昨日が最終日だった「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」を神戸市立博物館に行って見てきた。
最終日だからかもしれないがすごい人。博物館に入ってからも1時間ぐらい待って,やっと絵を見れるといった状況。もちろん注目は,「真珠の耳飾りの少女」なわけですが,6点出展されたレンブラントの絵がやっぱり凄かったです。特に「シメオンの賛歌」は驚きです。暗闇の中の劇的な光に目が引きこまれます。どのようにして描けばこのように描けるのか驚嘆以外に言葉が出ません。老予言者シメオンが幼いイエスを抱いて,救世主であることを宣言する。将来イエスの身に振りかかる受難を予言する場面。この場面を絵で完璧に表現しているレンブラントは,まさに絵の魔術師。晩年の作品である「自画像」でもその表現力と工夫は凄いなぁ。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は,あの左から光が差し込む構図っていうのでは無い,ブラックの背景にフェルメールの娘(少女?)がふっとこちらを向いたところを描いているんだろうか? ずーと見ていると確かに引き込まれる不思議な感じがする絵だ。使われている色数も少ない気がする。ターバンの青と服なんかの黄色がメイン。うーむ凄くシンプルだ。なのにこの不思議な魅力に引き込まれる。この絵は売られていた時にはすごく汚れていて,1万円で買ったらしい 🙄
展示されていた他の絵もどれも興味深くて,楽しめました。それにしても,日本の美術館の展示ってどうしてこんなに混むのかなぁ 😉 それと写真撮らせてくれー!