バチカンが,1966年3月にジョンが「キリスト教はなくなる。しぼんで消えるだろう。今やキリスト教よりも,僕らの方が人気がある。」って言って大問題になった。40年以上たって,バチカンがこのことを不問とするような記事を法王庁が発行する日刊紙に掲載した。
The BeatlesのWhite Albumが発売されて40年になったことの記念として,バチカンがこのアルバムについて,このアルバムは「才能にあふれた」バンドの「マジカル・ミュージカル・アンソロジー(魅惑的な名曲集)」だと称賛した。
White Albumはビートルズがグループとして分解し始めた時の音が詰まっている。アップルから出た初のLPだった。勝手気ままに自分の曲を持ち込んでレコーディングしていったって感じだ。でもその音楽は名曲ぞろいで,おれはすごく好きだ。ジョンの「I’m So Tired,Year Blues」とジョージの「While My Guitar Gently Weeps」が特に好きだ。イギリス発売にはステレオ盤とモノラル盤があるんだよね。モノラル盤はまだ見たことがないけど。
「今日,レコーディングはとりわけ標準化が進んでステレオタイプ化し,ビートルズの創造性に遠く及ばないものになってしまった」と音楽界の現状を嘆いた記事も。これは,ほんとうに同感。
大好きなピンク・フロイドのキーボード奏者のリックライトが亡くなったっていう言葉が、テレビを見ていたら短く言っていた。
ピンク・フロイドは大好きである。1988年にロジャー抜きだったが日本でコンサートをしたのが結局最後になったが、どうしても4人そろってのコンサートを見てみたかった。
ピンクフロイドの音は、リックライトの演奏が全体を包み込むようにして成り立っている、まさにフロイドの音楽そのものだった。これでフロイドが完全に存在しなくなったってことだね。2006年にもシドが亡くなってるし。
中学生の終わりの頃、初めてシンセサイザーって物を知った時に、アタッシュケースみたいなケースに入っているEMSのAKSっていうシンセがいまだに記憶にある。このシンセサイザーでThe Dark Side Of The Moonの音ができてるんだってレコードを聴いていて興奮したなぁ。EMS AKSはもちろん買えなかったけど、KORGのMS-20はいまだに持ってる。
ついに,ジョアン・ジルベルトに会うことができた。
「THE BOSSA NOVA JOAO GILBERTO 〜最後の奇跡〜」ってタイトルのコンサートでです。
昨日の5:00pm開演に4:30pmぐらいに東京国際フォーラムに着いたんですが,開演時間になっても「アーティストがまだ到着していません」っていうアナウンス。1時間ぐらい待ったら,「今,ホテルを出ました」ってアナウンス。こんな感じで始まったジョアンのコンサートですが,たった一人でギター一本で,でもレコードと全く変わらない声でひたすら歌っていきます。
演出なんてありません,スポット照明しかないのです。「非常口」のランプまでも消しちゃうっていう,75歳になってもなおある意味完ぺき主義者という一面も見せてくれました。それにしても,こんなコンサートは初めてです。もしかしたら,もう生で聞けることは無いかもしれないと思うと,一音も音も聞き逃さないぞって言う気持ちで聞いていきました。
あっという間にコンサートは終わってしまいました。やっぱりジョアンは素晴らしかったです。思っていた通りの声と演奏でした。頭の中ではブラジルの風景が浮かんできます。(行ったことなどもちろん無いんですがね)
みんなボサノバって言いますが,ジョアンはやっぱりサンバを演奏しているんだと思いました。 昨日の31曲の演奏を忘れる事は無いと思います。