3: 2018-07-17 (火) 07:45:56 yuji Attached file: SDFormatterv4.zip, Deleted an attach file: SDFormatterv4.zip at 2019-07-19 (金) 23:11:46 |
現: 2020-12-26 (土) 15:07:53 yuji Attached file: km-0411.ini |
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Line 1: | Line 1: | ||
* Raspbianのインストール [#j43b6f52] | * Raspbianのインストール [#j43b6f52] | ||
+ | Raspberry Piに,OSとしてRaspbian((最新バージョンはRaspberry Pi OSという名前に変わった)) with Desktopをインストールしてみた。 | ||
- | Raspberry Pi3Bに[[Raspbian Stretch with Desktop>https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/]]をインストールした。以前は,Raspbian Jessieを入れていたが,インストール方法はほぼ同じ。 | + | 最新のバージョンのRasbianとしては4代目であるRaspbian Buster with desktopが,06/24/2019にリリースされている。RaspbianはRaspberry Pi向けに調整したDebian(Raspberry Pi+Debian=Raspbian)ということみたい。 |
- | 注意するのは使用するMicroSDカード。Raspberry Piでは,問題なく使用できるMicroSD/SDカードをけっこう選ぶ。使用中,[[トラブルが出るMicroSDカード>../../SDカードの相性]]ってのが意外と多くある。~ | + | Raspberry Pi3Bに[[Raspbian Stretch with Desktop>https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/]]を,Pi4Bには[[Raspbian Buster with Desktop>https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/]]をインストールした。以前のPi BやPi 2BにはRaspbian Jessieを入れていたが,インストール方法はほぼ同じ。 |
- | おすすめな''TOSHIBAのものだと概ね大丈夫''なので,理由がなければTOSHIBAのMicroSDカードを使用するようにする。 | + | |
- | 以下は,通常行う,''モニターやキーボード,マウスを使用しないでOSをインストールする''手順を説明します。~ | + | 注意するのは使用するMicroSDカード。Raspberry Piでは問題なく使用できるMicroSD/SDカードをけっこう選ぶ。使用中[[トラブルが出るMicroSDカード>../../SDカードの相性]]ってのが意外と多くある。~ |
- | Raspbianのサイトではモニター・キーボード,マウスを接続した上でのインストールの説明になっているが,多くのRaspberryPiの使用環境がPCと同様の機器を用意するのが難しいから。 | + | 経験的に''TOSHIBAのものだと概ね大丈夫''なので,理由がなければTOSHIBAのMicroSDカードを使用するようにしたほうがよい。 |
+ | |||
+ | 以下は,''モニターやキーボード,マウスを使用しないでOSをインストールする''手順をメモしておく。~ | ||
** DownloadしたRaspbianをMicroSDに書き込む [#a6b6cd3b] | ** DownloadしたRaspbianをMicroSDに書き込む [#a6b6cd3b] | ||
- | Download((ミラーサイト: http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspbian/images/ なんかが早くダウンロードできる。))した2018-04-18-raspbian-stretch.zipを解凍して, [[Win32DiskImager>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/]] を使用して,Micro SDカード(16GB)に書きこんだ。 | + | Download((ミラーサイト: http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspbian/images/ なんかが早くダウンロードできる。))した2018-04-18-raspbian-stretch.zipを解凍して, Windowsマシンで[[Etcher>https://etcher.io/]] を使用してそのまま容量が8GB以上のMicro SDカードに書きこむか,もしくはzipファイルを解凍して2019-04-08-raspbian-stretch.imgを [[Win32DiskImager>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/]] を使って,容量が8GB以上のMicro SDカードに書きこむ。 |
