現: 2024-12-24 (火) 15:20:24 yuji ソース
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 +* AVRISP mkII [#u0f73f52]
 +&ref(avrisp_mk2.png,,50%,around);AVRISP mkIIはATMEL社から販売されていた,AVRISPの後継AVR Writer。~
 +ISPやPDIやTPIインターフェースに対応していて,すべてのATMEL社のAVRマイクロコントローラーに対応している。~
 +CPUにAT90USB162-AU(USBコントローラー内蔵)を使用している。~
 +
 +ATMEL AVR Studio 4.12以降でサポートされていて,通常はAVR Studioからプログラム等をAVRデバイスに書き込む時に使用する。~
 +
 +デバイスドライバー(ATMEL Norway AS製)を前もってインストールしておく必要がある。~
 +このデバイスドライバーを使う場合は,avrdudeではAVRデバイスに書き込むことはできない。~
 +avrdudeで使えるようにするには,使用するデバイスドライバーにlibusb-win32系のデバイスドライバーに変更する必要がある。~
 +
 +残念ながらこの純正AVRISP mkIIは購入していない。USB-COMアダプターと旧型のAVRISPをずーと使い続けている。~
 +
 +** 対応ターゲットボード [#h02f7eb4]
 +AVRISP mkIIはホストPCと接続するUSBの5Vを動作電源としているが,ISP接続にはレベルコンバーターを使用しているため,3.3Vターゲットボードにも問題なく対応している。~
 +
 +* デバイスドライバーの変更 [#p61f6f73]
 +ATMEL社AVRISP mkIIを''avrdude''(Arduino IDE)で使えるようにするには,使用するデバイスドライバーを変更する。~
 +
 +avrdudeではUSBで接続するAVR Writerの場合,使用するデバイスドライバーは汎用USBデバイスドライバーであるlibusb-win32である必要がある。~
 +
 +以下のどちらかの方法でlibusb-win32デバイスドライバーが使えるようにする。~
 +
 +** libusb-win32フィルタードライバーを使う方法 [#e10e14cd]
 +AVRISP mkIIのデバイスドライバーを単純に汎用USBデバイスドライバーlibusb-win32に置き換えてしまうと,AVR Studio7(atprogram)でAVRISP mkIIは使用できなくなる。~
 +
 +まあこれでも問題にはならないと思うが,ATMEL(Microchip) AVRISP mkIIとしても汎用USBデバイスドライバーとしても両方動作するようにしてしまうフィルタードライバーがあるのでそれを使ってみる。~
 +
 +このフィルタードライバーを使った場合は,atprogram(AVR Studio)でもavrdude(Arduino IDE)でもどちらでも使用できるようになる。~
 +
 +このようなフィルタードライバーに''libusb-win32-devel-filter''がある。~
 +[[ここ>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_libusb-win32/]]から[[libusb-win32-devel-filter-1.2.7.3.exe>https://ja.osdn.net/projects/sfnet_libusb-win32/downloads/libusb-win32-snapshots/20211113/libusb-win32-devel-filter-1.2.7.3.exe/]]をダウンロードする。~
 +ダウンロードしたインストーラーファイルをダブルクリックしてインストールする。~
 +- Launch filter installer wizardをマークする。~
 +- Install a device filterにマークして,Nextボタンを押す。~
 +- Device Selectionが表示されるので,Descriptionの項のAVRIPS mkIIを選択してInstallボタンを押す。~
 +VID:03EB,PID:2104
 +
 +うまく行けばインストール成功のダイアログが出るのでOKを押す。~
 +
 +これでatprogram(AVR Studio)でもavrdude(Arduino IDE)でもどちらでも使用できるようになると思う。~
 +
 +** Zadigを使う場合 [#xca3de48]
 +[[Zadig>https://zadig.akeo.ie/]]を使うと,ATMEL AVRISP mkIIで使用するデバイスドライバーを汎用USBデバイスドライバーlibusb-win32の上位互換ドライバーの''libusbk''に入れ替える事ができる。~
 +
 +ZadigはWindowsがlibusb-win32系のデバイスドライバーをうまくロードできるように,デバイスドライバーのinfファイルをそのデバイス用に編集して正常に読み込めるようにするツール。~
 +AVRISP mkIIをPCにUSBで接続した場合,ATMEL(Microchip) AVRISP mkIIのデバイスドライバーではなく,''libusbk''のデバイスドライバーを読み込むように変更できる。~
 +
 +これにより,avrdude(Arduino IDE)でATMEL AVRISP mkIIが使用できるようになる。~
 +フィルタードライバーの場合と違って,atprogram(AVR Studio)は動作しなくなる。~
 +
 +まあ,atprogram(AVR Studio)を使いたい場合は,オリジナルのデバイスドライバーに戻せばよい。~
 +
 +** AVRISP mkIIの資料 [#w467bcf9]
 +- AVRISP mkIIユーザーズガイド~
 +#ref(AVRISPmkII_UserGuide.pdf,,512x480)
  

  • 開発/AVR/AVR Writer/AVRISP mkII のバックアップ差分(No. All)
    • 現: 2024-12-24 (火) 15:20:24 yuji

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