2: 2021-10-24 (日) 11:33:53 chiho ソース 現: 2021-10-24 (日) 12:33:53 yuji ソース
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* PCのHDDを丸ごとHDD・SSDにコピーする [#i48b11f4] * PCのHDDを丸ごとHDD・SSDにコピーする [#i48b11f4]
-PCに搭載しているストレージには長らくHDDが使われていました。最近になってより高速で読み書きが可能な[[SSD>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96]]が使われてきている。~+PCに搭載するストレージには長らくHDDが使われていました。最近になってより高速で読み書きが可能な[[SSD>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96]]が使われてきている。~
-PCのストレージの空き容量が少なくなってきたりHDDが調子悪くなってきたために,新しい大容量なHDDに交換したり,より高速なSSDに交換したい事がある。~+PCのストレージの空き容量が少なくなったり調子が悪くなってきたために,新しい大容量なHDDやより高速なSSDに交換したい事がある。~
-こんなときには,現在のPCに使っているHDDを丸ごと新しいHDDやSSDにコピー(クローン)すると,比較的容易に交換することが出来る。~+こんな時には,使っているHDDを新しいHDDやSSDに''丸ごとコピー(クローン)する''と,比較的容易にストレージを交換することが出来る。~
-またバックアップという視点でも,現在のHDDをコピー(クローン)したHDD・SSDを用意しておくという考え方もあります。~+またバックアップという視点でも,現在のHDDをコピー(クローン)したHDD・SSDを用意するという考え方もある。~
- HDDが壊れる前にHDDのデータを丸ごと新しいHDDまたはSSDへ移行したい。~ - HDDが壊れる前にHDDのデータを丸ごと新しいHDDまたはSSDへ移行したい。~
- 空き容量が少なくなってきたので大容量なHDDやSSDに交換したい。 - 空き容量が少なくなってきたので大容量なHDDやSSDに交換したい。
-- 古いPCを更に何年間か使う目的でHDDまたはSSDに交換したい。~+- 古いPCを更に何年間か使う目的でより高速なSSDに交換したい。~
- 速度が早いSSDに交換してPCを快適に使いたい。~ - 速度が早いSSDに交換してPCを快適に使いたい。~
- PC全てのデータをバックアップするときに簡単な方法で行いたい。~ - PC全てのデータをバックアップするときに簡単な方法で行いたい。~
** SSDの種類 [#r48ac0a0] ** SSDの種類 [#r48ac0a0]
-新しいストレージであるSSDには,その形状や機能からSATA SSDとM.2 SSDという2種類がある。~+新しいストレージであるSSDには,その形状や構成・機能からSATA SSDとM.2 SSDという2種類がある。~
- SATA SSD~ - SATA SSD~
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|M.2 SSD    |PCI-e  |NVMe      |3200MB/s| |M.2 SSD    |PCI-e  |NVMe      |3200MB/s|
-M.2 SSDにする場合,PCに対応インターフェースがあるか,またそれはSATAかNVMeかを確認した後SSDを選択する必要があります。+M.2 SSDにする場合,PCに対応インターフェースがあるか,またそれはSATAかNVMeかを確認した後,SSDを選択する必要がある。
-エッジコネクタの切り欠きが1個の物がNVMeで高速で動作する物。+エッジコネクタの切り欠きが1個の物がNVMeで高速で動作するSSD。
** ストレージの管理方法 MBRとGPT [#j28c1f07] ** ストレージの管理方法 MBRとGPT [#j28c1f07]
-PCでのストレージの管理方法には,''MBRとGPT(GUID Partition Table)の2種類の方法がある。''~ +PCでのストレージの管理方法には,現在は''MBRとGPT(GUID Partition Table)の2種類の方法がある。''~
- ブートモード違い~ - ブートモード違い~
-PCに搭載されているfirmwareには,昔から使用されている''BIOS''と最近のPCで使われている''[[UEFI BIOS>https://ja.wikipedia.org/wiki/Unified_Extensible_Firmware_Interface]]''がある。~+PCに搭載されているfirmwareには昔から使用されている''BIOS''と最近のPCで使われている''[[UEFI BIOS>https://ja.wikipedia.org/wiki/Unified_Extensible_Firmware_Interface]]''がある。~