- | 64GB,128GBなどの大きな容量のMicroSDカードを使用する場合には, [[Etcher>https://etcher.io/]] で書き込む必要がある。 [[Win32DiskImager>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/]] で書き込んだ場合は,ブート出来ない。~ | + | 64GB,128GBなどの大きな容量のMicroSDカードを使用する場合には, [[Etcher>https://etcher.io/]] で書き込む必要がある。 [[Win32DiskImager>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/]] で書き込んだ場合はブート出来ない。~ |
- | これは,64GB,128GBのMicroSDカードは大抵exFATでフォーマットされて販売されている。Raspberry Piでは,最初のパーテーションがFAT/FAT32でないとブートローダーがロードできないので,結果,ブート出来ないのが理由。~ | + | 64GBや128GBといった大きな容量のSD/MicroSDカードを使用する場合は,購入したときには大抵exFATでフォーマットされているので,Raspbianのイメージを書き込んでもブート出来ない場合がある。これは,Raspberry Piでは最初のパーテーションがFAT/FAT32でないとブートローダーがロードできないため。~ |
- | MicroSDカードをFAT32でフォーマットし直せば使えるのではあるが, [[SD card Formatter 5.0>https://www.sdcard.org/jp/index.html]] では64GB以上だとFAT32でフォーマット出来なくなってしまっている。~ | + | MicroSDカードをFAT32でフォーマットし直せば使えるのではあるが, [[SD card Formatter>https://www.sdcard.org/jp/index.html]] では64GB以上だとexFATでフォーマットされる。~ |
- | なので,古い&ref(diskformatter2_124.exe,BuffaloのDiskFormatter2);を使ってフォーマット(論理サイズ調整をONにして)すれば,FAT32でフォーマット出来ます。~ | + | なので,古い&ref(SP27608.exe,HP USB Disk Storage Format Tool); や &ref(diskformatter2_124.exe,BuffaloのDiskFormatter2); なんかを使えばFAT32でフォーマットできる。(もしくは,パーテーションを操作できるツールを使う)~ |
あとは,通常通りイメージファイルを書き込めば,64GB,128GBのMicroSDカードでも使用出来る。 | あとは,通常通りイメージファイルを書き込めば,64GB,128GBのMicroSDカードでも使用出来る。 | ||
- | モニターやキーボード,マウスを接続しないでインストールするため,&font(Red){ブートパーテーションに空のファイルでsshを作成};した。こうすると,最初にブート後SSHでログイン出来るようになる。~ | + | &shiftnote; |
- | 書き込んだMicroSDカードの/bootパーテーションはFATなため,Windowsマシンからでも直接編集出来る。 | + | |
+ | ** 書き込んだSD/MicroSDカードを少し編集する [#se18eb5e] | ||
+ | ''モニターやキーボード,マウスを接続しないでインストールするため'',&font(Red){ブートパーテーションに空の内容でsshというファイル名のファイルを作成};した。こうすると,最初にブート後SSHでログイン出来るようになる。~ | ||
+ | 書き込んだSD/MicroSDカードの/bootパーテーションはFAT/FAT32なため,Windowsマシンからでも直接編集出来る。 | ||
モニターやキーボード,マウスを使用しない場合,インストール後の各種設定を行うためにリモート接続する必要がある。~ | モニターやキーボード,マウスを使用しない場合,インストール後の各種設定を行うためにリモート接続する必要がある。~ | ||
Line 29: | Line 34: | ||
といった方法がある。 | といった方法がある。 | ||
- | 会社とか家のローカルネットワークにRaspberry Piを接続出来る場合,有線LAN接続でDHCPクライアントで自動でIP Addressがアサインされるので,有線LANでSSHログインしてインストールするのがやりやすいとは思う。無線LANでも前もって,設定ファイルを用意すれば,同様に使用することが出来る。~ | + | 家のローカルネットワークにRaspberry Piを接続出来る場合,有線LAN接続でDHCPクライアントで自動でIP Addressがアサインされるので,有線LANでSSHログインしてインストールするのがやりやすいとは思う。無線LANでも前もって,設定ファイルを用意すれば,同様に使用することが出来る。~ |
今回はこの方法で,SSHログインでインストールを行うことにした。~ | 今回はこの方法で,SSHログインでインストールを行うことにした。~ | ||
- | Pi3Bのシリアルポートを使用してPCと接続しシリアルコンソールを使用すれば,LANケーブルも接続しないでOSのインストールと各種設定することが出来る。 | + | Pi3Bのシリアルポートを使用してPCと接続しシリアルコンソールを使用すれば,LANケーブルも接続しないで,OSのインストールと各種設定を行うことが出来る。 |
- | ** 有線LANで接続する [#r92ac723] | + | *** 有線LANで接続する場合 [#r92ac723] |
