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現: 2023-02-03 (金) 11:14:59 yuji  |
| + | * Microsoft OneNote [#b2642022] |
| + | Microsoft OneNoteは,Microsoftのデジタルノートアプリケーション。~ |
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| + | [[EverNote>https://evernote.com/intl/jp]]と同じような機能があって無料でも使える[[Microsoft OneNote>https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onenote/digital-note-taking-app]]は,Windows10に最初からインストールされている[[UWPアプリ版のOneNote>https://apps.microsoft.com/store/detail/onenote/XPFFZHVGQWWLHB?hl=ja-jp&gl=jp&icid=CNavAppsWindowsApps]]((OneNote for Windows 10と呼ばれていた。))や[[デスクトップ版OneNote>https://www.onenote.com/download?omkt=ja-JP]]((OneNote 2016とか呼ばれている。さらにサブスクリプション版のMicrosoft365にもOneNoteがある。わかりにくいなぁ・・・))があるが,機能に違いがあったりしてどれを使えばいいのかわかりずらい。 |
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| + | 無料版ではノートを保存する場所は,[[OneDrive>https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/online-cloud-storage]]の''ドキュメント''フォルダーで,そこにノートデータへのURLリンクが作成されるみたいだ。~ |
| + | OneDriveのみの対応ということで,MicrosoftアカウントがあってOneDriveが使用出来る環境があって,その使用制限内で使うということになる。~ |
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| + | AndroidやiPhone端末などのスマートフォン版もあるが,Linux版アプリ(([[P3X OneNote>https://github.com/patrikx3/onenote]]っていう非公式アプリがあるにはあるが・・・ また,WEB版OneNoteはLinuxでも使用できる。))が無いのが残念。~ |
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| + | 多機能なのだが操作がわかりづらいことや,複数以上のアカウントを使うとノートの同期やアクセスに問題があったりするので,OneNoteは試してみたが常用はしていない。 |
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| + | ** OneNoteの特徴 [#rf34cff2] |
| + | メモやノートにテキスト文はもちろん,画像の配置やカメラで取った画像の貼り付け,手書き機能があるなど,すごく柔軟にレイアウト出来る。 |
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| + | - Windows,Mac,Android端末,iPhone,WEBブラウザで読み書き出来る。~ |
| + | ネットカフェとか借り物のPCでも,WEBブラウザでノートを読んだり・書いたり・編集したり出来ちゃう。~ |
| + | - ノートの保存先はオンラインストレージのOneDrive。~ |
| + | 無料でOneDriveを使う場合,最大容量は5GBになる。''他のオンラインストレージは使用できないみたい。''~ |
| + | OneDriveなので別の端末のOneNoteからも見れるし,他の人と共有することも出来る。~ |
| + | ノートは自動的にOneDriveに同期保存されるので,意識してファイルを同期保存する必要はない。~ |
| + | - セクション機能で種類等でメモやノートを管理出来る。~ |
| + | - 蛍光ペンがある。~ |
| + | - OCR機能がある。~ |
| + | - 画像・メディアデータ・数式なんかもノートに入れられる。~ |
| + | - 手書き入力が出来る。~ |
| + | - 挿入されたOfficeファイル等も検索出来る。~ |
| + | - 編集履歴が残る。~ |
| + | - WEBブラウザでOneNote Web Clipper拡張機能を利用できる。~ |
| + | - 付箋表示や付箋アプリとの連携がある。~ |
| + | デスクトップ版OneNoteだと''クイックノート''が付箋風にデスクトップに表示できる。~ |
| + | また,UWP版とデスクトップ版OneNoteは[[Sticky Notes(付箋)>https://apps.microsoft.com/detail/9NBLGGH4QGHW?hl=ja-jp&gl=JP]]アプリと連携出来る。~ |
| + | - Evernoteからインポートするツールがある。~ |
