1: 2020-12-26 (土) 15:07:43 yuji |
現: - no date - |
- | *MinGWとMSYSってなに [#de8797ca] | |
- | MinGW(Minimalist GNU for Windows)は,GNUツールチェインのWindows版で,Windows APIのヘッダー等を含んでいるので,これでWindowsで動作するアプリを開発することが出来る。C,C++のほかFortranやAdaなどもコンパイルすることが出来るみたいだ。 | |
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- | MinGWには2つのパッケージがあって,Windows環境に移植されたGCCと,MSYSという軽量なUNIX風シェル環境がある。 | |
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- | これを利用すれば,Visual Studioを持っていなくてもWindowsのアプリを開発できます。 | |
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- | *MinGWのインストール [#r40fd334] | |
- | まずGCCやツール類をインストールする。 | |
- | +[[SourceForge.net: MinGW download Proposed:http://sourceforge.net/projects/mingw/files/]]から''MinGW-x.x.x.exe''の最新版をダウンロードする。 | |
- | +ダウンロードしたMinGW-x.x.x.exeを実行する。 | |
- | --"Download as needed and install"を選択する。 | |
- | --"Current"を選択する。 | |
- | --パッケージの選択では,Minimalセットを選んでg++ compilerだけで,CやC++のコンパイルは出来る。makeは,別途GNU Makeをインストールしたいので,ここでは選ばない。 | |
- | --インストール先を指定する。デフォルトは"C:\MinGW"。自動で,いろいろなパッケージをダウンロードしながらインストールしていく。 | |
- | +環境の設定 | |
- | --システム環境変数のPathに,c:\MinGW\bin(デフォルトの場合)を最後に追加する。 | |
- | --ユーザー環境変数,C_INCLUDE_PATHに「C:\MinGW\include」,CPLUS_INCLUDE_PATHに「C:\MinGW\include」,LIBRARY_PATHに「C:\MinGW\lib」を追加する。 | |
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- | *MSYSのインストール [#qb1d9f91] | |
- | configureを使えるようにしたり,Unix風のShell環境を用意するMSYSをインストールする。 | |
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- | +MinGWと同じ[[SourceForge.net: MinGW download Proposed:http://sourceforge.net/projects/mingw/files/]]から''MSYS-x.x.x.exe''の最新版をダウンロードする。 | |
- | +ダウンロードしたMSYS-x.x.x.exeを実行する。 | |
- | --"Do you wish to continue with the post install? [yn ]"は"y" | |
- | --"Do you have MinGW installed? [yn ]"は,上でインストール済なので"y" | |
- | --"Where is your MinGW installation?"には,MinGWのインストール先を指定する。このとき,下のようにディレクトリの区切りにスラッシュ(/)を使用して指定する。 | |
- | C:/MinGW | |
- | --デフォルトでは,c:\msys\1.0にインストールされるみたい。 | |
- | --インストールしたディレクトリに,msys.batが作られる。これを実行するとコンソールが起動する。 | |
- | この時の,MSYSのシェルのホーム(~/)が実際にどこにあるかというと, | |
- | --インストール前に,環境変数HOMEがシステムで指定してあれば,インストール時にそこに設定される。 | |
- | --指定がなかったら,"[MSYSをインストールしたディレクトリ]\home\ユーザ名\"になる。デフォルトでは,"c:\msys\バージョン\home\ユーザ名\"。 | |
- | --msys.batの先頭の方で,set HOME=XXXXとして環境変数を設定すると,好きなフォルダーにホームディレクトリを設定できる。 | |
- | +システム環境変数のPATHに,c:\msys\1.0\bin(デフォルトの場合)を追加しておくと,通常のコマンドプロンプトからも使用できる。 | |
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- | *MSYS-DTKのインストール [#kc0884c9] | |
- | 開発にいくつか必要なコマンド類のパッケージ。 | |
- | +MSYSと[[SourceForge.net: MinGW download Proposed:http://sourceforge.net/projects/mingw/files/]]から,"msysDTK-x.x.x.exe"の最新版をダウンロードする。 | |
- | +ダウンロードした"msysDTK-x.x.x.exe"を実行する。 | |
- | --インストール先は,上記のMSYSと同じディレクトリにする。 | |
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- | *DirectX用のヘッダーを入れる [#wb3bd660] | |
- | MinGW(gcc)でDirectXを利用したプログラムをコンパイルするためには,ヘッダファイルとインポートライブラリが必要。インポートライブラリはMinGWにすでに含まれているみたいなんで,ヘッダーファイルをincludeフォルダーにコピーする。 | |
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- | http://www.libsdl.org/extras/win32/common/にあるdirectx-devel.tar.gzをダウンロードして,include以下にあるファイルをc:\MinGW\includeにコピーする。 | |
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- | *nasmをいれる [#ce6bb3f4] | |
- | コンパイル済みのものが,http://www.libsdl.org/extras/win32/mingw32/にnasm.exeがあるんで,それをダウンロードして,c:\MinGW\binにコピーする。 | |
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- | *SDLのインストール [#a05d34d4] | |
- | ゲームアプリなんかで利用されるSDLライブラリをインストールする。 | |
- | +ソースファイルをダウンロード | |
- | SDL1.2をhttp://www.libsdl.org/download-1.2.phpからSDL-1.2.13.tar.gzをダウンロードする。 | |
- | それをコンパイルしてインストールします。(MSYS上で行う) | |
- | +SDL-1.2.13のソースコードを展開 | |
- | $ tar xvfz SDL-1.2.13.tar.gz | |
- | +SDL-1.2.13のコンパイル | |
- | $ cd SDL-1.2.13 | |
- | $ sh configure --prefix=/mingw | |
- | $ make | |
- | +SDL-1.2.13のインストール | |
- | $ make install | |
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- | これで,SDLライブラリのインストールが終了。 | |