現: 2024-12-24 (火) 14:20:24 yuji ソース
Line 1: Line 1:
 +* AVRISP mkII [#u0f73f52]
 +&ref(avrisp_mk2.png,,50%,around);AVRISP mkIIはATMEL社から販売されていた,AVRISPの後継AVR Writer。~
 +ISPやPDIやTPIインターフェースに対応していて,すべてのATMEL社のAVRマイクロコントローラーに対応している。~
 +以下の特徴がある。~
 +- Atmel Studio適合~
 +- ISP,PDI,TPIを持つ全てのAtmel AVRデバイスに対応~
 +- Flash ROM/EEPROMへの書き込み~
 +- Fuseビット/Lockビットの変更~
 +- 将来のデバイスに対応への更新可能~
 +- 1.6~5.5Vのターゲット電圧に対応~
 +- 調整可能なISP速度(50Hz~8MHz)
 +- USB 2.0(Full-speed 12Mbps)
 +- USBからの給電~
 +- ターゲットボードのインターフェース保護~
 +- 回路ショート保護~
 +
 +CPUにAT90USB162-AU(USBコントローラー内蔵)を使用している。~
 +
 +ATMEL [[AVR Studio>/開発/AVR/開発環境/AVRstudio]] 4.12以降でサポートされていて,通常はAVR Studioからプログラム等をAVRデバイスに書き込む時に使用する。~
 +
 +残念ながらこの純正AVRISP mkIIは購入していない。USB-COMアダプターと旧型のAVRISPをずーと使い続けている。~
 +
 +** 対応ターゲットボード [#h02f7eb4]
 +AVRISP mkIIはホストPCと接続するUSBの5Vを動作電源としているが,ISP接続にはレベルコンバーターを使用しているため,3.3Vターゲットボードにも問題なく対応している。~
 +
 +* デバイスドライバー [#o468ccda]
 +WindowsマシンでAVR Studioを使用する場合は,専用のデバイスドライバー(ATMEL Norway AS製)を前もってインストールしておく必要がある。~
 +
 +この場合,''avrdude''(Arduino IDE)ではこのAVRISP mkIIを使用することが出来ない。~
 +
 +avrdudeではUSBで接続するAVR Writerを使う場合は,使用するデバイスドライバーを汎用USBデバイスドライバーであるlibusb-win32系に変更する必要がある。~
 +
 +avrdude(Arduino IDE)で使えるようにするには,以下のどちらかの方法でlibusb-win32系デバイスドライバーが使えるようにする。~
 +
 +** libusb-win32フィルタードライバーを使う方法 [#e10e14cd]
 +AVRISP mkIIのデバイスドライバーを単純に汎用USBデバイスドライバーlibusb-win32に置き換えてしまうと,AVR Studio7(atprogram)でAVRISP mkIIは使用できなくなる。~
 +
 +まあこれでも問題にはならないと思うが,ATMEL(Microchip) AVRISP mkIIとしても汎用USBデバイスドライバーとしても両方動作するようにしてしまうフィルタードライバーがあるのでそれを使ってみる。~
 +
 +このフィルタードライバーを使った場合は,atprogram(AVR Studio)でもavrdude(Arduino IDE)でもどちらでも使用できる。~
 +
 +このようなフィルタードライバーに''libusb-win32-devel-filter''がある。~
 +[[ここ>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_libusb-win32/]]から[[libusb-win32-devel-filter-1.2.7.3.exe>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_libusb-win32/downloads/libusb-win32-snapshots/20211113/libusb-win32-devel-filter-1.2.7.3.exe/]]をダウンロードする。~
 +ダウンロードしたインストーラーファイルをダブルクリックしてインストールする。~
 +- Launch filter installer wizardをマークする。~
 +- Install a device filterにマークして,Nextボタンを押す。~
 +- Device Selectionが表示されるので,Descriptionの項のAVRIPS mkIIを選択してInstallボタンを押す。~
 +VID:03EB,PID:2104
 +
 +うまく行けばインストール成功のダイアログが出るのでOKを押す。~
 +
 +これでatprogram(AVR Studio)でもavrdude(Arduino IDE)でもどちらでも使用できるようになると思う。~
 +
 +** Zadigを使う場合 [#xca3de48]
 +[[Zadig>https://zadig.akeo.ie/]]を使うと,ATMEL AVRISP mkIIで使用するデバイスドライバーを汎用USBデバイスドライバーlibusb-win32の上位互換ドライバーの''libusbk''に入れ替える事ができる。~
 +
 +ZadigはWindowsがlibusb-win32系のデバイスドライバーをうまくロードできるように,デバイスドライバーのinfファイルをそのデバイス用に編集して正常に読み込めるようにするツール。~
 +AVRISP mkIIをPCにUSBで接続した場合,ATMEL(Microchip) AVRISP mkIIのデバイスドライバーではなく,''libusbk''のデバイスドライバーを読み込むように変更できる。~
 +
 +これにより,avrdude(Arduino IDE)でATMEL AVRISP mkIIが使用できるようになる。~
 +フィルタードライバーの場合と違って,atprogram(AVR Studio)は動作しなくなる。~
 +
 +まあ,atprogram(AVR Studio)を使いたい場合は,オリジナルのデバイスドライバーに戻せばよい。~
 +
 +** AVRISP mkIIの資料 [#w467bcf9]
 +- AVRISP mkIIユーザーズガイド~
 +#ref(AVRISPmkII_UserGuide.pdf,,512x480)
  

  • 開発/AVR/AVR Writer/AVRISP mkII のバックアップ差分(No. All)
    • 現: 2024-12-24 (火) 14:20:24 yuji

トップ   差分 バックアップ 複製 名前変更 リロード   ページ新規作成 全ページ一覧 単語検索 最新ページの一覧   ヘルプ   最新ページのRSS 1.0 最新ページのRSS 2.0 最新ページのRSS Atom
Counter: 126, today: 1, yesterday: 0