エコカー減税(なんでもエコを使えば受けると思ってるらしい),正式には「環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税・自動車取得税の特例措置」っていう長い名前らしいが,これがおかしいんだよね。
レガシィがフルチェンジしたんだけど,なぜか一部のグレードしか減税されない。それもベーシックモデルなんかがだめなんだよね。スバルの水平対向エンジンは燃費がウィークポイントなんで確かに厳しいんだけど,減税されない理由は,おかしなことに車両重量に対して減税されるかどうかのスレッシュホールド値が決められているから。
1266kg~1516kg 15.0k/L以上
1516kg~1766kg 12.1k/L以上
っていうように対象車が決められている。レガシィは車がえらくでかくなった(これは問題だと思うのだが)のに,スバルは頑張って車重は重くなってないんだよね。1516kg以下に頑張って車重を減らしているんだけど,そうすると燃費性能が15.0k/L以上じゃないと減税対象にならない。つまり頑張らないんで重い車にしちゃえば減税対象の車に出来たってことなんだよね。
たしかに軽い車でも燃費が良いエンジンを積んでいる車もあるんだけど,国土交通省にある車のリストを見ると圧倒的に重くてでかい車が減税対象になっている。
しかもなんで13年経っちゃったら,環境に悪い車ってことで,税金が高くなるんだよね。13年も乗り続けているんだから大切に使っているユーザーばっかりだろうし。そもそも環境負荷を言うんだったら,走行距離の方が重要だろうに。
レクサスのLS600hなんか12.2k/Lで74万円ものご褒美があるけど(確かに良い燃費だなぁ),俺の車や新しいレガシィがLS600hと比べて環境的に劣っているんだろうか? 売れまくっているミニバンなんかにはすごく有利なわけだね。
エコを出せばビジネスになるっていう典型的な例だね,こりゃ。車ってのは,軽くするっていうのは大変だけど,車の性能を上げるっていう意味では大きな技術だと思うのになぁ。