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| + | このように多くの機能が搭載されている。~ |
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| + | イマイチなところは, |
| + | - Markdownでノートが書けない。~ |
| + | - ノートの保存先がOneDriveのみ。~ |
| + | 使用するにはMicrosoftアカウントが必須になる。また無料で使用する場合は,5GBの容量制限がある。~ |
| + | Microsoftのクラウドオンリーな仕様とセキュリティ的にOneDriveは不安。~ |
| + | - タグ機能が無い。~ |
| + | セクションで代用できそうだが。~ |
| + | - TeX記法なんかで数式が入力出来ない~ |
| + | 数式自体は入力できるが,サクサク入力は出来ない。~ |
| + | - 機能が多すぎるせいか動作が遅くてイライラする~ |
| + | - 複数アカウントを使うと同期がうまくいかない場合がある~ |
| + | - Linux版のアプリがない~ |
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| + | なんかがある。 |
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| + | Linuxアプリが無いことや保存場所がOneDriveのみで5GB容量制限が問題なければ,デスクトップ版(無料版)のOneNoteは機能的にはいいノートアプリかなと思うのだが,''複数アカウントでの同期などの不具合が多くアプリの出来が問題。''~ |
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| + | ** OneNoteのインストール [#s043481a] |
| + | いくつかの種類があるOneNote,機能に違いがあったりしてどれを使えばいいのかわかりずらい。Microsoftってなんでいつもこうなんでしょうかねえ。~ |
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| + | Windows 10/11でOneNote for Windows10とデスクトップ版OneNoteの両方がインストールされている場合は,どちらを使うかは既定のアプリの設定で決められる。最初は未設定なのでどっちを使用するのか聞かれる。~ |
| + | また,両方インストールされているとOneNote for Windows10の機能の一部が拡張される。~ |
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| + | - Windows 10の標準搭載OneNote(OneNote for Windows10)~ |
| + | Windows 10には[[UWPアプリ版のOneNote>https://apps.microsoft.com/store/detail/onenote/XPFFZHVGQWWLHB?hl=ja-jp&gl=jp&icid=CNavAppsWindowsApps]](OneNote for Windows10)が標準でインストールされている。~ |
| + | 削除したりしてインストールしていない場合は,こちらの [[Microsoft Store>https://www.microsoft.com/store/productId/9WZDNCRFHVJL]] から再インストール・更新できる。((2022/10頃からMicrosoft StoreでOneNote for Windows10を検索すると,代わりにデスクトップ(無料版)版OneNoteがリストアップされるように変更されている。OneNote for Windows10は使わせないようにしているみたいだ。))~ |
| + | ''使用するにはMicrosoftアカウントが必要になる。'' 法人サブスクリプションアカウントも使える。~ |
| + | ''複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できる。''~ |
| + | #ref(onenote.png,,36%) |
| + | なぜかOTFフォントがリストアップされない(手動で指定すれば使える)。~ |
| + | 2025/10にWindows10のサポート終了と同時に,OneNote for Windows10もサポート終了するそうだ。~ |
| + | - デスクトップ(無料版)OneNote~ |
| + | デスクトップ(無料版)OneNoteをインストールするには,[[OneNoteのサイト>https://www.onenote.com/download?omkt=ja-JP]]にあるWindows版インストーラーをダウンロードして,ダブルクリックでインストールできる。~ |
| + | 上記のUWPアプリ版OneNote(OneNote for Windows10)よりも機能が多い気がするが,使いにくいのとバグが多い。また,MacやiPhoneやAndroid端末用もある。~ |
| + | MicrosoftはこっちのOneNoteに移行させたいようだ。~ |
| + | ''使用するにはMicrosoftアカウントが必要になる。''~ |
| + | ''複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できる''のだが,法人サブスクリプションアカウントと個人アカウントで同じメールアドレスを使っている場合は,正常にノートブックの切り替えが出来ない ;( ~ |