BIOSではMBRのストレージのみをサポートし,UEFI BIOSの場合はGPTのストレージ(MBRも使用できる)をサポートしている。~ BIOSではMBRのストレージのみをサポートし,UEFI BIOSの場合はGPTのストレージ(MBRも使用できる)をサポートしている。~
- OSでの対応~ - OSでの対応~
-MBRは全てのOSで使用できる。+MBRは多くのOSで使用できる。
-GPTは新しい管理方法なので,古いOSでは使用できない。~+GPTは新しい管理方法なので古いOSでは使用できない。~
Windows XPやWindows Server 2003ではGPTは使用できないが,Windows 7以降のWindowsやWindows Server 2008以降ではGPTが使用できる。~ Windows XPやWindows Server 2003ではGPTは使用できないが,Windows 7以降のWindowsやWindows Server 2008以降ではGPTが使用できる。~
- 対応できるストレージサイズが違う~ - 対応できるストレージサイズが違う~
MBRでは管理できる最大のストレージサイズは2TBになる。~ MBRでは管理できる最大のストレージサイズは2TBになる。~
GPTではストレージサイズに制限は無い。~ GPTではストレージサイズに制限は無い。~
-このため2TB以上のディスクサイズのストレージを使用したい場合は,GPTを使用することになる。~+このためサイズが2TB以上のストレージを使用したい場合は,GPTを使用することになる。~
- 作成可能なパーティションの数が違う~ - 作成可能なパーティションの数が違う~
MBRでは合計4つのプライマリーパーティションが作成できる。~ MBRでは合計4つのプライマリーパーティションが作成できる。~
Line 58: Line 57:
*** MBR [#m7d4e204] *** MBR [#m7d4e204]
-本来のMBR(Master Boot Record)は,1983年にIBM PCでPC DOS 2.0をブートするために使われた,ストレージの先頭に書かれた小さなブートローダープログラム。~+本来のMBR(Master Boot Record)は,1983年にIBM PCでPC DOS 2.0をブートするために使われたストレージの先頭に書かれた小さなブートローダープログラム。~
当時はMBRとは特に言ってはいなかったが,現在ではストレージの管理方法を区別するためにこの方式で管理しているストレージをMBRと一般的に呼んでいる。~ 当時はMBRとは特に言ってはいなかったが,現在ではストレージの管理方法を区別するためにこの方式で管理しているストレージをMBRと一般的に呼んでいる。~
//#ref(mbr.png) //#ref(mbr.png)
Line 71: Line 70:
拡張パーティションはその中を更に分割して論理パーティションに分けることが出来,ドライブレターをアサインできる。~ 拡張パーティションはその中を更に分割して論理パーティションに分けることが出来,ドライブレターをアサインできる。~
プライマリーパーテーションは,''最大4個''まで作成できる。~ プライマリーパーテーションは,''最大4個''まで作成できる。~
-MBRでは管理できる容量がストレージのサイズは''2TBまで''になる。つまり2TB以上のHDDを使用しても2TBまでしか使用できない。~+MBRでは管理できる容量がストレージのサイズは''2TBまで''になる。つまり2TB以上のHDDに交換しても2TBまでしか使用できない。~
*** GPT [#be91a192] *** GPT [#be91a192]
Line 78: Line 77:
- 保護MBR~ - 保護MBR~
GPTの一番先頭にあるセクターで,MBRストレージと同様にMBRセクターになる。~ GPTの一番先頭にあるセクターで,MBRストレージと同様にMBRセクターになる。~
-この保護MBRはMBRディスクのみに対応しているツールから,GPTパーティションを破壊することを防ぐ目的で使われている。~+この保護MBRはMBRディスクのみに対応しているツールなどから,GPTパーティションを破壊されることを防ぐ目的で使われている。~
- プライマリーGPTヘッダー~ - プライマリーGPTヘッダー~
GPTの2番目のセクターには,プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダーがある。~ GPTの2番目のセクターには,プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダーがある。~
