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開発/toolchain/MinGW
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#topicpath *MinGWとは [#w167896a] MinGW(Minimalist GNU for Windows)は,GNUの開発ツールのWindows移植版である。MinGWは,Windows APIのためのヘッダファイルを含んでおり,フリーのコンパイラ・セットであるGCCを,Windowsアプリケーションの開発のために利用するための開発ツールです。 MinGWは,コマンドラインから使用することも,各種IDEへ統合することも出来る。またMinGWのシェル環境というべきMSYS(minimal system)という軽量のUNIX風シェル環境を持っている。端末エミュレータや開発ツールのautoconfを実行可能にするためのPOSIXコマンド群とかが含まれている。 標準はたぶんMSYSなんだろうが,EclipseやDOSプロンプト上でも開発することもできる。 MinGWでコンパイルしたプログラムは,Windowsのライブラリ(msvcrt.dll)を利用するため,他にGPLなライブラリを使用していないかぎり,再配布の制約は無いことになる。 この2つのパッケージは,Cygwinからフォークして誕生した。Cygwinでは,Windowsの機能性とは別のところでより機能的なUnix風環境を提供している。 なお,MinGW,MSYSはフリーソフトウェアで,Win32APIを利用するためのヘッダファイルもパブリックドメインで提供されており,GNUツールの移植版はGPLになっている。 MinGWとMSYSを両方合わせてもファイル容量は小さく,それ自身で完結可能な環境なのでUSBペンドライブのようなリムーバブル・メディアに入れても利用できる。Windowsシステムのレジストリなどに全く影響はないので,インストールを削除も簡単に行えます。 MinGWは,クロス開発環境にも対応する。LinuxマシンでWindowsアプリを開発することが出来ます。 *MinGWのインストール [#rca75768] **MinGWのインストール(32bit版) [#c6243664] http://sourceforge.net/projects/mingw/ のページにある緑色のDownloadからmingw-get-inst-20120426.exeをダウンロードします。(09/07/2012時) そのファイルを実行します。 -Repository Catalogues~ Use pre-packaged repository cataloguesを選択する。 -インストールするディレクトリ先の設定~ デフォルトは,「C:\MinGW」。スペースとか日本語は使わないようにする。 -Select Components C Compier,C++ Compiler,MSYS Basic System,MinGW Developer Toolkit (MSYSに含まれる) をマークする。コンパイルをするだけなら,C Compier,C++ Compilerだけでもいいと思う。FORTRANやAdaもあります。~ -Installを押して,インストールを実行する。 Finishで終わり。 **MinGWのインストール(64bit版) [#r0221182] 32/64bit共用のWindows向けMinGWもある。まだインストーラ形式での配布は開始されていないが,zipおよびtar+gzipで書庫化されたパッケージを利用すれば,手動でインストールできる。 -配布サイトから,書庫化パッケージをダウンロード http://sourceforge.net/projects/mingw-w64/ のページから,最新版のmingw-w64-bin_x86_64-mingw_20111101_sezero.zipをダウンロードする(09/07/2012時点) -C:\MinGWあたりに解凍する~ mingw-w64-bin_x86_64-mingw_20111101_sezero.zipをC:\MinGWあたりに解凍すれば,インストール自体は終了。 -シェルなど必要な一式が同梱された「MSYS」をインストールする~ http://sourceforge.net/projects/mingw/files/MSYS/Base/msys-core/msys-1.0.11/MSYS-1.0.11.exe/download からMSYSをダウンロードして実行してインストールする。~ 途中でMinGWのパスを聞かれるので,C:/MinGWを入力する。 *パスの設定 [#c1e3bb84] ツールとして実行できるようにpathを通しておきます。~ -コントロール パネル>システムとセキュリティ>システムをクリックし,システムの詳細設定を開く~ -詳細設定タブの「環境変数」をクリック~ -システム環境変数の「Path」を選択して「編集」をクリック~ -pathを設定する~ インストール時にデフォルトディレクトリ「C:\MinGW」にした場合は,;C:\MinGW\binをpath環境変数に追加する。 この後,コマンドプロンプトを起動し,「gcc --version」と実行したら,gccの情報が表示されればOK。 *MSYSの起動と環境 [#bf026ee2] スタートメニューから「MinGW Shell」で,コンソール(シェルはsh)が動作する。~ この時,カレントディレクトリは,ユーザーの$HOMEになる。~ **Windowsのディレクトリとの対応 [#web86761] / は,C:\MinGW\msys\1.0 /usr は,/と同じでC:\MinGW\msys\1.0 /home/(ユーザー名) は,通常だとC:\Documents and Settings\(ユーザー名) /c は,C:\ /mingw は,C:\MinGW (/etc/fstabでマウントされている。) **カスタマイズ [#dcc848ca] /usr/localがないので必要であれば作成する。標準的な,UNIX/Linuxでは,ユーザーが追加したコンポーネントなどはデフォルトでここに入る。 mkdir /usr/local インストール直後のカレントディレクトリ,つまり$HOMEは/home/(ユーザー名)つまりC:\Documents and Settings\(ユーザー名)になっている HOME環境変数を作成していれば,その場所になる。~ /etc/profile(C:\MinGW\msys\1.0\profile)の最後を編集してもOK。 export WORK=/d/home/yuji cd $WORK * MinGWの削除 [#yc551374] MinGWをアンインストールしたい時などは,コントロールパネルのアンインストールして,c:\MinGWをディレクトリごと削除する。 *他のMSYSパッケージの追加 [#uab044b1] コマンドプロンプトで, mingw-get list | less とすると,追加できるパッケージを見ることが出来る。 * Makefileの雛形 [#e21520ff] プログラム開発時には,実行ファイルを作成する場合にmakeを使うと便利。makeは標準でMakefileと呼ばれるファイルを使用するが,その雛形を作っておいてそれをコピーして使用するのが楽。~ Makefileの雛形:&ref(Makefile); これをMakefileとしてコピーして使うと楽かも。
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開発/toolchain/MinGW のバックアップ一覧
開発/toolchain/MinGW のバックアップソース(No. All)
1: 2012-09-07 (金) 06:13:02
yuji
現: 2020-12-26 (土) 15:07:53
yuji
Attached file: Makefile
Counter: 1388, today: 2, yesterday: 0
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