Cur: 2021-02-28 (Sun) 09:01:11 yuji ![]() Deleted an attach file: mfastboot.exe at 2021-03-02 (火) 09:30:48, Deleted an attach file: flash.bat at 2021-03-02 (火) 09:30:55, Deleted an attach file: logo.bin at 2021-03-02 (火) 09:35:29, Deleted an attach file: flash.bat_mfastboot.zip at 2021-03-02 (火) 14:07:02 |
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+ | * Moto G5s PlusにCustom ROMをインストールする [#mae81186] | ||
+ | Moto G5s Plusは,Andoid 8.1 Oreoには更新されたがAndroid 9.0 Pieへの更新はメーカーから提供されない。~ | ||
+ | そこで,[[Custom ROM>https://forum.xda-developers.com/f/moto-g5s-plus-roms-kernels-recoveries-other-d.6815/]]をインストールして,Android 8.1 Oreo以降のAndroidを使ってみる。 | ||
+ | |||
+ | * LineageOSのインストール [#lc779c0d] | ||
+ | [[LineageOS>https://lineageos.org/]]は,AndroidのフリーでオープンソースなCustom ROMの一つ。~ | ||
+ | Custom ROMとして非常に人気が高かったCyanogenModの後継OS。CyanogenModが開発を中止したためコミュニティプロジェクトとしてフォークして開発が始まった。 | ||
+ | |||
+ | CyanogenModと異なり,16.0まではroot権限は初めから組み込まれずオプションとして提供されている。17.1からは,オプション提供されなくなった。 | ||
+ | |||
+ | LineageOSのバージョンとAndroidバージョンは以下のようになっている。 | ||
+ | |LineageOS |Android |初ビルドリリース日 |最終ビルドリリース日 |h | ||
+ | |13.0 |6.0.1(Marshmallow) |2016/12/20(CyanogenMod)&br;2017/01/22(LineageOS)|2018/02/11 | | ||
+ | |14.1 |7.1.2(Nougat) |2016/11/09(CyanogenMod)&br;2017/01/22(LineageOS)|2019/02/24 | | ||
+ | |15.1 |8.1.0(Oreo) |2018/02/26 |2020/02/28 | | ||
+ | |16.0 |9.0.0(Pie) |2019/03/01 |サポート中 | | ||
+ | |17.1 |10.0.0(Q) |2020/04/01 |サポート中 | | ||
+ | |||
+ | ** 必要なファイル [#ge8413aa] | ||
+ | 必要なファイルは以下のファイル。LineageOSはunofficial版になる。~ | ||
+ | - Custom ROM: [[lineage-17.1-20200720-UNOFFICIAL-sanders.zip(LineageOS 17.1)>https://sourceforge.net/projects/sandersroms/files/]] | ||
+ | - Open Gapps: [[open_gapps-arm64-10.0-mini-xxxxxxxx.zip(ARM64 10.0)>https://opengapps.org/#downloadsection]] | ||
+ | - Custom Recovery: [[twrp-3.5.0_9-0-sanders.img>https://dl.twrp.me/sanders/]] | ||
+ | - その他: [[Magisk-v22.0.zip>https://github.com/topjohnwu/Magisk/releases]], [[Motorola USB Driver>http://motorola-global-portal-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/91118]] | ||
+ | |||
+ | TWRP以外のファイルは,MicroSDにコピーしてMoto G5s Plusにセットしておく。 | ||
+ | |||
+ | Moto G5s Plusにあるアプリやデータはすべて書き変わったり削除されるので,大事なデータ等はバックアップしておく。 | ||
+ | |||
+ | ** PCにMotorola USB Driverをインストールする [#o52a8865] | ||
+ | Windowsマシンへ,[[Motorola USB Driver>http://motorola-global-portal-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/91118]]をインストールする。 | ||
+ | |||
+ | adb,fastbootコマンドなどの[[SDK Platform-Tools>https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools?hl=ja]]もインストールされていることが必要。 | ||
+ | |||
+ | ** BootloaderをUnlockする [#n5ad94f9] | ||
+ | Bootloaderは,OS(Kernel,Android)やRecoveryをロードしたりするプログラム。~ | ||