Line 86: Line 85:
一般的にはGPTでは''無制限にパーティションが作成可能''だが,OSによってはパーティション数が制限される場合がある。例えばWindowsではパーティションエントリーのサイズは128byteなので,パーティションを最大128(32*512/128)個作成することができる。~ 一般的にはGPTでは''無制限にパーティションが作成可能''だが,OSによってはパーティション数が制限される場合がある。例えばWindowsではパーティションエントリーのサイズは128byteなので,パーティションを最大128(32*512/128)個作成することができる。~
- パーティション~ - パーティション~
-GPTではプライマリーパーティションを無制限に作成することができるので,拡張パーティションや論理パーティションといった概念は無い。~+GPTでは規格上はプライマリーパーティションを無制限に作成することができるので,拡張パーティションや論理パーティションといった概念は無い。~
- バックアップパーティションエントリー/プライマリーGPTヘッダー~ - バックアップパーティションエントリー/プライマリーGPTヘッダー~
GPTはディスクの最後にあるプライマリーGPTヘッダーとパーティションエントリーを''自動的にバックアップしている''。これは,安全性と信頼性を高めるための工夫となっている。~ GPTはディスクの最後にあるプライマリーGPTヘッダーとパーティションエントリーを''自動的にバックアップしている''。これは,安全性と信頼性を高めるための工夫となっている。~
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* HDD・SSDクローンツール [#b95b053b] * HDD・SSDクローンツール [#b95b053b]
-HDDやSSDを丸ごとコピー(クローン)することが比較的に簡単に行える無料で使用できるツールには,いくつかある。~+HDDやSSDを丸ごとコピー(クローン)することが比較的に簡単に行える無料で使用できるツールがいくつかある。~
 +これらのツールでも最近のバージョンの無料版では,クローン機能が利用出来なくなってきている。~
 +なのでクローン機能を使う場合は,無料版の古いバージョンのツールを使ったり,CloneZillaなんかを使用したりしている。~
- [[EaseUS Disk Copy>https://jp.easeus.com/disk-copy/index.html]]~ - [[EaseUS Disk Copy>https://jp.easeus.com/disk-copy/index.html]]~
-''古いバージョンのEaseUS Disk Copy''は,HDDの丸ごとまたはパーティション単位でのコピーができる無料で使用できるディスクコピー・クローンツールだった。~+''[[古いバージョン2.3のEaseUS Disk Copy>https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se501070.html]]''は,HDDの丸ごとまたはパーティション単位でのコピーができる無料で使用できるディスクコピー・クローンツールだった。~
光学ドライブまたはUSBメモリ(ドライブ)などに書き込んで,そこからブートして使用する。~ 光学ドライブまたはUSBメモリ(ドライブ)などに書き込んで,そこからブートして使用する。~
-私は古いバージョン2.3をHDDのコピーで良く使っていた。''この古いバージョン2.3では,MBRのディスクしかコピー出来ないのと,1TB以上のディスクはコピー出来ないなどの制限がある。''~+''この古いバージョン2.3ではMBRのディスクしかコピー出来ないのと,1TB以上のディスクはコピー出来ないなどの制限がある。''
 +現行バージョンは有料版のみクローン機能が使えるようだ。~
- [[EaseUS Todo Backup>https://jp.easeus.com/backup-software/free.html]]~ - [[EaseUS Todo Backup>https://jp.easeus.com/backup-software/free.html]]~
-ディスク/パーティション,フォルダー/ファイル,システムをイメージファイルとしてバックアップ出来て,スケジュール設定による定期的なバックアップにも対応している。~+ディスク/パーティション・フォルダー/ファイル・システムをイメージファイルとしてバックアップ出来て,スケジュール設定による定期的なバックアップにも対応しているバックアップツール。~
無料版でもディスクのコピーやパーテーション毎のコピーはできる。MBRからGPT(もしくはGPTからMBR)へのコピーには対応していないようだ。~ 無料版でもディスクのコピーやパーテーション毎のコピーはできる。MBRからGPT(もしくはGPTからMBR)へのコピーには対応していないようだ。~
