro>https://osmand.net/docs/user/purchases/android]]っていうサブスクリプション版がある。
-有料版と無料版の違いは, + 
-- 無料版は,ダウンロードできるファイル数が7個まで。(地図,POI等含む) +OsmAnd+(有料版)とOsmAnd(無料版)の違いは, 
-- 無料版は,Wikipedia情報を使った機能に制限が掛かっていて使用できない。 +- 無料版は,ダウンロードできるファイル数が7個まで。~ 
-- 無料版は,等高線や起伏表示が出来ない。(プラグイン) +地図やPOIデータ等含む。船舶マップ・海底マップ等は使えない。~ 
-- 有料版は,無料版の制限が無い。+- 無料版は,Wikipedia情報を使った機能に制限が掛かっていて使用できない。~ 
 +- 無料版は,オフラインWikivoyage(トラベルガイド)情報が使えない。~ 
 +- 無料版は,そのままでは等高線や起伏表示が出来ない。(有料プラグインが必要)~
また,無料版,有料版以外に, [[公開されているソースコード(GPL3)>https://github.com/osmandapp/Osmand]] を独自にコンパイルして配布している [[F-Droid版>https://f-droid.org/packages/net.osmand.plus/]] もあります。F-Droid版だと無料版の制限は無いようで,すべての機能を無料で使用できるみたいです。(試してはいない)~ また,無料版,有料版以外に, [[公開されているソースコード(GPL3)>https://github.com/osmandapp/Osmand]] を独自にコンパイルして配布している [[F-Droid版>https://f-droid.org/packages/net.osmand.plus/]] もあります。F-Droid版だと無料版の制限は無いようで,すべての機能を無料で使用できるみたいです。(試してはいない)~
-バージョンの更新がオフィシャルがリリースされてから%%だいぶ経たないと公開されないんで%%,自分でコンパイルすれば良いんだろうけど・・・ なので購入して使ってます。+バージョンの更新がオフィシャルがリリースされてから%%だいぶ経たないと公開されないんで%%,自分でコンパイルすれば良いんだろうけど・・・ なので,有料版のPlusバージョンを使ってます。~ 
 + 
 +毎月地図も更新されるしダウンロード無料なので,すごくリーズナブルだと思う。
** OsmAnd用ベクターマップ [#b06c63e8] ** OsmAnd用ベクターマップ [#b06c63e8]
-OsmAndは,OpenStreetMapの.osmファイルを[[OsmAndMapCreator>http://wiki.openstreetmap.org/wiki/OsmAndMapCreator]]を使ってOsmAndの独自バイナリデータの.obfを作成できます。 +OsmAndはOpenStreetMapの.osmファイルを独自バイナリデータに変換したベクター地図を使用している。[[OsmAndMapCreator>http://wiki.openstreetmap.org/wiki/OsmAndMapCreator]]を使ってこのOsmAndの独自バイナリデータの.obfファイルを作成できる。~ 
-[[Locus map用ベクター地図>/PC/地図/Locus map用ベクター地図]]で作成してあるosmファイルを使える。+この時元の地図データには,[[Locus map用ベクター地図>/PC/地図/Locus map用ベクター地図]]で作成してあるosmファイルを使える。
 +作成には非常に時間がかかる。
日本のOsmAnd用のベクターマップを配布されている日本の方もおられて,[[ここから>http://ftake.gensoukyo.net/blog/osmand%E5%90%91%E3%81%91%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E9%85%8D%E5%B8%83%EF%BC%88%E5%AE%9F%E9%A8%93%E7%9A%84%EF%BC%89]]ダウンロードできます。(ここ数年,更新されていない。) 日本のOsmAnd用のベクターマップを配布されている日本の方もおられて,[[ここから>http://ftake.gensoukyo.net/blog/osmand%E5%90%91%E3%81%91%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E9%85%8D%E5%B8%83%EF%BC%88%E5%AE%9F%E9%A8%93%E7%9A%84%EF%BC%89]]ダウンロードできます。(ここ数年,更新されていない。)
-また,[[ここのサイト>http://download.osmand.net/rawindexes/]]からOsmAndを使ってダウンロードするベクター地図と同じ最新のファイルを,PCなんかで無料でダウンロードして使用できます。(毎月更新)+また, [[ここのサイト>http://download.osmand.net/rawindexes/]] や [[ここのサイト>http://fides.fe.uni-lj.si/~arpadb/osmand/]] から''OsmAndを使ってダウンロードするベクター地図と同じ最新のファイルを'',なぜかPCなんかで無料でダウンロードして使用できます。(毎月更新)
-OsmAndからダウンロードするベクターマップやこのサイトからダウンロード出来るベクターマップは,素晴らしいことに''10m等高線'' :) も含まれている。+後者のサイトでは,素晴らしいことに''10m等高線マップ'' :) も含まれています。
-ダウンロードしたベクターマップは,端末の/sdcard/osmandディレクトリ等へコピーすれば使用できます。+ダウンロードしたベクターマップは,端末の/sdcard/osmand/filesディレクトリ等((Android 11からは,Android/Data/net.osmand.plus/filesのようなプライベート空間しか使用できなくなった。))へコピーすれば使用できます。
-日本全部をカバーするためには8個ファイルがあるんだけど,無料版では7個(7回)のダウンロード制限があるので,このようにしてベクターマップを用意すれば無料版でも日本全体を見れます。+日本全部をカバーするためには8個ファイルがあるんだけど,無料版では7個(7回)のダウンロード制限があるので,このようにしてベクターマップを用意すれば''無料版OsmAndでも日本全体を見れると思う。''
2018年10月初旬に更新されたベクター日本地図は,中部地方が県ごとの9個と関東地方が県ごとの7個に分割された。結果,日本全体をカバーするには従来の8個から22個のファイルが必要になってしまった。ファイル全部の合計サイズは従来とそんなに変わらないが,全部で2.3GBを超えてしまっている。~ 2018年10月初旬に更新されたベクター日本地図は,中部地方が県ごとの9個と関東地方が県ごとの7個に分割された。結果,日本全体をカバーするには従来の8個から22個のファイルが必要になってしまった。ファイル全部の合計サイズは従来とそんなに変わらないが,全部で2.3GBを超えてしまっている。~
-その後,中部地方と関東地方だが前のタイプのマージしている地図もアップされるようになった。なので,前と同様に8個で日本全体をカバー出来ます。+その後,中部地方と関東地方だが前のタイプのマージしている地図もアップされるようになった。なので,前と同様に8個で日本全体をカバー出来る。
Mapsforgeのベクター地図の方がサイズが小さいことや表示も早いんで,OsmAndでもMapsforgeのベクター地図が使えるようにならないかなぁ・・・ Mapsforgeのベクター地図の方がサイズが小さいことや表示も早いんで,OsmAndでもMapsforgeのベクター地図が使えるようにならないかなぁ・・・


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