- | LANケーブルを接続し,USBケーブルで電源を供給してしばらくたったらPuTTYを使ってログインする。 | + | この場合,準備は上記のブートパーテーション(/boot)に空のファイルでsshを作成してしておくだけでOK。 |
+ | LANケーブルを接続し,USBケーブルで電源を供給してしばらくたったらPuTTYなんかでSSHログインする。 | ||
この時,Raspberry PiにDHCPでアサインされたIP Addressを知らないと接続できない。~ | この時,Raspberry PiにDHCPでアサインされたIP Addressを知らないと接続できない。~ | ||
Line 47: | Line 53: | ||
とかすればわかる。 | とかすればわかる。 | ||
- | &shiftnote; | + | Pi4では,LANチップがBroadcom BCM54213Pに変更されて,これに伴い''dc:a6:32で始まるMACアドレスに変更されている。'' |
- | ** 接続にWLANを使用する場合 [#c0e0038e] | + | *** 接続にWLANを使用する場合 [#c0e0038e] |
モニターやキーボード,マウスを接続しないでインストールする時にWLANを使用する場合には,指定するアクセスポイントに接続してdhcpを使用してNetworkに接続するということが必要になる。 | モニターやキーボード,マウスを接続しないでインストールする時にWLANを使用する場合には,指定するアクセスポイントに接続してdhcpを使用してNetworkに接続するということが必要になる。 | ||
- | 無線LANを使う場合,/bootにwpa_supplicant.confを作成しておけば,ブート時に使用してくれるようだ。~ | + | 無線LANを使う場合,/bootに''wpa_supplicant.conf''を作成しておけば,ブート時に使用してくれるようだ。~ |
最初にブート後,/boot/wpa_supplicant.confを/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confにコピー後,/boot/wpa_supplicant.confは削除される。 | 最初にブート後,/boot/wpa_supplicant.confを/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confにコピー後,/boot/wpa_supplicant.confは削除される。 | ||
- | /boot/wpa_supplicant.confは以下のように作成しておく | + | ''/boot/wpa_supplicant.conf''を以下のように作成しておく。 |
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant | ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant | ||
country=JP | country=JP | ||
Line 73: | Line 79: | ||
Raspberry PiのIPアドレスを知るのは,有線LANと同様。 | Raspberry PiのIPアドレスを知るのは,有線LANと同様。 | ||
- | ** 接続にシリアルポートを使用する場合 [#af53ed44] | + | *** 接続にシリアルポートを使用する場合 [#af53ed44] |
有線LANも無線LANも使用できない場合は,GPIOコネクタのシリアルポートを使用して,シリアル | 有線LANも無線LANも使用できない場合は,GPIOコネクタのシリアルポートを使用して,シリアル | ||
コンソールでログインするようにする。 | コンソールでログインするようにする。 | ||
- | この場合,''Raspberry Pi3BとZeroW''の場合は,/boot/config.txtに追加する。~ | + | この場合,''Raspberry Pi3BとZeroW''の場合は, |
core_freq=250 | core_freq=250 | ||
+ | ''Raspberry Pi4B''の場合は, | ||
+ | enable_uart=1 | ||
+ | を,''/boot/config.txt''に追加する。~ | ||
Piのヘッダピンの以下のシリアルポート信号をPCのCOMポートと接続する。 | Piのヘッダピンの以下のシリアルポート信号をPCのCOMポートと接続する。 | ||
Line 93: | Line 102: | ||
* 各種環境設定 [#rd4aac85] | * 各種環境設定 [#rd4aac85] | ||
- | 最初に起動したら,SSHでリモートログインする。 | + | Raspberry PiにACアダプター等で電源を接続して最初に起動したら,SSHでリモートログインする。~ |
利用できるデフォルトのユーザーアカウントは,piユーザーとrootユーザー。 | 利用できるデフォルトのユーザーアカウントは,piユーザーとrootユーザー。 | ||
pi:raspberry | pi:raspberry | ||
- | root:raspbian | + | root:パスワードは設定されていない |
piユーザーでログインする。 | piユーザーでログインする。 | ||
- | まず,デフォルトで登録されているpiユーザのパスワードを,変更する。(raspi-configでも出来る) | + | まず,デフォルトで登録されているpiユーザのパスワードを変更する。(raspi-configでも出来る) |