コピー元のストレージがMBRならクローンする側もMBR,コピー元のストレージがGPTならクローンする側もGPTにする必要があるので注意する。(2TB以上のストレージの場合はGPTで出荷されている場合が多い。)~ コピー元のストレージがMBRならクローンする側もMBR,コピー元のストレージがGPTならクローンする側もGPTにする必要があるので注意する。(2TB以上のストレージの場合はGPTで出荷されている場合が多い。)~
-''無料版のバージョン12から残念ながらクローン機能は使えなくなった。バージョン11.5までは無料版でもクローン機能は使える。''+通常PCにインストールして使用するが,光学ドライブやUSBメモリ(ドライブ)などにブータブルディスクを作成してそれでブートしても使用できる。~ 
-通常はPCにインストールして使用する。しかし,光学ドライブやUSBメモリ(ドライブ)などにブータブルディスクを作成してそれでブートしても使用できる。~+残念ながら''無料版のバージョン12からクローン機能が使えなくなった。バージョン11.5までであればクローン機能は使える。''~
- [[Macrium Reflect Free>https://www.macrium.com/reflectfree]]~ - [[Macrium Reflect Free>https://www.macrium.com/reflectfree]]~
Macrium Reflect Freeは,無料でストレージを丸ごとクローンすることが出来るツールだった。~ Macrium Reflect Freeは,無料でストレージを丸ごとクローンすることが出来るツールだった。~
-ダウンロード時にメールアドレスを登録すると無料のライセンスコードが発行された。インストール時にPCのウィルス対策ツールを停止しておかないと,インストール出来ない場合がある。~+ダウンロード時にメールアドレスを登録すると無料のライセンスコードが発行された。~
容量が違うHDD・SSD間でも,手動でサイズを調整しながらクローンすることが出来る。~ 容量が違うHDD・SSD間でも,手動でサイズを調整しながらクローンすることが出来る。~
-現在は30日間のTrial版のみが配布されている。~+''現在は30日間のTrial版のみが配布されている''。~
//- [[Renee Becca>https://www.reneelab.jp/download-center/renee-becca]]~ //- [[Renee Becca>https://www.reneelab.jp/download-center/renee-becca]]~
//Renee Beccaは,PCのストレージをバックアップ,クローンする事ができる無料で使えるツール。~ //Renee Beccaは,PCのストレージをバックアップ,クローンする事ができる無料で使えるツール。~
Line 118: Line 120:
ドライブやパーティションを丸ごとバックアップできる無料で使えるツール。~ ドライブやパーティションを丸ごとバックアップできる無料で使えるツール。~
無料版ではMBRからMBRのストレージにクローンすることはできるが,GPT -> GPTやMBR -> GPT等は出来ない。またデータ・ストレージのクローン機能のみ使用できる。~ 無料版ではMBRからMBRのストレージにクローンすることはできるが,GPT -> GPTやMBR -> GPT等は出来ない。またデータ・ストレージのクローン機能のみ使用できる。~
-%%しかしPCにインストールした後ブータブルDISKを作成しそれでブートして使用すると,GPT --> GPTでもクローン出来るようになる。%%無料版ではブータブルDISKが作成できなくなってしまった。~+%%しかしPCにインストールした後ブータブルDISKを作成しそれでブートして使用すると,GPT --> GPTでもクローン出来るようになる。%%''残念ながら現在の無料版ではブータブルDISKが作成できなくなってしまった''。~
クリスマス時期になるとクローン機能に制限がないPro版の1年間無料で使用できるライセンスコードがもらえることがある。~ クリスマス時期になるとクローン機能に制限がないPro版の1年間無料で使用できるライセンスコードがもらえることがある。~
- [[MiniTool Drive Copy>https://www.minitool.com/free-tools/minitool-drivecopy.html]]~ - [[MiniTool Drive Copy>https://www.minitool.com/free-tools/minitool-drivecopy.html]]~
HDDの丸ごとまたはパーティション単位でのコピーができる無料で使用できるディスクコピー・クローンツール。~ HDDの丸ごとまたはパーティション単位でのコピーができる無料で使用できるディスクコピー・クローンツール。~