+ | このBootloaderは,ハードウェアベンダ(メーカー)によって独自にカスタマイズ作成されていて,動作するハードウェアに特化している。ソースコードも公開されていない。~ | ||
+ | |||
+ | 通常の端末のようにBootloaderがLockされていると,許可したOSのみを起動出来るようになっている。~ | ||
+ | //これはブートパーティションに「承認されたデジタル署名」を持っているか,またはOSにハードコードされているキャリアID(CID)がbootloaderにハードコードされている値と一致しているかの,どちらかのチェックに通る必要がある。~ | ||
+ | //つまり,BootloaderがLockされている端末では,許可されていないOS(Custom ROMなど)を起動することは出来ない。 | ||
+ | |||
+ | そこで,BootloaderのLockを解除(Bootloader Unlock)して,任意のOSを端末にインストール・起動することが出来るようにする。~ | ||
+ | |||
+ | BootloaderのLockを解除すると,端末メーカーでの保証が無効になる。 | ||
+ | また,端末の全てのデータ(アプリデータと共有データ)が削除される。必要ならバックアップしておく。 | ||
+ | |||
+ | Moto g5s plusのBootloaderをUnlockする方法は以下のようにする。~ | ||
+ | - 動作している端末で開発オプションに入る~ | ||
+ | - OEMロック解除を許可する~ | ||
+ | - 端末の電源をOFF~ | ||
+ | - VOL-Down + 電源ボタンでfastbootモードにする~ | ||
+ | - unlockをリクエストするための情報を端末から取得する~ | ||
+ | コマンドプロンプトを起動し,以下のコマンドで端末からunlock_dataを取得する。~ | ||
+ | > fastboot oem get_unlock_data | ||
+ | fastboot oem get_unlock_data | ||
+ | ... | ||
+ | (bootloader) Unlock data: | ||
+ | (bootloader) ................... | ||
+ | (bootloader) ....................................... | ||
+ | (bootloader) ....................................... | ||
+ | (bootloader) .......................... | ||
+ | (bootloader)以降の数字をつなげた文字列を用意しておく。~ | ||
+ | - [[Motorola global site>https://motorola-global-portal.custhelp.com/app/standalone/bootloader/unlock-your-device-a]]にPCでアクセスし,bootloader unlock codeを発行してもらう~ | ||
+ | bootloader unlock Codeは,メールで送られてくる。~ | ||
+ | - ロックを解除する~ | ||
+ | コマンドプロンプトを起動し,以下のコマンドで解除する。~ | ||
+ | > fastboot oem unlock <bootloader unlock Code> | ||
+ | - 端末をリブートする~ | ||
+ | > fastboot reboot | ||
+ | |||
+ | ** カスタムリカバリーTWRPを導入 [#ubb63350] | ||
+ | BootloaderをUnlockしたら,Recovery PartitionにCustom RecoveryのTWRPを書き込む。~ | ||
+ | 書き込むファイルは,twrp-3.5.0_9-0-sanders.imgを使用した。 | ||
+ | |||
+ | 以下のようにして,fastboot flash modeに切り替える。 | ||
+ | - VOL-Down+電源ボタンを同時に押す。 | ||
+ | |||
+ | Droid君が寝ている画面になれば,fastbootモードになっている。 | ||
+ | |||
+ | USBケーブルでPCと接続して,TWRPを書き込む。 | ||
+ | > fastboot flash recovery twrp-3.5.0_9-0-sanders.img | ||
+ | |||
+ | うまくいくと, | ||
+ | : | ||
+ | (bootloader) Image not signed or corrupt | ||
+ | OKAY [ 0.257s] | ||
+ | Finished. Total time: 0.667s | ||
+ | のように表示される。 | ||
+ | |||
+ | 上記手順でTWRPをFlash ROMに書き込んだら,TWRPを起動してみる。~ | ||
+ | - fastboot flash modeのままVOL-Downボタンを押して,RECOVERY MODEを選択して電源ボタンを押す~ | ||
+ | - 少し待つ~ | ||
+ | - 「Never show this screen during boot again」にチェックを入れて,スワイプバーを右にスワイプする~ | ||
+ | - メイン画面が表示される~ | ||
+ | |||
+ | ** TWRPからCustom ROMを書き込む [#x36f4bdc] | ||
+ | TWRPを起動しているので,~ | ||
+ | - TWRPでWipe>Advanced Wipeとタップ~ | ||