$ sudo passwd pi | $ sudo passwd pi | ||
ルール無しでパスワードを設定できる。~ | ルール無しでパスワードを設定できる。~ | ||
Line 129: | Line 138: | ||
Japan | Japan | ||
- Change Locale~ | - Change Locale~ | ||
- | ja_JP.UTF-8 UTF-8 | + | ja_JP.UTF-8 |
- | を追加して,デフォルトをja_JP.UTF-8 UTF-8にする。~ | + | を追加して,デフォルトをja_JP.UTF-8にする。~ |
~もしくは,/etc/locale.genファイルのja_JP.UTF-8 UTF-8を有効にして(#を削除する), | ~もしくは,/etc/locale.genファイルのja_JP.UTF-8 UTF-8を有効にして(#を削除する), | ||
# locale-gen | # locale-gen | ||
Line 139: | Line 148: | ||
上記の設定をして,Finishをクリックで再起動。~ | 上記の設定をして,Finishをクリックで再起動。~ | ||
- | パーテーションのサイズは最初に自動で拡張される。 | + | ''パーテーションのサイズは最初に自動で拡張される。'' |
** キーボードレイアウトの設定 [#qa0f6376] | ** キーボードレイアウトの設定 [#qa0f6376] | ||
Line 163: | Line 172: | ||
** マシン名の変更 [#ce11c70f] | ** マシン名の変更 [#ce11c70f] | ||
- | マシン名を変更する。 | + | マシン名を変更する。(raspi-configでも出来る) |
# hostnamectl set-hostname pi1 | # hostnamectl set-hostname pi1 | ||
Line 178: | Line 187: | ||
|Raspberry Pi2 B|600mA/1200mA(切り換え)| | |Raspberry Pi2 B|600mA/1200mA(切り換え)| | ||
|Raspberry Pi3 B|1200mA| | |Raspberry Pi3 B|1200mA| | ||
- | |Raspberry PiZeroW|?| | + | |Raspberry Pi ZeroW|制限無し| |
+ | |Raspberry Pi4 B|1200mA| | ||
** ユーザの追加 [#z68aea81] | ** ユーザの追加 [#z68aea81] | ||
Line 188: | Line 198: | ||
編集し終わったら, | 編集し終わったら, | ||
# grpconv | # grpconv | ||
- | |||
で,変更を反映させる。 | で,変更を反映させる。 | ||
+ | |||
+ | 必要であれば,追加したユーザをsudoグループに追加する。 | ||
+ | # gpasswd -a xxxxx sudo | ||
+ | |||
+ | 追加したユーザのsudo時のパスワード入力を省くようにしておく。 | ||
+ | /etc/sudoersファイルを編集して,以下の行を追加する。 | ||
+ | xxxxx ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL | ||
+ | |||
** ブート時にコンソールにする [#c95d39c1] | ** ブート時にコンソールにする [#c95d39c1] | ||
デフォルトでは,GUIのXが立ち上がるようになっている。~ | デフォルトでは,GUIのXが立ち上がるようになっている。~ | ||
- | CUIの操作で十分なので,デフォルトをコンソールに変更する。 | + | CUIの操作で十分な場合は,デフォルトをコンソールに変更する。 |
# raspi-config | # raspi-config | ||
から,3 Boot OptionsのB1 Desktop / CUIでConsoleを選ぶ。 | から,3 Boot OptionsのB1 Desktop / CUIでConsoleを選ぶ。 | ||
Line 208: | Line 225: | ||
priority=2 <-- 数字が大きい方が優先される | priority=2 <-- 数字が大きい方が優先される | ||
} | } | ||
+ | |||
network={ | network={ | ||
ssid="access2" | ssid="access2" | ||
Line 219: | Line 236: | ||
** 最新状態に更新 [#k016a2d2] | ** 最新状態に更新 [#k016a2d2] | ||
- | apt-get用に,近いサイトを設定する。~ | + | パッケージ管理ツールのapt-get用に,近いサイトを設定する。~ |
/etc/apt/sources.listを編集して,デフォルトを削除し,以下を追加 | /etc/apt/sources.listを編集して,デフォルトを削除し,以下を追加 | ||
deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian jessie main contrib non-free | deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian jessie main contrib non-free | ||
