パーテーションとブート anchor.png

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HT-03Aのパーティション anchor.png

Dwangを入れた後だけど,HT-03Aのパーティションは,

  • Flash ROM
    mtd0: 00040000(256K)    "misc"
    mtd1: 00500000(5120K)   "recovery"
    mtd2: 00280000(2560K)   "boot"
    mtd3: 05a00000(92160K)  "system"
    mtd4: 05000000(81920K)  "cache"
    mtd5: 127c0000(302848K) "userdata"
    まだよくわかっていないのだが, VolumeDown+電源で起動すると,HBOOTモード("boot"かな)でブートする。
    Home+電源で起動すると,Recoveryモード("recovery")でブートする。
  • bootパーテーションには,Linux Kernelとinitrdが入っている。
  • systemパーテーションには,Linuxコマンド,Androidプラットフォーム,アプリが入っている。
  • recoveryパーテーションには,システムをrebuildしたりアップデートするためのファイルが入っている。
  • Recovery Flasherが書き換えるのは,Recoveryパーティション。
  • Recoveryモードを書き換えた後,Recoveryモードを起動すると,systemパーティションのバックアップが取れるようになる。
  • Factory Resetを行うと,userdataとcacheパーティションの中身を削除するのかな?
  • "system"は,/systemにmountされる。
  • "userdata"は,/dataにmountされる。
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HT-03Aのブートプロセス anchor.png

  1. CPUリセット
    Qualcomm MSM7201Aがリセットされると,内蔵mask romの0xFFFF0000から実行される(PBL)。
    いくつかのハードウェアをイニシャライズ後,SBL(Secondary Boot Loader)とOSBL(Operating System Boot Loader)をEBI2(External Bus Interface 2)につながっているFlash ROMから,RAMへ読み込む(2048byte x64page =128kb)。
    REXと呼ばれる電話機能用DSPのためのファームウェアも読み込まれ,SD0で実行される。
    PBLはセキュリティチェック機能を持っていて,SBL,OSBLとREX実行前にそれをチェックしている。
    この後,HBOOT(Host Boot loader)をRAMに読み込んで,SD3でHBOOTが起動される。
    たぶん,スプラッシュ画面を表示しているのもこのシーケンス内で行っていると思われる。
  2. HBOOT
    ハードウェアの設定,各種の設定,OSのロードと実行などを行う。
    端末のファームウェアのバージョンアップ対応なども行えるように出来ている。
    HBootは,いくつかのモードを持っている。
    1. Fastbootリスタート
      通常電源OFF-ONした場合3分ぐらい起動にかかるが,電源OFF直後6秒までならFastbootと呼ばれる高速モードで起動できるようにするため。
    2. OSのロード・起動
      "boot"パーテーションをロードして(vmlinux+initrd),linuxをブートする。
    3. リカバリーシステムのロード・起動
      "recovery"パーテーション(linux+リカバリツール等)をロードして,システム修復のためのモードを起動する。
    4. HBootメニューとリモートコマンドパーサー
      対話形式で,HOSTと接続してリモート操作が出来る。
    5. Fastbootメニューとリモートコマンドパーサー
      対話形式で,HOSTと接続してリモート操作が出来る。
    6. リモート・アップデート・ユーティリティ(RUU)ファイル転送モード bootイメージのCID*1や署名をチェックした後,エントリへジャンプ
  3. ファイルシステムのマウント
    linuxが起動した後,最初のプロセスであるinitが動き,init.rcにしたがって初期化,ファイルシステムのマウント,サービスの起動等を行っていく。
  4. JAVA VMの起動
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nandroid anchor.png

HT-03Aを使い始めたのは4月からなんで,Googleで検索しているとそこらじゅうで「nandroid」っていう言葉が出てくる。どうもCyanogenmodっていうカスタムROMの作者がCyanogenさんって言う人らしく,その人が作成したツールがnandroidっていうものだそうだ。機能は,本体Flashメモリ(NAND ROM)のバックアップをSDカードのFAT領域に保存するツールなんだけど,カスタムrecoveryモードに組み込まれている。
nandroidは,現在のFlashROMのスナップショットを保存できるんで,なんかいじっていておかしくなった時なんか,保存した状態に書き戻せる。
違うバージョンのAndroidをいれたらnandroidバックアプしたSDに保存しておけば,いつでもそれに書き換えることが出来るってこと。俺のHT-03AはカスタムROMになってるんだけど,この機能を使ってdocomoオリジナルROMに戻すことが出来る :)


*1 キャリアID: スマートフォンにはキャリアのIDが登録されていて,キャリアのROMしか受け付けないようなカラクリがある。ほかのキャリアのROMを焼きたい時にはCIDのアンロックをしないといけない。ちなみにHT-03AのCIDは,DOCOM801

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最終更新: 2020-12-26 (土) 16:07:53 (JST) (1210d) by yuji