日本航空機製造 YS-11
戦後初の国産旅客機。1969年6月,日本航空機製造(株)が発足し,本格的に国産中型旅客機の開発がスタートした。
当時の双発プロペラ機としては大きく,1,200mの滑走路で離着陸できるという能力,目新しさはないもののシンプルで実績のある生産技術(装備)を使用した機体は,日本だけでなく世界で活躍することになった。
1973年に182機で生産を終えたが,発の国産旅客機としては成功作だったといえる。なお,生産型には制限重量を増したタイプ,貨客兼用,貨物型など6タイプあるが,寸法的には変化がない。現在でも世界中で活躍はしているが,老巧化と新型機の登場により年々その機数は減少している。
YS-11は主構造部が頑丈な作りで,寿命の長い飛行機として好評を得てますが,ある面では過剰品質であったととも言えます。
名前の由来ですが,
Y | 輸送機設計研究会の輸送をローマ字にした最初のY |
S | 設計をローマ字にした最初のS |
1 | 1番目に採用したエンジン設計 |
1 | 1番目に採用した機体設計 |
ということらしいです。
「横浜の杉田で11日に会いましょう」はモックアップ発表に向けてのキャッチコピーであり本当の由来ではありません。
全幅 | 32.00m |
全長 | 26.29m |
全高 | 8.99m |
エンジン | RRダート MK542-10/-10J/-10K 2,680shp X2 |
機体重量 | 15,353kg |
最大ペイロード | 6,647kg |
最大離陸重量 | 24,500kg |
最大巡航速度 | 552km/h |
運用高度限界 | 6,096m |
離陸滑走路長 | 1,113m |
着陸滑走路長 | 1,097m |
最大航続距離 | 2,110km |
運行乗員/乗客数 | 2/60~64 |
初飛行 | 08/30/1962 |
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