容量が違うHDD・SSD間でも,クローンすることができる。~ 容量が違うHDD・SSD間でも,クローンすることができる。~
-対応するファイルシステムは,FAT12,FAT16,FAT32,VFAT,NTFS,NTFS5で,つまりWindowsのディスクやパーティションしか扱う事は出来ない。+対応するファイルシステムは,FAT12,FAT16,FAT32,VFAT,NTFSで,Windowsのディスクやパーティションしか扱う事は出来ない。
-''クローン機能は古いバージョンのみ対応している。''PCにインストールして起動して使用する。~+''[[クローン機能は古いバージョン>https://www.softpedia.com/get/System/Hard-Disk-Utils/MiniTool-Drive-Copy.shtml]]のみ対応している。''PCにインストールして起動して使用する。~
- [[MiniTool ShadowMaker>https://jp.minitool.com/backup/system-backup.html]]~ - [[MiniTool ShadowMaker>https://jp.minitool.com/backup/system-backup.html]]~
ストレージのバックアップ,スケジュール設定に対応しているバックアップツール。~ ストレージのバックアップ,スケジュール設定に対応しているバックアップツール。~
-無料でGPT -> GPTもクローン出来るツール。~+無料でGPT -> GPTもクローン出来るツールだった。~
どうもディスククローン機能は,メインの機能ではなくオマケみたいだ。パーティション調整とか4Kアライメント調整などの細かい設定は出来ない。~ どうもディスククローン機能は,メインの機能ではなくオマケみたいだ。パーティション調整とか4Kアライメント調整などの細かい設定は出来ない。~
容量が大きなストレージにクローンする場合は,自動的にパーテーションを大きくしてくれるので便利。~ 容量が大きなストレージにクローンする場合は,自動的にパーテーションを大きくしてくれるので便利。~
-光学ドライブやUSBメモリ(ドライブ)などにブータブルディスク(WinREも含む)を作成してそれでブートしても使用できる。+光学ドライブやUSBメモリ(ドライブ)などにブータブルディスク(WinREも含む)を作成してそれでブートしても使用できた。
-バージョン更新されて無料版ではディスククローン出来なくなってしまった。 ;(+''バージョン更新されて無料版ではクローン機能が使えなくなって,ブータブルディスクも作成できなくなってしまった''。 ;( (バージョン4.1までクローン機能が使用できる)~
- [[Clonezilla>https://clonezilla.org/downloads.php]]~ - [[Clonezilla>https://clonezilla.org/downloads.php]]~
-Clonezillaは無料で使用できるパーティションとディスクイメージのクローンが作成できるオープンソースで開発されているツール。~ +ディスク丸ごとやパーティション毎にイメージ作成したりクローンしたり出来るオープンソースで開発されている無料で使用できるツール。~
-MBRとGPTに対応していて,HDD全体または単一セクターをコピー・復元することができる。~ +
-また,ネットワーク経由や複数のターゲットに対してのクローンもサポートしている。~ +
-光学ドライブまたはUSBメモリ(ドライブ)などから起動して使用する。~ +
-クローン側は,元のソース側よりサイズが同じか大きいサイズのものが必要になる。(小さいサイズにはクローン出来ない。)~ +
-クローン先が大きいサイズの場合でも,拡大しながらのクローンは出来ない。なのでクローン後にパーテーション・ツールで拡大する必要がある。~+
バックアップツールとしては,差分/増分バックアップには対応していない。~ バックアップツールとしては,差分/増分バックアップには対応していない。~
- +MBRとGPTに対応していて,ストレージ全体またはパーテーション,セクター単位でコピー・復元することが出来る。~ 
-//MBR -> MBRのクローンにはEaseUS Disk Copyのバージョン2.3無料版を,GPT -> GPTのクローンにはEaseUS Todo Backupのバージョン11.5無料版を使うのが良いと思う。+Windowsだけでなく多くのOSでのファイルシステムに対応している。また,ネットワーク経由で多くの複数ターゲットに対してのクローンもサポートしている。~ 
 +インストールは光学ドライブまたはUSBメモリ(ドライブ)に書き込んでブート起動して使用する。~ 
 +クローン側のストレージは,元のソース側よりサイズが同じか大きいものが必要になる。(小さいサイズにはクローン出来ない。)~ 
