Windows10で接続した機器が正常に動作しない場合やデバイスドライバーをインストールしても動作がおかしい場合などでは,インストールされたデバイスドライバーが問題になっている場合があります。
また,Windows10ではデバイスドライバーもMicrosoftの認証を通っての署名がされたデバイスドライバー以外は通常インストール出来なくなっている。
このようにデバイスドライバーが原因で接続した機器がうまく動作しない場合は,正しく動作するデバイスドライバーをインストールし直す必要がある。
しかし,Windows10ではサードパーティーのデバイスドライバーを一度インストールすると,ドライバストア(C:\Windows\System32\DriverStore)というところに保存されて,その後デバイスがシステムにより検出された場合,このドライバストアからデバイスドライバーをロードするようになっている。
このため,Windows10のデバイスマネージャーからデバイスドライバーの削除しても,デバイスが再接続されると同じ正常に動作しないデバイスドライバーをロードしてしまう。
このような問題が発生した場合は,このドライバストアからインストールされたデバイスドライバーを削除する必要がある。
この時,保存されているデバイスドライバーを特定する必要があるのだが,ドライバストアに保存するときにファイル自体が暗号化されて保存されているため,テキスト情報を元にした従来の特定方法が使えない。
このため,デバイスドライバーを特定して削除するには,pnputilコマンドを使う方法やdismコマンドを使う方法や,専用ユーティリティプログラムを使う方法がある。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し,
> pnputil /enum-drivers
とすると,インストールされているデバイスドライバーが一覧される。
一覧された情報(公開名など)やデバイスマネージャーの情報とを頼りにして削除すべきデバイスドライバーを特定する。
特定できたら,その公開名を使用してデバイスドライバーを削除する。
> pnputil /delete-driver infファイル名
デバイスを使用している場合は当然削除はできないが,
> pnputil /delete-driver infファイル名 /force
とすると,削除できる。
この後,再度デバイスを接続するかデバイスマネージャーでハードウェア変更のスキャンを行えば,ドライブストアからではなく再度デバイスドライバーのインストールが行えるようになる。
ここでは,自動修復時に使用されるコマンドプロンプト下でdismコマンドを使ってデバイスドライバーを削除してみる。
自動修復でのコマンドプロンプトは別パーテーションで実行されるため,インストールされているWindowsフォルダーを指定する必要がある。
この時,通常の場所だと「/image:D:¥」となるが,確認しておく。起動しているコマンドプロンプトでnotepadを起動する。
> notepad
メモ帳が開いたら,メニューのファイルをクリックし,開くをクリックする。
この時,フォルダー表示がされるが,
となる。確認が終わったらメモ帳を閉じる。
ここでは,「システムで予約済み(C:)」「ローカルディスク(D:)」だった場合で説明する。
まず,削除すべきデバイスドライバーを見つけるため,インストールされているデバイスドライバの一覧を確認する。
> dism /image:D:¥ /Get-Drivers
一覧の公開名などとデバイスマネージャーの情報から削除すべきデバイスドライバーを特定します。
公開名 : oem46.inf 元のファイル名 : usb_converter_tis_amd64.inf インボックス : いいえ クラス名 : Media プロバイダー名 : The Imaging Source Europe GmbH 日付 : 2011/08/08 バージョン : 1.2.0.17
削除したいデバイスドライバーが確認できたら,
> dism /image:D:¥ /remove-driver /driver:oem46.inf
として,デバイスドライバーを削除します。
「ドライバ パッケージが正常に削除されました」と表示されれば,削除できています。
DriveStore Explorerは,デバイスドライバーのインストールや削除を行えるデバイスドライバー管理ツール。
インストール済みのデバイスドライバーをリスト形式で一覧表示して,指定したドライバーを削除したり,任意のドライバーをシステムにインストールしたりすることが出来るツール
インストールは,上記のリンクからインストーラーをダウンロードして,任意の場所で解凍するだけで使えるようになります。
起動は,Rapr.exeを右クリックして,管理者として実行するようにします。
インストールされているデバイスドライバーは,
といった情報ごとに,カラム分けして表示されて,ソートも出来るようになっている。
削除したいデバイスドライバーが見つかったら,該当のドライバーを右クリックしてドライバーを削除ボタンをクリックすれば削除出来る。
この時,削除に失敗する場合は,強制削除モードにマークしてからドライバーを削除ボタンをクリックする。
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