Moto G5s Plusは,Andoid 8.1 Oreoには更新されたがAndroid 9.0 Pieへの更新はメーカーから提供されない。
そこで,Custom ROMをインストールして,Android 8.1 Oreo以降のAndroidを使ってみる。
LineageOSは,AndroidのフリーでオープンソースなCustom ROMの一つ。
Custom ROMとして非常に人気が高かったCyanogenModの後継OS。CyanogenModが開発を中止したためコミュニティプロジェクトとしてフォークして開発が始まった。
CyanogenModと異なり,16.0まではroot権限は初めから組み込まれずオプションとして提供されている。17.1からは,オプション提供されなくなった。
LineageOSのバージョンとAndroidバージョンは以下のようになっている。
LineageOS | Android | 初ビルドリリース日 | 最終ビルドリリース日 |
13.0 | 6.0.1(Marshmallow) | 2016/12/20(CyanogenMod) 2017/01/22(LineageOS) | 2018/02/11 |
14.1 | 7.1.2(Nougat) | 2016/11/09(CyanogenMod) 2017/01/22(LineageOS) | 2019/02/24 |
15.1 | 8.1.0(Oreo) | 2018/02/26 | 2020/02/28 |
16.0 | 9.0.0(Pie) | 2019/03/01 | サポート中 |
17.1 | 10.0.0(Q) | 2020/04/01 | サポート中 |
必要なファイルは以下のファイル。LineageOSはunofficial版になる。
TWRP以外のファイルは,MicroSDにコピーしてMoto G5s Plusにセットしておく。
Moto G5s Plusにあるアプリやデータはすべて書き変わったり削除されるので,大事なデータ等はバックアップしておく。
Windowsマシンへ,Motorola USB Driverをインストールする。
adb,fastbootコマンドなどのSDK Platform-Toolsもインストールされていることが必要。
Bootloaderは,OS(Kernel,Android)やRecoveryをロードしたりするプログラム。
このBootloaderは,ハードウェアベンダ(メーカー)によって独自にカスタマイズ作成されていて,動作するハードウェアに特化している。ソースコードも公開されていない。
通常の端末のようにBootloaderがLockされていると,許可したOSのみを起動出来るようになっている。
そこで,BootloaderのLockを解除(Bootloader Unlock)して,任意のOSを端末にインストール・起動することが出来るようにする。
BootloaderのLockを解除すると,端末メーカーでの保証が無効になる。 また,端末の全てのデータ(アプリデータと共有データ)が削除される。必要ならバックアップしておく。
Moto g5s plusのBootloaderをUnlockする方法は以下のようにする。
> fastboot oem get_unlock_data fastboot oem get_unlock_data ... (bootloader) Unlock data: (bootloader) ................... (bootloader) ....................................... (bootloader) ....................................... (bootloader) ..........................
> fastboot oem unlock <bootloader unlock Code>
> fastboot reboot
BootloaderをUnlockしたら,Recovery PartitionにCustom RecoveryのTWRPを書き込む。
書き込むファイルは,twrp-3.5.0_9-0-sanders.imgを使用した。
以下のようにして,fastboot flash modeに切り替える。
Droid君が寝ている画面になれば,fastbootモードになっている。
USBケーブルでPCと接続して,TWRPを書き込む。
> fastboot flash recovery twrp-3.5.0_9-0-sanders.img
うまくいくと,
: (bootloader) Image not signed or corrupt OKAY [ 0.257s] Finished. Total time: 0.667s
のように表示される。
上記手順でTWRPをFlash ROMに書き込んだら,TWRPを起動してみる。
TWRPを起動しているので,
これで,Stock ROMが削除される。
LineageOSをFlash ROMに書き込む。
この後,Reboot Systemをタップして端末をリブートする。
時間がかかるが,起動するまで待つ。
lineage-17.1-20200720-UNOFFICIAL-sanders.zipをFlash ROMに書き込んだので,Android 10.0が起動する。
lineage 17.1では,オプションでのroot化をサポートしなくなった。root化したい場合は,MagiskをTWRPからインストールする。
インストールは以下のようにする。
インストールが完了したら,system rebootで端末を再起動する。
再起動したら,アプリの一覧にMagiskのアイコンがあるので起動する。その後Magisk Managerの更新を行う。更新をするとMagiskアイコンが変更される。
「タップしてSafetynetチェックを開始」をタップして,Safetynetをパスしているか確認をする。チェック成功が表示されたらOK。
もしroot機能が原因で起動しないアプリがある場合は,Magisk Hideで対応する。
これで動作しないアプリも動作するようになる。
端末を再起動の際には,BootloaderをUnlockしているため毎回ワーニングメッセージが出てブートするのに5秒待たされる。5秒待つのは,操作によりRecovery等をブートするため。
通常のブートで5秒待つのは回避できないが,ワーニングメッセージは表示される画像を入れ替えることで対策出来る。
> fastboot flash logo logo.bin
で,表示画像を入れ替える。
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(未承認) ((未承認), 2024/2/26 2:48)
(未承認) ((未承認), 2023/10/3 7:59)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (Moto ファン, 2023/6/21 22:41)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (Moto ファン, 2023/6/19 2:26)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (Moto ファン, 2023/6/17 23:38)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (yuji, 2022/9/18 23:39)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (ゲスト, 2022/9/16 9:44)
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Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (ゲスト, 2022/9/16 9:44)
Re: 携帯電話/Moto G5s Plus/カスタムROM (, 2022/9/18 23:39)
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よってこの記事とともに削除いただいて結構です。
お手数おかけしました。
何かわかりますでしょうか。
https://accounts.motorola.com