| + | - サブスクリプション版デスクトップOneNote~ |
| + | サブスクリプション版のデスクトップOneNoteは [[Microsoft 365>https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365]] に含まれているので, [[Microsoft365(Basic,Personal,Familyのどれか)>https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/compare-onedrive-plans?activetab=tab:primaryr1]]もしくは法人サブスクリプションアカウントを契約した後インストールする。~ |
| + | ''使用するにはサブスクリプションMicrosoftアカウントが必要になる。''~ |
| + | ''複数のMicrosoftアカウントを登録しておくと,ノートブックを切り替えて使用できる''のだが,法人アカウントと個人アカウントで同じメールアドレスを使っている場合は,正常にノートブックの切り替えが出来ない ;( ~ |
| + | - WEB版OneNote~ |
| + | WEBブラウザで[[Microsoft OneNote>https://www.onenote.com/]]にアクセスすると,WEB版OneNoteでノートの読み書きが出来る。~ |
| + | ''無料アカウントまたはサブスクリプションアカウント''でサインインして使用できる。~ |
| + | ''複数のMicrosoftアカウントを同時サインインして使用することは出来ない。'' |
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| + | ** OneNoteの使い方 [#kb88612e] |
| + | OneNote使おうとすると,作成するノートの構造がまあ奇妙で使いにくい。~ |
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| + | また,デスクトップ版OneNoteとOneNote for Windows10とでは機能の違いやOneNote for Windows10では使えない機能もあったりで,これも使いにくくしている要因になっている。~ |
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| + | - ノートブック~ |
| + | ノートブックはノートを保存するフォルダーのようなもの。一冊のノートというイメージかな。~ |
| + | OneNoteではノートブックを複数作成出来るので,用途に応じて使い分ける事ができる。~ |
| + | 新しいノートブックは〇〇さんのノートブックにある「+ノートブックの追加」で作成できる。~ |
| + | この時。サインインしているアカウント(複数アカウントにサインインできる)で利用できる場所に新規にノートブックを作成できる。~ |
| + | それにしても,〇〇さんのノートブックっていうのはやめてもらいたいなぁ。~ |
| + | OneNote for Windows10だと一つのアカウントで〇〇さんのノートブックのような一つのノートブックしか使用できなくて,新規には作成できないようだ。~ |
| + | - セクション~ |
| + | ノートをカテゴリ毎に管理するする場合にセクションが使用出来る。~ |
| + | 例えばプレゼン用のノートの場合は「プレゼン資料」のようなセクションを作成すれば,プレゼン資料のノートにすぐにアクセスできる。~ |
| + | 追加するには,「+新しいセクションが作成されます」をクリックする。OneNote for Windows10だと下にある「+セクションの追加」で追加できる。~ |
| + | デスクトップ版OneNoteだと最初から''クイックノート''っていうセクションが作成されている。これは付箋みたいにショートカットキーでサクッとノートを書くときに使われる特別なセクションのようだ。~ |
| + | - ページ~ |
| + | ノート自体のこと。ページと言っているが別にサイズが決まっているわけではない。~ |
| + | 新しくノートを作るには,右にある「ページの追加」で新しいページを作成することで新規ノートを作成する。~ |
| + | OneNote for Windows10だと下にある「+ページの追加」で追加する。~ |
| + | うーむわかりにくい! |
| + | - ノートシール~ |
| + | ノートシールを使うと特定の個所を目立たせたりできる。~ |
| + | ノートシールを付けたい行にカーソルを合わせてノートシールの右側の矢印をクリックし,貼り付けたいノートシールを選択する。~ |
| + | - 印刷~ |
| + | 印刷ができる。~ |
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| + | *** ノートブックを共有する [#efc389ae] |
| + | 他の人とOneNoteを使ってノートブックをMicrosoftアカウントを持っているユーザーと共有することが出来る。~ |
| + | 共有する場合は,以下のようにする。~ |
| + | - 共有したいノートブックを開き,右上の「共有」をクリックする。~ |
| + | - 「メール招待状を送信します」の下にある入力ボックスに,共有したい相手のメールアドレス(Microsoftアカウント)を入れる。~ |
