SUBARUのハイブリッドと各社の4WDタイプのハイブリッドシステムとについての説明。
EV走行が可能な他社の4WDシステムを比較すると,SUBARU e-BOXERは際立って電動モーターの出力が低い。
燃費を向上させるというより,エンジンをアシストすることで走行性能を上げる目的に使用しているように感じる。
e-BOXERは構造的にはガソリン車に電動モーター兼発電機とクラッチが追加されただけ。
SUBARUのハイブリッドには,アメリカのみで販売しているToyotaのTHS IIを使用したCrosstrek PHEVがある。THS IIをそのまま搭載するのではなく,エンジンとモーターの動力混合後に後輪駆動力を分配するように変更して搭載している。ミッションであるCVTを動力分割機構に置き換えたような構成になっている。この方法だと今までの4WD車の機構をあまり変更せずに搭載出来るからだと考えられる。
ドイツ車のPHEVのほとんどは,ミッション部分に組み込んだ電動モーターを使ったマイルドハイブリッドから,電動モーターを高出力なものに変更してバッテリーを大型のものにし,外部充電が出来るようにした構成になっている。
日本のPHEVのような動力分割機構は使用されていない。
表記
En:エンジン
ISG: インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター
G:発電機
M:電動モーター
C:クラッチ
Pl:動力分割機構(電気式CVT(プラネタリーギヤ))
Tc:トルクコンバーター
Re:1段減速機(AT,DCT内のものは多段)
I: インバーター・昇圧コンバーター
B: バッテリー
SHEV:シリーズ・ハイブリッド(エンジンを発電用途だけに使用するハイブリッド形式)
充: 外部充電装置
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