deb http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/raspbian/raspbian/ jessie main contrib non-free | deb http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/raspbian/raspbian/ jessie main contrib non-free | ||
+ | jessieのところを,必要によってstretch,busterにする。 | ||
+ | |||
システムを更新しておく。 | システムを更新しておく。 | ||
# apt-get update | # apt-get update | ||
Line 231: | Line 250: | ||
&font(Red){upgrade途中で書き込みエラーとかで失敗する場合は,MicroSDカードの相性や寿命が考えられる。}; | &font(Red){upgrade途中で書き込みエラーとかで失敗する場合は,MicroSDカードの相性や寿命が考えられる。}; | ||
- | Raspberry Pi 3Bのファームフェアを必要なら更新する。 | + | Raspberry Pi 3Bのファームフェアを必要なら更新する。(aptパッケージ管理に登録される前の実験的なコードも含まれる。) |
# rpi-update | # rpi-update | ||
Line 252: | Line 271: | ||
に修正した。 | に修正した。 | ||
- | *** Raspbian Stretchの場合 [#n9a6fc58] | + | *** Raspbian Stretch,Busterの場合 [#n9a6fc58] |
以下のコマンドで,Network time on: yesになっているか確認する。 | 以下のコマンドで,Network time on: yesになっているか確認する。 | ||
# timedatectl status | # timedatectl status | ||
Line 272: | Line 291: | ||
** Videoチップへのメモリ割り当て [#f0fd8e8d] | ** Videoチップへのメモリ割り当て [#f0fd8e8d] | ||
- | /boot/config.txtに以下を追加。デフォルトは,メインRAMの1GByteの内64Mbyteを割り当てるようになっています。~ | + | /boot/config.txtに以下を追加。デフォルトは,メインRAMの内64Mbyteを割り当てるようになっています。~ |
128Mbyteに変更する。 | 128Mbyteに変更する。 | ||
gpu_mem=128 | gpu_mem=128 | ||
Line 286: | Line 305: | ||
*** VNC接続時の解像度 [#hbe4fe15] | *** VNC接続時の解像度 [#hbe4fe15] | ||
VNCを使ってリモート接続するとそのままでは,VGA(720x480)の解像度になってしまう。~ | VNCを使ってリモート接続するとそのままでは,VGA(720x480)の解像度になってしまう。~ | ||
+ | これは,インストールされているVNCサーバー(RealVNC)では,モニター(ディスプレイ)レスの場合は接続している解像度をモニターから取得できないため,デフォルトの解像度になってしまう。 | ||
+ | |||
これでは不便なので,解像度の設定を変更する。 | これでは不便なので,解像度の設定を変更する。 | ||
Line 299: | Line 320: | ||
hdmi_group=2 | hdmi_group=2 | ||
hdmi_mode=85 | hdmi_mode=85 | ||
- | これでも,1280x720@60Hzに設定できる。設定値は[[こちら>https://elinux.org/RPiconfig#Video_mode_options]]を参照。)~ | + | これでも,1280x768@60Hzに設定できる。設定値は[[こちら>https://elinux.org/RPiconfig#Video_mode_options]]を参照。)~ |
後者は,HDMIを使ってディスプレー表示した場合でも,この解像度が使用される。 | 後者は,HDMIを使ってディスプレー表示した場合でも,この解像度が使用される。 | ||
+ | |||
+ | いつからかははっきりしないが,上記のやり方で解像度の変更を行ってもVNCの解像度が変更されなくなって,常に720x480もしくは1024x720になってしまうようになった。~ | ||
+ | この場合,Raspbian StrechだとRaspberry Piの設定にある解像度の設定で解像度を変更すると,VNCでもその設定値の解像度になる。~ | ||
+ | Raspbian Busterでヘッドレスの場合は,Raspberry Piの設定に解像度の項目が表示されなくなっていて,代わりに''設定>Screen Configlationを使って解像度を変更する。''~ | ||
+ | //おそらく,/etc/X11/vncserver-virtual.confファイルが設定により以下のように変更されるのだと思う。 | ||
+ | // Section "Monitor" | ||
+ | // Identifier "dummy_monitor" | ||
+ | // HorizSync 1.0 - 2000.0 | ||
+ | // VertRefresh 1.0 - 200.0 | ||
+ | // # Add 16:9 modes, others are automatically detected. | ||