| + | - 「編集可能」もしくは「表示可能」を選択する。~ |
| + | - 「共有」ボタンをクリックする。~ |
| + | |
| + | *** 付箋表示や付箋アプリとの連携 [#ufef876e] |
| + | OneNoteで一番良いのがOneNote for Windows10では付箋と連携出来ることや,デスクトップ版OneNoteだとデスクトップ画面に付箋風に表示ができること。~ |
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| + | しかしデスクトップ版OneNoteとOneNote for Windows10では付箋を実現する機能に違いがある。~ |
| + | ここでもMicrosoftのちぐはぐなところが出ています ;( ~ |
| + | 付箋はSticky Notes(付箋)((しかも最近では同じ名前のSticky Notes(New)が出てきて,これの実体はOneNoteっていう,またさらなるちぐはぐさが出ている。))とかに統一すればいいと思うのに。~ |
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| + | - クイックノート機能~ |
| + | デスクトップ版OneNoteには,Windows+Nキーを押すとサクッとメモを取ったり出来るクイックノート機能がある。~ |
| + | このクイックノートはWindowsのデスクトップに付箋風に表示される。~ |
| + | この機能を使うには,デスクトップ版OneNoteを常駐起動しておく必要がある。~ |
| + | - 付箋機能~ |
| + | デスクトップ版OneNoteのバージョン2407から新しい付箋(Sticky Notes)機能が追加された。~ |
| + | Windows+Alt+Sキーで表示される。クイックノートと同様にデスクトップに付箋風に表示できる。キャプチャー機能で他のアプリの画面を付箋に取り込める。~ |
| + | この機能を使うには,デスクトップ版OneNoteを常駐起動しておく必要がある。~ |
| + | それにしてもクイックノートとなにが違うのだろう &worried; |
| + | - フィード機能~ |
| + | UWP版とデスクトップ版OneNoteは,Windows 10に標準インストールされている(MS Storeからインストールも出来る)[[Sticky Notes(付箋)>https://apps.microsoft.com/detail/9NBLGGH4QGHW?hl=ja-jp&gl=JP]]アプリと連携出来るフィード機能がある。~ |
| + | Microsoftアカウントを使ってSticky Notes(付箋)アプリで作成した付箋を,フィード機能でOneNoteから閲覧・編集したり出来る。~ |
| + | これによりSticky Notes(付箋)を複数PCや端末で共有表示することが出来ることになる。~ |
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| + | ** モバイル端末アプリ [#cc3fa9da] |
| + | - Android版~ |
| + | 無料で使える[[OneNote for Android>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.onenote&hl=ja-jp]]がある。~ |
| + | - iPhone用~ |
| + | 無料で使える[[Microsoft OneNote>https://itunes.apple.com/app/id410395246?mt=8]]がある。 |
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| + | * ノートの保存場所 [#b33c3495] |
| + | OneNoteのノートブックの同期保存場所は,使用するMicrosoftアカウントにより異なる。~ |
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| + | 法人アカウントを使用する場合はOneDrive for Business/SharePoint Online上になり,個人アカウントを使用する場合はOneDrive上になる。~ |
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| + | このため,無料使用ではOneDriveの最大5GBのサイズの制限がある。~ |
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| + | もしネットワークに接続できない場合にOneNoteを使ってノートを読み書きしていた場合には,ローカルストレージ上の''キャッシュする場所にノートが一旦保存される''。これでオフラインでもOneNote自体は問題なく使用できるようだ。~ |
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| + | ちなみにデフォルト設定でのキャッシュされる場所は,''%LocalAppData%\Microsoft\OneNote''になっている。~ |
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| + | また,デスクトップOneNoteの場合はノートをローカルストレージに保存できる。~ |