 +クローン先が大きいサイズの場合でも,パーテーション拡大しながらのクローンは出来ない。なのでこの場合,クローン後にパーテーション・ツールで拡大する必要がある。~ 
 +クローンする場合は,「device-device work directly from a disk or partition to a disk or partition」を選択する。~ 
 +- [[EaseUS Partition Master>https://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html]]~ 
 +リサイズ/移動/コピー/拡張/結合/エラーチェックなどのパーティション操作が出来る無料ツール。~ 
 +古いバージョン13.5だとストレージ丸ごとのクローンも出来るが,現在の無料版ではストレージ丸ごとのクローンは出来なくなっているようだ。~ 
 +- [[MiniTool Partition Wizard>https://jp.minitool.com/partition-manager/partition-wizard-home.html]]~ 
 +MiniTool Partition Wizardは,ストレージのパーテーションのリサイズ/移動/コピー/MBR・GPT変換/クローンなどの操作が出来る無料で使用できるツール。~ 
 +古いバージョン11.5だとストレージ丸ごとのクローンも動作する。ただ11.5にはMBR->GPTに変換するときのパーティション損失のバグがあるみたいだ。~ 
 +現在のバージョン12.8でもストレージ丸ごとのクローンも使えるようだ。~ 
 +- [[GNOME Partition Editor>https://gparted.org/index.php]]~ 
 +GNOME Partition Editor(GParted)は,ストレージのパーテーションのリサイズ/コピー/フォーマット/作成・削除などの操作が行える無料で使用できるLinuxで動作するパーテーション編集ツール。~ 
 +[[GNOME Partition EditorのBootableイメージファイル>https://gparted.org/download.php]]をダウンロードして,USBメモリ(ドライブ)などに書き込んでブートすることで使用できる。~ 
 +このパーテーション操作ツールにはパーテーション情報も含めて丸ごとコピー出来るddコマンドが含まれている。~ 
 +ddコマンドを利用してストレージを丸ごとクローンして,その後パーテーションを拡大するといったことが行える。~ 
 +Gpatedのウインドウを最小化して,ターミナルのアイコンをクリックしてターミナルコンソールを起動する。~ 
 + $ lsblk 
 +接続されているストレージが表示されるので,ストレージのデバイスファイルを確認する。~ 
 + $ sudo parted /dev/新ストレージ mklabel msdos 
 +   または 
 + $ sudo parted /dev/新ストレージ mklabel gpt 
 + $ sudo dd if=/dev/元ストレージ of=/dev/新ストレージ bs=150M conv=sync,noerror status=progress 
 +とすれば,ddコマンドでクローンすることが出来る。~ 
 +
 +サイズが大きいストレージにクローンした場合は,Gpatedに戻ってパーテーションを編集して移動・拡大する。~
* 注意点とクローンしたストレージからブート出来ない場合 [#cf7c917b] * 注意点とクローンしたストレージからブート出来ない場合 [#cf7c917b]
Line 222: Line 245:
クローンしたディスクの場合は2回目のスタートアップ修復で,この確認がある。~ クローンしたディスクの場合は2回目のスタートアップ修復で,この確認がある。~
-- Windowsを起動して回復環境が正常かどうか確認する。~ -- Windowsを起動して回復環境が正常かどうか確認する。~
 +
 +* 詳細ブートオプションのメニューが少なくなってしまう [#zdbaec95]
 +ストレージのクローン作成してそのストレージに交換したような場合,Windows10/11の詳細ブートオプションのメニューが少なくなってしまうことがある。~
 +
 +これはストレージのサイズがより大きいストレージにクローン作成した場合,回復パーテーションの位置が後ろに移動してしまっているのが原因。~
 +
 +この問題がある場合は,[[詳細ブートオプションのメニューが少ないのを修復する>/PC/Windows/詳細ブートオプションのメニューが少ないのを修復する]]を参照して修正できる。~


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