+ | - Dalvik/ART Cache,System,Cache,Data,にチェックを入れて,Swipe to Swipeを実行する~ | ||
+ | |||
+ | これで,Stock ROMが削除される。 | ||
+ | |||
+ | LineageOSをFlash ROMに書き込む。~ | ||
+ | - Installを押す~ | ||
+ | - MicroSDに保存している''lineage-17.1-20200720-UNOFFICIAL-sanders.zip''をタップする~ | ||
+ | もしMicroSDに保存しているファイルが画面に表示されない場合は,Select Storageで変更してみる。~ | ||
+ | - Swipe to cofirm Flashで書き込む~ | ||
+ | 「….done」の文字が表示されるまで待つ。~ | ||
+ | 表示されたら,画像赤枠をタップしてTWRPのトップ画面に戻る。 | ||
+ | - Installを押す~ | ||
+ | - ''open_gapps-arm64-10.0-mini-xxxxxxxx.zip''をタップする~ | ||
+ | - Swipe to confirm Flashで書き込む~ | ||
+ | 終わったら,TWRPのトップ画面に戻る。~ | ||
+ | //- Installを押す~ | ||
+ | //- FPa-sign.zipをタップする~ | ||
+ | //- Swipe to confirm Flashで書き込む~ | ||
+ | |||
+ | この後,Reboot Systemをタップして端末をリブートする。~ | ||
+ | 時間がかかるが,起動するまで待つ。 | ||
+ | |||
+ | ** Lineage OSの初期セットアップ [#g7e08d26] | ||
+ | ''lineage-17.1-20200720-UNOFFICIAL-sanders.zip''をFlash ROMに書き込んだので,Android 10.0が起動する。~ | ||
+ | - 言語を日本語にして開始ボタンを押す | ||
+ | - Networkに接続するためにWiFi設定をして接続する | ||
+ | - 通常のAndroidのようにGoogleアカウントなんかを設定してセットアップする | ||
+ | |||
+ | ** TWRPからMagiskを導入 [#h5965f74] | ||
+ | lineage 17.1では,オプションでのroot化をサポートしなくなった。root化したい場合は,[[Magisk>https://magiskmanager.com/]]をTWRPからインストールする。~ | ||
+ | |||
+ | インストールは以下のようにする。~ | ||
+ | - 端末の電源をOFFする。 | ||
+ | - VOL-Down+電源ボタンを押して,Fastbootモードにする。~ | ||
+ | - VOL-Downを数回押してRECOVERYを選択して,電源ボタンを押してTWRPを起動する。~ | ||
+ | - Installを押す。~ | ||
+ | - microSDのMagisk-v22.0.zip(Magisk-v22.0.apkをリネームしたファイル)を選ぶ。~ | ||
+ | - スワイプしてインストールする。~ | ||
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+ | インストールが完了したら,system rebootで端末を再起動する。~ | ||
+ | 再起動したら,アプリの一覧にMagiskのアイコンがあるので起動する。その後Magisk Managerの更新を行う。更新をするとMagiskアイコンが変更される。~ | ||
+ | 「タップしてSafetynetチェックを開始」をタップして,Safetynetをパスしているか確認をする。チェック成功が表示されたらOK。 | ||
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+ | もしroot機能が原因で起動しないアプリがある場合は,Magisk Hideで対応する。~ | ||
+ | これで動作しないアプリも動作するようになる。 | ||
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+ | * Stock ROMに戻す方法 [#xcedd594] | ||
+ | - [[SANDERS_OPS28.65-36_cid50_subsidy-DEFAULT_regulatory-DEFAULT_CFC.xml.zip>https://forum.xda-developers.com/t/tutorial-flash-oreo-8-1-stock-global-motog5splus.3852967/]]を好きなディレクトリに解凍する。~ | ||
+ | - &ref(flash.bat);を同じディレクトリに用意する。~ | ||
+ | - 端末をVOL-Down+電源ボタンでFastbootモードにする。~ | ||
+ | - そのままPCとUSBケーブルで接続する。~ | ||
+ | - コマンドプロンプトを起動し,flash.batを実行する。~ | ||
+ | 端末が再起動するまで待つ。 | ||
+ | |||
+ | * Bootloader Unlockのワーニングメッセージ対策 [#w2e7c1f9] | ||
+ | 端末を再起動の際には,BootloaderをUnlockしているため毎回ワーニングメッセージが出てブートするのに5秒待たされる。5秒待つのは,操作によりRecovery等をブートするため。~ | ||
+ | 通常のブートで5秒待つのは回避できないが,ワーニングメッセージは表示される画像を入れ替えることで対策出来る。~ | ||
+ | > fastboot flash logo logo.bin | ||
+ | で,&ref(logo.bin,,表示画像);を入れ替える。 |