+ | // Modeline "1280x720" 74.48 1280 1336 1472 1664 720 721 724 746 | ||
+ | // Modeline "1920x1080" 172.80 1920 2040 2248 2576 1080 1081 1084 1118 | ||
+ | // EndSection | ||
現在の画面の設定値を知りたい場合は, | 現在の画面の設定値を知りたい場合は, | ||
Line 307: | Line 341: | ||
state 0x12000a [HDMI DMT (85) RGB full 16:9], 1280x720 @ 60.00Hz, progressive | state 0x12000a [HDMI DMT (85) RGB full 16:9], 1280x720 @ 60.00Hz, progressive | ||
のように,表示してくれる。 | のように,表示してくれる。 | ||
+ | |||
後は,Raspberry Piを再起動すれば,画面サイズが変更されている。 | 後は,Raspberry Piを再起動すれば,画面サイズが変更されている。 | ||
- | *** クライアントをRealVNC Viewerじゃない場合 [#w4f7164e] | + | *** クライアントがRealVNC Viewerじゃない場合 [#w4f7164e] |
- | VNCクライアントは,亜流がたくさんある。他のVNCクライアントを使いたい場合は, | + | VNCクライアントには亜流がたくさんある。他のVNCクライアントを使いたい場合は, |
- | /root/.vnc/config.d/vncserver-x11の | + | ''/root/.vnc/config.d/vncserver-x11''の |
Authentication=VncAuth | Authentication=VncAuth | ||
に変更する。もし該当する行がなければ追加する。 | に変更する。もし該当する行がなければ追加する。 | ||
Line 328: | Line 362: | ||
#autologin-user=pi | #autologin-user=pi | ||
のように,コメントする。 | のように,コメントする。 | ||
+ | |||
+ | *** Webブラウザでvncに接続する [#l2f8390e] | ||
+ | PCから普通のvncクライアントを使って接続してもいいんだけど,Webブラウザで動作するvncクライアント[[noVNC>https://novnc.com/info.html]]を使ってみる。~ | ||
+ | |||
+ | インストールは, | ||
+ | # apt-get install novnc | ||
+ | でインストールできる。 | ||
+ | |||
+ | ''/root/.vnc/config.d/vncserver-x11''に以下を追加する。 | ||
+ | ProtocolVersion=4.1 | ||
+ | RemapKeys=ja-jp | ||
+ | |||
+ | 自動起動するように,''novnc.service''ファイルを作成する。 | ||
+ | [Unit] | ||
+ | Description=noVNC service | ||
+ | After=vncserver-x11-serviced.service | ||
+ | |||
+ | [Service] | ||
+ | ExecStart=/usr/share/novnc/utils/launch.sh | ||
+ | Restart=always | ||
+ | Type=simple | ||
+ | User=xxx | ||
+ | Group=pi | ||
+ | |||
+ | [Install] | ||
+ | WantedBy=multi-user.target | ||
+ | ファイルを反映させる。 | ||
+ | # systemctl daemon-reload | ||
+ | # systemctl enable novnc.service | ||
+ | # systemctl start novnc.service | ||
+ | |||
+ | Webブラウザで,http://xxxx:6080/vnc.html?host=xxxx&port=6080 のURL(XXXXはマシン名)にアクセスする。~ | ||
+ | vncpasswdで設定したパスワードを使って接続すれば,vncの画面が表示される。 | ||
** xrdpを使ってリモート接続 [#tb6b5562] | ** xrdpを使ってリモート接続 [#tb6b5562] | ||
Line 335: | Line 402: | ||
Raspberry Piを再起動後は,Windowsマシンからリモートデスクトップ接続を使って接続できる。~ | Raspberry Piを再起動後は,Windowsマシンからリモートデスクトップ接続を使って接続できる。~ | ||
リモートデスクトップ接続の場合,画面の解像度なんかも接続側で設定できる。また,音をリモートすることも出来る。(Raspberry PiにPulseaudioをインストールする必要がある。) | リモートデスクトップ接続の場合,画面の解像度なんかも接続側で設定できる。また,音をリモートすることも出来る。(Raspberry PiにPulseaudioをインストールする必要がある。) | ||
+ | |||
+ | リモートデスクトップ接続した場合,キーボード入力がUSキー配列のままになっている場合がある。~ | ||
