DSO5102Pには背面にUSBポートがあり,PCとUSBケーブルで接続して専用のアプリケーションが使用できる。
それ以外にも,Linuxのシリアルコンソールとして使用できるUARTがあるが,これを利用するには工夫が必要。
裏側にLANコネクタの目隠しがあるが,基板にチップが実装されていない。
背面にPCと接続するためのUSBコネクタ(Ethernetコネクタは無い)がある。
PCと接続して製品に添付されているDigitalScopeアプリケーションで,オシロスコープの操作や波形表示が出来る。
しかし同梱されていたCDに入っているDevice Driverは,Windows 10では動作しなかった。
Hantek DSO5102PのWEBページから,FirmwareやDevice Driver,PCのアプリケーションなんかがダウンロードできる。しかし,ここからDownloadしたDevice DriverにはWindows 10用のものも入っているが,Microsoftの署名がされていないものだった。このためインストールに難儀する。
Hantekの公式BBSのここのスレッド(メンバー登録が必要)でMicrosoftの署名されたDevice Driverを見つけた。DSO5000P series用のファイルをダウンロードして,無事Windows 10にDevice Driverをインストールすることが出来た。
これで,Windows 10でも添付されているアプリケーションDigitalScopeを使って,オシロスコープを操作・波形表示なんかが出来るようになった。まあ便利です。
この背面のUSBコネクタを使用した通信のプロトコルは,WEBサイトのDas_Oszi_Protocolで詳細が記載されている。
残念ながらこのプロトコルは,一般的な計測装置で使用されているUSBTMCではない
DSO5102Pには背面にあるUSB以外にもシリアルポートがあって,PCと接続すればシリアルコンソールで200MHz化する等のいろいろな操作が出来るようになる。
DSO5102P側 (J801) | PC側 |
Vcc | n.c. |
GND | GND |
Tx | Rx |
Rx | Tx |
ボーレート:115200 データ:8 パリティ:なし ストップ:1 ハードウェアフロー:なし
[ root@Hantek ~]#
上記のようにDSO5102PのUARTでPCと接続できるが,毎回ネジを外してケーブルを接続しないといけないので凄くめんどくさい。
そこで,Bluetooth-UARTコンバーターを使って,PCとワイヤレスで通信出来るようにしてみる。
Bluetooth-UARTコンバーターとしては,以下のようなものがあった。
安いHC-06*1を使ってみる。
HC-06は,スレーブとしてしか使用できない。まあ,PCと通信するだけなので問題ない。
PC --(USB)-- USB-TTLコンバーター --(TTL)-- HC-06
AT OK
コマンド | 内容 |
AT | 接続の確認 |
AT+NAME | 名前の変更 |
AT+BAUD | ボーレートの変更 |
1=1200bps | |
2=2400bps | |
3=4800bps | |
4=9600bps(Default) | |
5=19200bps | |
6=38400bps | |
7=57600bps | |
8=115200bps | |
AT+PIN | PINコードの変更 |
AT+VERSION | バージョン表示 |
AT+VERSION OKlinvorV1.8
AT+NAMEDSO5102P OKsetname
AT+BAUD8 OK115200
DSO5102P側 (J801) | HC-06側 |
VCC | VCC |
GND | GND |
RX | TXD |
TX | RXD |
PC --(bluetooth)-- HC-06 --(TTL)-- DSO5102P
これで,必要な時にワイヤレスでDSO5102Pのシリアルコンソールに接続できるので,便利になった。
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