+ | この場合には,以下のようにして対処する。~ | ||
+ | ここにある &ref(km-0411.ini); を/etc/xrdpにダウンロードして,ダウンロードしたkm-0411.iniファイルのシンボリックファイルをいくつか貼る。 | ||
+ | // # xrdp-genkeymap km-00000411.ini | ||
+ | # cd /etc/xrdp/ | ||
+ | // # wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini | ||
+ | # ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini | ||
+ | # ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini | ||
+ | # ln -s km-0411.ini km-e0210411.ini | ||
+ | # systemctl restart xrdp.service | ||
+ | # systemctl enable xrdp.service | ||
** FTPサーバーのインストール [#xf76b0de] | ** FTPサーバーのインストール [#xf76b0de] | ||
Line 380: | Line 459: | ||
server string = Pi's SMB file server | server string = Pi's SMB file server | ||
netbios name = pi1 | netbios name = pi1 | ||
+ | |||
log file = /var/log/samba/log.%m | log file = /var/log/samba/log.%m | ||
max log size = 50 | max log size = 50 | ||
syslog = 0 | syslog = 0 | ||
panic action = /usr/share/samba/panic-action %d | panic action = /usr/share/samba/panic-action %d | ||
+ | |||
server role = standalone server | server role = standalone server | ||
max protocol = SMB2 | max protocol = SMB2 | ||
ntlm auth = yes | ntlm auth = yes | ||
client ntlmv2 auth = yes | client ntlmv2 auth = yes | ||
+ | |||
security = user | security = user | ||
map to guest = bad User | map to guest = bad User | ||
username map = /etc/samba/smbusers | username map = /etc/samba/smbusers | ||
guest account = nobody | guest account = nobody | ||
+ | |||
passdb backend = tdbsam | passdb backend = tdbsam | ||
+ | |||
encrypt passwords = yes | encrypt passwords = yes | ||
unix password sync = yes | unix password sync = yes | ||
passwd program = /usr/bin/passwd %u | passwd program = /usr/bin/passwd %u | ||
passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* . | passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* . | ||
+ | |||
dns proxy = no | dns proxy = no | ||
load printers = no | load printers = no | ||
disable spoolss = yes | disable spoolss = yes | ||
+ | |||
unix extensions = no | unix extensions = no | ||
wide links = yes | wide links = yes | ||
deadtime = 10 | deadtime = 10 | ||
browseable = yes | browseable = yes | ||
+ | |||
[homes] | [homes] | ||
comment = %U : Home Directories | comment = %U : Home Directories | ||
Line 425: | Line 504: | ||
recycle:maxsize = 0 | recycle:maxsize = 0 | ||
recycle:exclude = *.tmp ~$* | recycle:exclude = *.tmp ~$* | ||
+ | |||
[public] | [public] | ||
comment = Public Directories | comment = Public Directories |